クライストチャーチ震災
ニュージーランドのクライストチャーチが直下地震に襲われた。崩壊した教会や建物の映像を見て、震災直後の神戸の街を思い出してしまった。あのときも由緒ある溶解が倒壊し、ビル街も民家も大被害を受けた。また、停電と電話の不通で全く全体像がつかめなかった。少しでも死者が少ないことを祈りたい。
それにしても、前原外務大臣が日本人の救出を急ぐようニュージーランド政府に求めたというのはいただけない。先方では自国人であろうと他国人であろうと区別している余裕はないはずだ。そのさなかに日本人をと言うのは無礼であり、先方に不快感を与えたであろうことは想像に難くない。
またこれもいつものことだが、救援隊派遣の初動が遅すぎる。先方からの要請の有無にかかわらず、直ちに至近の空港まで移動して待機させるべきだ。数分でも早ければそれだけ多くの被災者を救うことができる。
さらに言えば、日本が得意の小型建機と医療施設を航空用輸送コンテナに収めた物と、それを運ぶ大型輸送機も常備しておくべきだ。救援隊派遣が必要な災害は毎年数回は発生する。そのようなときに他国に先駆けて現地入りすることは、日本の存在感を高め、外交的威信を高めることにもつながるからだ。戦争に参加し、現地の非戦闘員を巻き込んで殺すより、遙かに日本に好印象を持たせる効果が大きい。
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