早春の花開く
この数日の暖かさで、早春の花が一気に開き始めた。我が家のベランダでも「ひめりゅうきんか」や「オキザリス・セルヌア」、「スノードロップ」などが気持ちよさそうに咲いている。散歩の道端でも、「ほとけのざ」や「たねつけばな」が咲き出している。
例年通り「お水取り」の期間は冷えるだろうが、本格的な春ももうすぐだ。
![]() |
ベランダの「ひめりゅうきんか」にやってきた「にほんみつばち」。 |
« January 2011 | Main | March 2011 »
この数日の暖かさで、早春の花が一気に開き始めた。我が家のベランダでも「ひめりゅうきんか」や「オキザリス・セルヌア」、「スノードロップ」などが気持ちよさそうに咲いている。散歩の道端でも、「ほとけのざ」や「たねつけばな」が咲き出している。
例年通り「お水取り」の期間は冷えるだろうが、本格的な春ももうすぐだ。
![]() |
ベランダの「ひめりゅうきんか」にやってきた「にほんみつばち」。 |
数日前(2011/02/23)のナショナルジオグラフィック・ジャパンのウエブサイトに、「惑星形成の3つの定説、見直し迫る」という記事が出ていた。この記事によると、最近続々と発見されている太陽系外惑星には、これまでの太陽系の生成モデルでは説明できないような軌道を回るものが多数あるという。
例えば、他の惑星と軌道の角度が大きく異なるものがあり、なかには中心恒星の極軌道に近いようなものもあるそうだ。また、極端な楕円軌道をとるものや、これまでの理論では生成しにくいとされてきた海王星サイズの惑星も多いという。
今後さらに多くの太陽系外惑星が発見されると、また全体状況が変わるかも知れない。しかし、上記の様な観測結果から考えるとSFに登場する「放浪惑星」が多数存在するのかも知れない。恒星生成モデルでは、恒星になり損ねた「褐色矮性(放射の中心が赤外線である星)」があり得ることになっているが、もっと小さな「褐色」にもならない星が多数存在している可能性は十分にある。しかし、恒星間を漂うこのような星は、小さく低温であるため、現在の観測技術で検出することが難しい。
だとすれば、このような「放浪惑星」がいわゆる「ダークマター(暗黒物質)」の一部を占めている可能性もある。
![]() | 散歩の途中、少々怖いこんな光景を見た。 |
事実上の鎖国状態なので様々な情報が乱れ飛んでいるが、リビアは内戦状態にあるようだ。現政権はもはや長く持たないだろうが、このような形で政権が打倒されると、その後武装した各派間で抗争が起き内戦状態が続くことが多い。そうしてそのような無政府状態が続くと、原理主義過激派や新たな独裁者が台頭することも多い。
そうなると懸念されるのはリビアが過激派の拠点となることだ。そうなればもう一つのアフガニスタンの出現であり、そこからイスラム諸国に内戦が輸出されることにつながりかねない。
これはイスラム教武闘派との抗争を続ける米国にとってはもっとも好ましくない事態だが、そうならないための手段がどれだけあるのか。革命派懐柔に失敗すると、米国の外交戦略が崩壊することになる。それはイスラエルの国家存続の危機につながり、イスラエル滅亡を防ごうとするキリスト教国対イスラム教国の大規模な戦争にもなりかねない。
毎日新聞が「クローズアップ2011:中東デモ拡大 民意読めぬ独裁者」と題する論説を掲載している(記事)。
しかしこの記事には同意できない。なぜならば、独裁者にとって民意とは読む物ではなく作る物だからだ。宣伝と煽動によるにしろ武力と恐怖によって押しつけるにしろ、その手段がどのような物であるにしろ、民意とは自らの都合に合わせて作る物であって、民衆の間から自然に発生する物ではないし、それを許して良い物でもない。それであればこそ、独裁者と呼ばれるのだ。もし、民意を呼んでそれに合わせるようであれば独裁者とは呼ばない。
だから、独裁者が民意を読めないと言って批判するのは見当外れだ。
NHKの放送で人口あたりの自転車数が世界一だと言うオランダの街を紹介していた。オランダは国土の大半が平地なので自転車を利用するには最適のお国柄だ。それだけに自転車の種類も多い。
その中で私が興味を引かれたのは「箱付き自転車」だ。これは自転車の前部に、荷物運搬用の大きくて頑丈な箱が付いているもので、番組中で成人男性のレポーターと7歳ぐらいの子供の二人が乗って座った状態でもびくともしないほどの強度があり、ふらつきもせず安定して走行することができていた。
これを見て、近年日本で話題になっている「三人乗り自転車」の立派なモデルがあるではないかと思った。箱付き自転車の箱を、幼児二人用の座席に交換すれば立派な「三人乗り」自転車になるだろう。この自転車の後部には、大きなサドルバッグのような荷物入れが二つ付いていて、それぞれショッピングバッグほどの容量がありそうだった。これならば幼児二人を連れて買い物に行くにも困らない。
この「箱付き自転車」を、三人乗り用に改造して輸入すれば認可を得るのもたやすいだろうし、ベースになる自転車も昔から普及しているようなので価格も安いだろう。
番組名;NHK プレミアム8<紀行>世界一番紀行「世界で一番自転車が多い街~グローニンゲン」
追記(2011/04/22);
その後気がついたことが一つ。オランダは坂が少ない国だし、大柄でたくましい人が多い。だからこの自転車は、本体だけでもかなり重量があるかもしれない。日本で小柄な女性が使えるようにするには、補助動力が必要だろう。
ニュージーランドのクライストチャーチが直下地震に襲われた。崩壊した教会や建物の映像を見て、震災直後の神戸の街を思い出してしまった。あのときも由緒ある溶解が倒壊し、ビル街も民家も大被害を受けた。また、停電と電話の不通で全く全体像がつかめなかった。少しでも死者が少ないことを祈りたい。
それにしても、前原外務大臣が日本人の救出を急ぐようニュージーランド政府に求めたというのはいただけない。先方では自国人であろうと他国人であろうと区別している余裕はないはずだ。そのさなかに日本人をと言うのは無礼であり、先方に不快感を与えたであろうことは想像に難くない。
またこれもいつものことだが、救援隊派遣の初動が遅すぎる。先方からの要請の有無にかかわらず、直ちに至近の空港まで移動して待機させるべきだ。数分でも早ければそれだけ多くの被災者を救うことができる。
さらに言えば、日本が得意の小型建機と医療施設を航空用輸送コンテナに収めた物と、それを運ぶ大型輸送機も常備しておくべきだ。救援隊派遣が必要な災害は毎年数回は発生する。そのようなときに他国に先駆けて現地入りすることは、日本の存在感を高め、外交的威信を高めることにもつながるからだ。戦争に参加し、現地の非戦闘員を巻き込んで殺すより、遙かに日本に好印象を持たせる効果が大きい。
中東・北アフリカのイスラム圏で連鎖し始めた権力崩壊。これが米国の対イスラム戦略を大きく狂わせ、最悪の場合にはこれを崩壊させかねない危機に直面させている。
イスラム圏の長期独裁政権は冷戦時代にはソ連の庇護を受け、ソ連崩壊後は親米姿勢を見せることで権力を維持してきた。米国も、これらの独裁国家とその権力者達に経済的な見返りを与えることで親米につなぎ止めてきた。しかし、これらの国家の国民が権力に刃向かい、幾つかを崩壊させ、さらに幾つかを連鎖的に崩壊させようとしていることが米国の立場を微妙な状況に追い込んでいる。
国民に退陣を求められた権力を支持すれば国民の反感を買う。ただでさえ米国は反イスラム国家であると見られているだけに、これは深刻な問題になる。さりとて、今まで支持してきた政権を明瞭に非難すれば、これは他のイスラム国の権力者達に対米不信を抱かせる事になる。これらは共に米国のイスラム国家に対する影響力を低下させ、イスラエル防衛という重要な政策を不安定にする。
米国の対イスラム戦略は、イスラエル防衛と石油権益確保が最重要事項である。イスラム諸国に対する影響力が低下すれば、そのどちらもが不安定化する。米国にとっては非常にデリケートなさじ加減が必要であり、しくじれば重大な結果を招く。
そしてその影響は日本にも及ぶ。国会で馬鹿な政局論争をしている時ではない。主要政党の幹部達の危機意識の欠如には困った物だ。
先の記事で、カラーフィルター不要の液晶テレビについて書いたが、同じ考え方でホログラム方式のフルカラー立体テレビが実現できそうに思う。
モノクロ液晶と三原色の半導体レーザーを使用する方法だ。高精細の液晶スクリーンに立体画像に応じた各色のホログラムを順次表示し、それに同期して各色のレーザー光を照射する。これによりフルカラーの立体像を表示できるはずだ。
放送局から送信するデータについては幾つか考えられるが、一番簡単な物としてはホログラムのドットデータを送信する方法かも知れない。ドット数が多いが何らかの手法で圧縮すればよい。他の方法としては、立体像の何らかの形でモデル化してデータ量を圧縮することもあり得ると思う。
画面内の全域で先鋭な画像を作ろうとせずに、現在の光学式カメラのように合焦範囲以外はぼかすことによっても、データ量は圧縮できるだろう。むしろその方が映像の芸術性という点では好ましいかもしれない。また、3Dモデルを使ったCGアニメーションは目が疲れやすく感じるが、前景や背景をぼかすことによってそれを改善できるかも知れない。
見る角度が限定される平面ディスプレイを想定すれば、3眼もしくは4眼のカメラで撮影し、それから演算によってホログラムデータを作成して放送すると言うやり方がある(受信機側で画面サイズに応じた補間が必要かも知れないが)。
SFに出てくるような全方位から見ることのできるディスプレイになると、また別の方法が必要になるが、この場合はディスプレイよりも撮影装置の方が難しいかも知れない。その前に、画像を外側から見るのか、全周(360°)映画のように内側から見るのかという問題もあるのだがこれは用途によりけりか・・・。
しかし、全周3D映画のような状況を想像すると、映像の作り方は全く変わってしまうだろう。今の平面ディスプレイとは違い、やたらにパンや視点移動をされると酔って気分が悪くなりそうだ。映像制作の制約は今より多くなるかも知れない。
液晶テレビにLEDが用いられるようになって思うのだが、もうカラーフィルターは不要なのではないだろうか?
応答速度が遅い液晶と冷陰極管の時代には必要だったのだろうが、応答速度が速い現在の液晶とLEDであれば、カラーフィルターが無くても三色を順次発光させながら色分解したモノクロ画面を同期して表示することで十分なのではないかと思う。だとすれば画面の精細度は簡単に三倍に引き上げる事ができるはずだ。また、光の利用効率が大幅に改善されるので省電力にもなる。
現在使用されているLEDがどのような形かは知らないが、三原色をストライプ状に配置した、リボン状のLEDを作ることができれば構造も簡単でより薄い物が可能になるだろう。
大相撲の八百長問題の解決には時間がかかりそうだ。今のままの調査方法では夏場所の開催も見通しが立たない。問題を解明して場所開催にこぎ着けるには思い切った手段が必要だ。
その一つは、過去の八百長は処罰しないことを前提に調査に協力させること。そして、今後の八百長に対しては明確な基準に基づいた厳しい処分を科すと言うことだ。
これまでの不祥事では、常に正直者がバカを見るような尻尾切り処分が行われてきた。これでは正直に調査に応じることはできないのが当然だ。処分する側も、これまでの不透明なやり方を改める事を表明しなければ、これからも不祥事の処理はうやむやになってしまうにちがいない。もし、処分する側に後ろめたい点があるならば(たぶんある)、それも含めて結果の公開を行うべきだ。そうしなければ、国民を納得させることはできないし、国技にふさわしいとは言えない。
民主党の内部抗争は激化するばかり。お互いに相手が悪いと言い合うばかりで、日本の再建に向けての建設的な提言は全くない。この国が今必要としているのは、政局ではなく政治であることを全く理解しようともしない政治屋達にはあきれるばかりだ。
現実にそぐわなくことが明らかになったマニフェストの誤りは誤りとして率直に認め、それを修正する勇気を持たなくてはならない。それをせずにマニフェストにしがみつく与党の愚か者。マニフェストの修正は許されないという野党の愚か者。こんな者たちにこの国の政治を任せていて良いのだろうか?やはり早期の総選挙は必要なようだ。しかし、自民党が首のすげ替えと尻尾切りによる居座り引き延ばしの前例を作ったので、民主党にとっては居座り続ける良い口実になっている。
いずれにしても、民主党の愚かな内部抗争は権力の奪い合いから追い出し合いに様相が変わってきている。解党ではなく追い出しに走る背景は、政党助成交付金がある。自分から離党すればその分け前が手に入らない。また、それをどう配分するかは党幹部の裁量に任されている。それが敵対勢力を追い出そうとする動きにつながっている。
やはり政党助成交付金は政党政治が腐る原因になっている。もう廃止すべきだ。
クラシック音楽の番組を見ていていつも思うことなのだが、日本人のピアニストの多くはなぜ眉間に皺を寄せて演奏するのだろう。優しげなメロディーでも楽しげなメロディーでも同じで、そんな表情が画面に映ると、曲のイメージが壊れてしまうのに・・・・・。
西欧人のピアニストでは見た記憶がないので、これは日本人ピアニストに特有なのではないかと思う。過去の著名ピアニストにもよく見られたことなので、そのまねかとも思うが改めて欲しい習慣だ。
やはり、曲想にふさわしい表情で演奏して欲しいと思う。
民主党の何人かが離党せずに会派を離脱すると言う。党幹部に対する嫌がらせにしか思えないが、何とも軟弱な印象だ。
腹をすえてかかるなら、小沢氏と共に離党すべきだが、政党助成給付金の分け前に執着があるのだろう。この点については小沢氏も同様だが、資金も地盤もない彼らにとって、離党すれば次の選挙での再選の可能性が全くなくなる。せめて小沢民主党に期待して、党にしがみつくしかないのだろう。
![]() |
1年前に購入したミニ胡蝶蘭の花が開き始めた。昨年11月末から伸び始めた花茎に、濃ピンクの花が二輪開きこれから賑やかになりそうだ。 |
大統領の辞任を受けて、エジプトでは軍部が政権を掌握することになったようだ。事実上、米国の意を受けた無血クーデターと言ってもよいだろう。これが、我々日本人が考えるような民主化につながるのか、あるいは強権的軍部独裁になるのか、先行きの予想が難しい。
米国にとっては、イスラム原理主義勢力の発言力増大はなんとしても食い止めたいところだけに、軍を動かしてこれらの押さえ込みを図ろうとする可能性がある。しかしこれは、今までムバラク政権を支援してきた米国に対する反感に火をつける事にもなりかねない。そしてそれはイスラエルを取り巻く環境を激変させることにつながる。
また今回の事態は、今まで米国の支援に依存してきた周辺国の支配者達に、米国に対する不信感を抱かせる事にもなるだろう。米国には、今後非常に難しいさじ加減が求められる。
1.NHKのニュース中で韓国駐在員の気になった言葉づかい。
「米国が北朝鮮と、韓国の頭ごなしに交渉する」
「頭越し」の間違いだと思うが、「頭ごなし」では交渉にならない。
2.関西テレビの情報番組で気になった言葉遣い。
「松山市が、坂の上の雲の舞台として脚光を集めている」
「脚光を浴びる」または「注目を集める」の間違いだが、よく聞く間違いだ。
米国がエジプトの反政府勢力と軍部にしきりに秋波を送っている。
元々米国は、親米であると表明する政権に対しては、その体制に関わりなく支持し便宜を図る傾向が強い。冷戦時代に反米を標榜したものの、ソ連の崩壊で後ろ盾を失った独裁政権であっても、親米に舵を切り替えるとすぐにそれらを支持し、独裁者とその取り巻きに対して様々な利益を供与してきたのが良い例だ。
その代わり、それらの政権に対立する勢力に対しては、反米勢力、テロ勢力と決めつけ、体制側がこれらを弾圧する手助けをしてきた。さらに、キリスト教国家を標榜する勢力が多い米国は、非キリスト教勢力に対しては頭から反米と決めつけ、体制側に弾圧を要求するようなこともしてきた。
しかし、国民の反発で体制がぐらつき始めるとすぐに見捨て、次の親米政権樹立に向けて反体制派に媚びを売り、体制打倒に協力するのも米国外交の特質だ。しかし、後継勢力の抱き込みに失敗し反米政権ができてしまうことも少なくない。それにもかかわらず、米国は同じ事を繰り返している。今回もまた同じだ。
下手をすれば反米イスラム教国家樹立の連鎖が起きかねない。にもかかわらず反省をしないのが米国だ。まだまだ親米を表明する勢力への媚び売り外交を続け、同じ失敗を繰り返すのだろう。
シリコン太陽電池の新しい製法が開発されたと報じられている。
朝日新聞記事「太陽電池、液体シリコンで製造成功 大量生産に期待」
読売新聞記事「塗って焼くだけ太陽電池、液体シリコンで成功」
従来は、シリコンの単結晶から切り出した薄板や、ガラスの上に真空成膜技術で作ったシリコン膜を素材として太陽電池を製造していた。しかし今回発表された方法は、使われる液状のポリシラン化合物をガラス基板に塗布した後加熱することを繰り返すという。
これまでにもポリシラン類は導電性高分子の原料として、大面積のELや半導体への応用が研究されている。今回の研究もその流れに属すると思われるが、これまでの太陽電池製法のような真空成膜ではなく、常圧で液体の塗布と加熱を繰り返す成膜法であるため、製造設備が安価になるだろう。今回はガラス基板にスピンコート法でポリシランを塗布しているが、ポリイミド樹脂などの高耐熱性樹脂のフイルムに連続塗布できれば、大面積でフレキシブルなシート状太陽電池を安価に大量製造できる。
従来の物並に変換効率を高めるなど今後の課題も多いようだが、省資源で低コストの太陽電池製造方法として期待したい。
イスラム圏での脱独裁政治運動は拡散する一方で混迷を深めている。
イスラエル支援の為には、なんとしても後継に親米でイスラエルに敵対しない政権を樹立したいと焦る米国の思惑をよそに、次第にイスラム同胞団などのイスラム教勢力が影響力を強め始めている。このまま時間が経てばイスラム教勢力が政権を支配するようになりかねない。
そうなれば、パレスチナへの支援を妨害するための障壁が崩壊し、イスラエルはさらに暴走するだろう。これは第4次中東戦争につながりかねない。
それを回避するため、米国は独裁政権に様々な便宜を与えて親米化と延命を図ってきたのだが、その戦略が崩れ始めている。親米的後継政権樹立を焦って行動を誤れば、反米政権成立の決定的な後押しになりかねない。そして、エジプトで親米後継政権への移行が失敗すれば、これは周辺の独裁国や王族支配国へと拡散し連鎖的崩壊を引き起こす危険がある。現実に、イエメンのほか、ヨルダン、シリアなどで政権が不安定化し始めている。
それはさらに、イラクやアフガニスタンにも波及するだろう。米国は今まさに外交上の危機に直面している。
これはまた、日本にとって石油資源調達に困難を引き起こすことにつながる。外務当局は、公判で詳細な情報収集と、入念で偏見や予断の無い分析、そして政府への外交方針の提案を行わなければならない。米国とイスラム国家との板挟みは、日本経済に重篤な悪影響を及ぼすので絶対に避けなければならないからだ。
鳥インフルエンザの発生が続く宮崎県とその周辺。去年の口蹄疫に続く鳥インフルエンザに加えて火山の噴火まで。まさに宮崎県にとっては踏んだり蹴ったりだ。
しかし、鳥インフルエンザや口蹄疫は野鳥の関与が推定されている。従ってこれは、宮崎県の自然が豊かで、越冬したり通過する渡り鳥が多いと言う事でもあるだろう。だからといって、渡り鳥を駆除することはすべきでないし、またできることでもない。野鳥からの感染を防ぐ、効果的で経費がかからない方法が早く確立できることを祈ろう。
そろそろ渡り鳥の移動が始まっている。渡りの経路に当たる地域では、鳥インフルエンザの感染を防ぐための念入りな対策と設備の点検が必要だ。
石原慎太郎氏の「なにを今更騒ぐのか?」発言で代表されるように、多くの人が無いとは信じていなかったであろう大相撲の八百長。これまでは物証がないので相撲協会の主張が通ってきたが、今後はそうは行かないだろう。
恐らく江戸時代から続く習慣であるだろうだけに、多くの力士は八百長に関与しなかったとしても見て見ぬふりはしてきただろう。それは親方達も同じはずだ。それだけに、今までの不祥事のような尻尾切りで済まそうとしても国民の理解は得られないだろう。
さらに、金銭は動かないが実質的な八百長相撲をどうするのかも課題だ。既に勝ち越しを決めた力士が、7勝の力士に対して全力を出さないのもよく見られることだ。さらに興行利益のために、対戦する力士が相手を気遣って力を出すことをためらうような状況で取り組みをさせた前例もある。これは、相撲協会が主導して行った八百長と言っても良い。
このような実質的八百長を含め、相撲協会にはなすべきことが多数ある。名前が表面化した力士数名の尻尾切りで幕を引こうとするかどうか、多くの国民が注目しているのはその点だ。
新日鉄と住金の経営統合が報じられている。日本の製鉄業の競争力強化に役立つとして歓迎する向きもあるが、関西にとっては凶報だ。大阪からまた大オフイスが消え、大阪経済の地盤沈下が進行する。
デニケンファンではないが、各地に伝わる伝承には太古からの記憶につながる物が含まれているのではないかという気がしてならない。
西アフリカのシリウスの伴星にまつわる伝説は、文化人類学者のでっち上げだという説もあるが、ヨーロッパのエルフなどの魔法的生き物には絶滅した先行人類やその他の生物を思わせる点が数多くあるからだ。特にエルフ(フェアリーではない)についての伝承は、ネアンデルタール人を強く連想させる。
現代科学の伝統では、太古の人類は文字が無く記録が残せなかった。また、言語も未発達で、記憶を伝える手段にはならなかった。だから伝承中の魔法的存在などは全て後代の創作だと言う事になっている。しかし、最近の研究ではチンパンジーやゴリラも原始的な言語を使い文化を伝えるという。その他にも、鳴き声で情報を交換する動物は多数知られている。これも情報を伝達するという点では立派な言語だ。そういう観点から見れば、人類が言葉を持ったのは現生人類が出現するはるか以前のはずだ。そんな時代から語り部がいて、たき火の周りで昔語りを伝えていたとしても不思議ではないと私は思う。
だとすれば、何十万年も昔の、もしかすると百万年以上も昔の記憶が伝承に含まれている可能性は十分にある。
西洋の竜は翼を除けば二足歩行の恐竜にそっくりだ。これは恐竜の足下を走り回っていた哺乳動物の記憶が原始的な言語の口伝で残った物かも、などと想像をたくましくするのも楽しい。トンデモ科学者の特権として許してもらおう。
私的整理を申請していた「林原」が会社更生法に切り替えたという。
バイオケミストリーの分野で、日本を代表する先進的企業としてもてはやされた時期もあったが、本業以外への投資が負担となって行き詰まったようだ。株式非公開の起業なので堅実に事業を行っているのかと思っていたが、やはり事業急拡大の誘惑に負けてしまったのだろう。
とはいうものの、本業の機能性色素(旧、日本感光色素)やバイオケミストリー(旧、林原生物化学研究所)の分野では高い技術を持っているので、本業以外を整理して再生は可能だろう。無くなってしまうのは残念な会社だけにがんばって欲しいと思う。
新聞社のサイトに、出水の鶴が北に旅立ち始めたと言う記事があった。そういえば、先日神戸港に散歩に行ったとき、半月ほど前には多数いた海鴨が1羽もいなくなっていた。鴨たちも北に旅立ったのだろう。
12月の中旬から続いた寒さもやっとゆるんだ。もう1~2回は寒波がくるだろうが、春は確実に近づいている。
Recent Comments