一声1200m
NHK教育テレビの子供向け番組には、しばしば出演者や内容に唖然とするような番組がある。例えば「あそぼ」シリーズなど、出演者と番組制作者の手間のかけ方に驚くものが多い。
今回は「科学大実験」シリーズの一つの話だ。このシリーズは実験の物々しさに笑ってしまうことが多いが、今回は「音速をはかる」目的の実験だ。番組では海岸(恐らくアクアラインの千葉県側の埋め立て地)の直線路の1700mに人を並べ、音が聞こえたら旗を揚げるという方法で音の伝播速度を表現していた。
まず「シンバル」を打ち鳴らすと旗が次々と上がり、約700mまで到達した。次に体格の良いソプラノ歌手が登場して一声叫ぶと、やはり次々と旗が揚がり到達距離はなんと約1200m。静かな場所とはいえ、クラシック歌手の声量恐るべしだ。最後に小型船舶で使うような警笛二基を使ってやっと1700mまで到達した。
測定された音速はいずれも約340m/秒で、ばらつき(誤差)は±1%程度だった。風速変化の影響もある事を思えば、意外に正確に測れるものだと感心した。
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