地球温暖化とオゾンホールの消長
2010/11/06付け朝日新聞の土曜版に、温暖化とオゾンホールの関係についての記事がある。
記事では両者には関係がないと説明されているが、最近の各種報道によれば関係がないとは言えない要素もありそうだ。それは、太陽活動との関連だ。
太陽の活動は2000年代に入ってから、静穏期が長く続いてきた。ある太陽研究者によれば、この間太陽の放射光エネルギーのうち長波長側(赤外線)の比率が高まり、これが温暖化に寄与しているというのだ。それはつまり短波長側(紫外線)の比率が下がっていたことになる。オゾンは酸素に紫外線が作用して生成する。従って、太陽活動が低下すればオゾンの生成は減少することになる。
この1~2年太陽活動の活発化傾向が強まっているという。上記の研究者の主張によれば、紫外線の比率が増加している事になる。他方ではオゾンホールの縮小が報じられ、環境学者はフロンガス代替の効果が出始めたと考えているという。しかし、紫外線量が増加しているとすれば、この両者には関連があるかもしれない。つまり、フロンガス代替の効果ではないのかもしれないのだ。さらにまた、温暖化傾向が緩やかになるとしても、それは温暖化理論が誤りであることにはならないかもしれない。
気候や環境の変化には、人間の経済活動だけではなく、宇宙規模の変化も影響するのかもしれない。どちらの影響も、舐めてかかるととんでもないことになりかねないことは、念頭に置いておくべきなのだろう。
人類が地球で生き続けてゆくためには、十一面千手観音のように全てを見、全ての手を尽くすことが必要だ。
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