レアアース資源(黒鉱と海水)、そしてガイアツ
漁船体当たり事件にたいし中国が様々な脅しをかけてきている。しかしこれに応じてはいけない。一つでも応じれば要求が次々にエスカレートし、領有権放棄を求めてくるだろうから。
中国が次々に脅しをかけてくるのは、日本の財界が自分たちの利益を国益よりも優先させると見られているからだ。これは国益を損なってでも自分たちの利益を拡大するため、「ガイアツ(外圧)」を利用してきた過去の事例が証明している。それならば財界に圧力をかければ良いと中国が考えるのも当然だ。
ところでレアアース資源だが、これは中国が独占していて日本には無いという。しかしそれは本当だろうか?そうとは思えない、日本には「黒鉱」が有り、これには種々雑多な金属が含まれている。かつては「亜鉛」、「鉛」などの鉱石として採掘されてきた。最近は南米やアフリカの大規模鉱山に押されてほとんどが閉鎖されてしまったが、それは卑金属鉱山としての評価に基づく結果だ。
深海の熱水地帯には豊富な硫化鉱が存在し、レアアース資源として期待されているという。それならば成因がほぼ同じと言われる黒鉱にもレアアース類は含まれているはずだ。だから黒鉱の再評価を行って見てはどうだろうか。さらにまた、リチウムなどのアルカリ金属は海水中に豊富にある、リチウム等の副産品を目的とした製塩も経済性の評価をしなおしてはどうか。
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