民主党代表選の争点
民主党代表選の争点についてはメディアで様々に言われている。それについては両候補の主張と言うよりもむしろ、各メディアの願望というほうがふさわしいような気がしないでもない。
それに便乗するわけではないが、私は争点の一つが「トップダウン対ボトムアップ」ではないかと思う。小沢氏は政治家主導でトップダウンの手法を主張している。私にはトップダウンと言うよりも、個人独裁を目指しているように見える。検察審議会の議決は素人の意見だから、法を改正して権限を縮小すべしと言うことからもその印象が強い。一方、菅氏は党内で広く協議して物事を進めると主張している。これは手法としては明らかに「ボトムアップ」だ。
企業経営の経営手法としてどちらが優れているかは、これまでも経営学者によって議論が戦わされてきた。ただ、どちらも極端に走ると問題が生じる点では一致しているようではある。しかし企業経営とは異なり、民主主義は基本的に「ボトムアップ」であり、それを円滑に機能させることを目指している。議会制民主主義、そして議院内閣制を今後も維持することを前提とすれば、どちらが好ましいかは明らかだ。
権力者が自分に都合がよいように法をねじ曲げることから独裁は始まる。私はそのような権力者には反対を表明する。
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