これが普通でしょ;少数派になる事への恐怖
読売新聞のWebサイトにある「発言小町」など、相談欄の見出しを見て首をかしげることが良くある。それは自分が多数派であることの確認を求めるような記事が多いからだ。
中身を見ると、多くの発言の末尾に「自分(の考え)が普通でしょ?」という、支持を求める言葉が付いている。これを見る度に発言者の「自分が多数派であると言って欲しい」という強い願望を感じる。
なぜそれほどまでに自分が多数派であることを確認したいのか?その裏には少数派になる事への強い恐怖があるように感じる。
なぜそれほどまでに少数派であることを恐れるのか?そこには子供時代のいじめ体験があるのかもしれない。つまり、自分が多数派でいればいじめられずに済む。だから、自分らしさは捨てて周囲に迎合し、常に多数派に属していたいと言う事だろう。
この現れが「空気を読む」行動であり、選挙で勝ちそうな候補や政党に投票する「勝ち馬に乗る」投票行動だろう。空気を読んで多数派に合流すれば仲間はずれにされないし、自分が投票した政党や候補が勝てば自分が多数派だと安心していられるからだ。
ネット上の書き込みを見ても、少数派になることを恐れる者ほど、反対意見に対し居丈高になって非難するように見える。とにかく激しい言葉を使えば相手を沈黙させられると思うからだ。激しい言葉を使うものほど恐怖心が強いと見ればよい。
ネットには少数派になる事への恐怖の臭いが充満している。
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