実現不可能な公約は要らない
いよいよ選挙が始まった。例によって各党は耳に心地よいスローガン(選挙公約)を並べている。
しかしよく考えると、一体どうやって実現するのか、具体的な手順の見当がつかない公約も多い。去年の総選挙で民主党は、それまでの慣例に倣って実現可能かどうかを考えず、いろいろ並べ立てた。私はそれを見て、実際に政権を取る事を考えていないのではないかと言ったものだ。そして予想通り鳩山氏は大恥をかいて退陣に追い込まれた。
万年与党と万年野党の並立した時代は、実現不可能な公約を並べていても問題は無かった。しかし今はもうそうはいかない。公約に掲げる項目は実現までの手順を考え、公約同士が競合したり相反していないかもチェックする必要がある。
去年の総選挙で失敗した有権者の一部は、今度はそこに目を向けるだろう。相変わらず空気を読んで勝ち馬に乗ろうとするものは多いだろうが、有権者も変わって行かなければならない。
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