光子帆船「イカロス」
来週(2010/05/18)に2機の金星探査機が打ち上げられる。一機は金星の大気を詳細に観測する「あかつき」だが、もう一機の「イカロス(IKAROS)」に私は注目している。
なぜかと言えば、これが初めての「光子帆船」だからだ。光子帆走が考えられたのは古く、いくつものSFに登場してきた。SFというと超光速宇宙船が定番だが、どことなくロマンティックな光子帆船も捨てがたい。中でもアーサー・C・クラークには「太陽からの風」という印象深い短編がある。
今回打ち上げられる「イカロス」は、その光子帆走技術の実証実験を行うのが目的だ。上記の「太陽からの風」には光子帆船に発生しそうなトラブルが幾つも出てくるが、「イカロス」ではどのような成果が得られるのか楽しみにしている。
JAXAの紹介サイト; 「いかろす」、「あかつき」 いずれもPDF文書
「太陽からの風」; 「太陽からの風」アーサー・C・クラーク著
山高昭、伊藤典夫訳、ハヤカワ文庫SF292(1978)収載
余談1(2010/05/20)
夏目漱石の「三四郎」に登場する、「野々宮さん」が研究しているのが光の圧力だったような気がするのだが、まちがっていたらごめんなさい。
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