どう見ても無理がある介護施設の緊急時対策
札幌市のグループホーム火災で多くの死者が出てしまった。その後の報道によると、発災時に当直にあたっていたのは女性一人だけだったという。それでは認知症の高齢者を幾人も避難させることはとうてい無理だろう。
この施設には火災報知器はあったがスプリンクラーは無かったという。そのてんを問題にする向きもあるようだが、火災状況によってはスプリンクラーがあっても犠牲者が出ることは想定できる。また、厳重な防災設備を要求すればするほど介護施設の設備投資額が増え、裕福な者しか入所できない物になってしまう。
そこで提案したいのは、周辺住民と連携した緊急事態勢を構築することだ。周辺住民に何らかのメリット(たとえば学童保育など。保育の一環として老人の世話を手伝ってもらっても良い)を出し、その代わりに緊急時の応援に駆けつけてもらうのだ。応援をボランティアとするのか謝礼を出すのかは周辺住民との相談で決めればよい。
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