普天間問題に進退を賭けるつもりはない
読売オンラインの記事(2010年3月9日22時17分付け)によれば、鳩山氏は普天間問題について「進退をかけるとか、野党の挑発に乗るつもりは全くない」と発言したそうだ。これは事実上、普天間移転先の5月中の決定が不可能であることを認め、退陣要求への予防線を張った事を意味する。
彼や政権幹部が繰り返し言ってきた「トラストミー」や、「責任を持って解決する」は一体何だったのか?問題解決のための確とした手順や見通しを持たずに、その場しのぎのリップサービスを繰り返していたとしか言い様がない。
この成り行きでは、たとえ小沢氏の金の力を借りて鳩山氏が政権の座に留まったとしても、他国の首脳で鳩山政権の発言を信頼する者はいなくなるだろう。国内政治においても政策が場当たりで、周囲への副作用への配慮や長期的な見通しを持って行っているようには見えない。
日本が主要国としての発言力を維持するためには、一国の責任者としての信頼に値しない鳩山氏の退陣が不可欠になってきた。
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