太陽が冬眠する?
今日(2010/03/20)付の朝日新聞科学面に「太陽が冬眠準備中」という記事(Web記事はこちら)が出ている。
これは数年前から言われている太陽黒点の極小期が長引いていると言う事と関連するものだ。太陽の黒点は通常は11年周期で増減し、それに伴って暖冬や冷夏が発生してきた。しかし直近の周期が長引き、12年以上経っても増加に転じなかったのだ。最近になって太陽黒点が発生し始めたと報じられていたが、周期が延びるのは太陽活動が低下する前兆だという。
このような太陽活動の低下は過去に何度も発生しているが、1700年頃の低下は特に寒冷化が著しく、また長期間続いたので小氷期とも言われている。今後太陽活動の低下がどの程度のものになるのか、そしていつまで続くのかは分からない。しかし、温室効果ガスの増加に伴う温暖化についても、あるところまで進むと海流変化によって寒冷化に逆転するという説もあり、先行きについては分からない事が多い。
また、太陽の中心部から放射されるニュートリノが、現在の核物理学の理論計算に較べて著しく小さいという報告もある。それは太陽中心部の核融合反応が低下しているからだろうという。測定できるようになったのが最近のことであるため、これがいつ頃から始まったかは分からないが、遅くとも150年後にはそれが表面にまで伝わり、太陽の熱放射が減少し、地球が寒冷化に向かうかもしれないという。
それやこれやを考え合わせると、どちらにしても人為的な大気環境の急変は避ける方が良さそうだ。
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