立場の相違
伊丹空港の存続について、大阪府と兵庫県が対決色を強めている。これはまた、自民党と民主党の対決が先鋭な大阪府と先鋭ではない兵庫県の立場の違いでもある様に見える。
大阪府では、自民が支持する知事と民主が支持する大阪市長との対立が強くなっているが、兵庫県では市長選の相乗りなどむしろ協調的姿勢が目立つ。これが両者の対立の原因になっていそうだ。
また民主党は、関西空港に国家資金をこれ以上つぎ込みたくないので伊丹の活用を望んでおり、兵庫県と利害が共通している。一方、関西空港に少しでも多くの国家資金を注入させたい大阪府は、民主党と対立する自民党と利害が共通する。このあたりが伊丹空港に関する決議合戦の原因だろう。
いずれにしても、多額の国家資金注入が必要な関西空港を、今後どうするかの決定には国民的な合意が必要だろう。
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