GDP下方修正の目的は?
昨年(2009)の7-9期のGDPの下方修正が繰り返されている。これは少々異常な事態で、GDP公表値の信頼性に響く。
私の立場では検証のしようがないが、この異常な訂正の背景が何であるかは考えてみる必要がある。まず、最初の公表値(速報)の数字が景気刺激を目的に意図的に高くされていた事が考えられる。
しかし、その後さらに2回目の大幅な下方修正が続いたことについては、その後の景気回復を大きく見せる為の演出ではないかとの疑いがある。次の参院選に向けて、民主党の経済政策の成果を強調し、選挙を有利にしたいというわけだ。
自民党は隠れて圧力をかけるのが通例だったが、民主党が官僚に対する圧力をかける権利を主張し、従わない物は処罰すると公然と表明しているだけに、左遷や降格を恐れた経済官僚と日銀幹部が、民主党に迎合して数値を変えたのではないかということだろう。決算にたとえれば逆粉飾だ。
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