トヨタが傷つけた物
今回のトラブルでトヨタが傷つけたのは自社の体面や信用だけではない。トヨタですら不都合なことを隠すと言うことで、日本企業全体の信用が傷ついた。さらに環境対策で先進的な自動車を使っているという顧客のプライドも傷ついた。
今後、下請けや関係会社に対する指導力は失われるだろうし、顧客に対するブランド価値も失うだろう。世界トップを目前にして舞い上がり、レクサスなどと言うえせ高級ブランドにうつつを抜かしていたつけが回ってきたとも言える。
世界一になって大政奉還と言うもくろみもあったろうが、今回の不具合隠蔽でトヨタが負った傷は深い。これらが製造された時期に既に主要経営陣の一人であった、豊田社長の責任も追及を免れないだろう。
信頼を得るには長い時間がかかるが、失うのは一瞬で足りる。それを回復するにはひたすら誠実であるしかない。日本企業の経営陣はその事を噛みしめるべきだ。政治でも同じ事だが。
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