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January 16, 2010

小沢氏への捜査は、国民に対する官僚の挑戦だ!

「小沢氏への捜査は、国民に対する官僚の挑戦だ!」と言う声が、そろそろ民主党から出てきそうだ。理屈は、「国民は政治資金問題があるのを知りながら小沢氏を支持した。その小沢氏を捜査対象として貶めようとするのは、官僚である検察が官僚の利益を守るために行っているので、これは国民日する挑戦で許せない。」という事だろう。

官僚と言っても、立法、行政、司法に関わる者はそれぞれ独立した権限を持っており、特に検察は法治主義を守るのが使命という意識が強い。ドラマでは与党幹部が警察や検察に圧力を加え捜査をねじ曲げる場面がよくあるが、実際には帰って反発を招くことも多いようだ。検察はこれまでにもいくつもの政治家の汚職を暴いてきた。造船疑獄、リクルート事件、ロッキード事件などだ。そのどれにおいても政治の中枢にある人物が捜査の対象になった。

そして今回は、ロッキード事件の主役であった田中角栄氏の衣鉢を継ぐと自認する小沢氏だ。越山会と陸山会の酷似した名の通り、小沢氏の政治手法も田中氏のものを踏襲し、利権を金で売り、得た金で小物政治家達を支配する。それが彼らのやり方だ。今も小沢氏の周辺から離れられない小物政治家が多いのは、小沢氏から離れて彼から資金がもらえなくなると、政治家活動(政治活動ではない)に支障を来すからだ。「小沢チルドレン」は、子供が親の金に依存するように小沢氏の金に依存する、という意味において「チルドレン」なのだ。

日本の政治は今でも金次第だ。所詮は金を持つものが権力を持つ。これは民主党でも同じだ。脱官僚も、金で言うことを聞かない官僚を排除して、金を持つ大物政治家(つまり大口献金をする者)に都合の良い政治状態を作ろうという願望の裏面だ。

自民党も民主党も所詮は一つ穴の狢、つまり金権党でしかない。今の日本の議会は金権2党が支配している。自民党と同じく民主党も絶対多数を与えてはいけない。与党をコントロールできる第三勢力が必要だ。しかし、ここで国民が注意しなければならないことがある。過去において、このような状態から全体主義政党は台頭した例が幾つもあることだ。第三の選択にあたっては、その勢力の実体をよく見極めねばならない。

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