光ディスクはもう不要?
最近のニュースによると62GBのフラッシュメモリーが発売されるそうだ。外形はSDメモリーと同じで、SDメモリーの上位規格となるようだ。解説では将来は1TBも可能だと言うことで、半導体メモリーの大容量化と低価格化は止まるところがない。
SFでは昔から超小型のデーターチップやメモリーキューブと言った固体メモリーが小道具として登場する。結晶体を利用したホログラフメモリーなどもあるが、現実世界では光の波長に制約されない電気(子)式メモリーの方が開発が容易だったようだ。とうとう光ディスクを上回る容量になり、書き換え可能な光ディスクの存在意義が薄れる可能性が出てきた。
もっとも、より小さな容積でより大量の情報が持ち運びできるのはそれなりに便利なのだが、私のように散らかし癖のある人間はすぐ紛失してしまいそうだ。その点ではある程度の大きさがある光ディスクの方が見つけやすい利点はある。
電気式メモリーもいずれ量子の壁に突き当たると予想されているが、そこではどんな新技術が生み出されるのだろうか。
追記(2010/01/24);
基板材料の制約から、光ディスクの利用波長をさらに短くする余地はあまりない。青色よりも波長が短い紫外線領域に入ると、透明な材料が限られるからだ。さらに波長の短い遠紫外線になると、空気ですら透明ではなくなる。もっと波長が短い、γ線やX線になれば再び透明になるが、放射線障害の恐れがあるため使い方が難しい。光ディスクの大容量化は、当面多層化に頼るしかないだろう。
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