関空の振興は貨物ハブ空港化から
橋下氏がまた馬鹿なことをいっているようだ。彼は大阪の経済的振興よりも、関空振興の方を優先しているのではないだろうか。関空の米軍との共用化などという寝言は、彼が見境をなくし始めたという事か?米軍との共用になれば、旅客便はますます減少するだろうに。
それよりも彼が目指すべきは関空の貨物ハブ空港化だ。既に貨物でも飽和状態の成田には拡張余地がなく、羽田も国際線は旅客便だけで手一杯だろう。それに対して、関空は空港自体とその周辺に十分な敷地の余裕がある。今後も国際貨物便の需要は、少しペースは落ちるにしても増え続けるだろう。それならばこれを狙わない手はない。
関空であれば24時間発着が可能である。貨物取り扱い区域を整備し、通関も24時間可能にすれば運送会社にとって大きな魅力になるだろう。さらに名神・中国自動車道路に直結する道路も整備すれば使い勝手がさらに良くなる(今の連絡道路は渋滞が多過ぎる)。
航空会社にとっても、貨物便発着が増え、その支援設備が整えば旅客便も増便しやすくなる。貨物便の発着が増えれば、旅客便の着陸料も下げられるだろう。さらに、貨物便が利用しやすくなれば大阪周辺の工業立地条件も良くなり、経済振興の助けにもなるだろう。そうなれば海外から大阪を目指す来訪者も増え、旅客需要も増える。
もたもたしていると、同じような立地条件を備えた中部空港にその役目を持って行かれるよ橋下さん。中部空港の方が関空より関東や日本海側へのアクセスが優れているから。
発想を転換するなら、旅客の足を遠ざける米軍共用ではなく、旅客から貨物へだ。
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