April 2025
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ

« オドの魔法学校;パトリシア・A・マキリップ | Main | 基礎研究は科学技術の栄養食品 »

November 15, 2009

IXY DIGITAL 210 IS

やっとデジタルカメラを購入した。と言ってもコンパクトタイプで一眼レフではない。フルサイズでお手頃価格のものが出るまでは、そちらは銀塩カメラのままで行く。

今回購入したのはキャノンのIXY DIGITAL 210 IS。これを選んだ一番の理由は、薄型のコンパクトカメラであるにもかかわらず光学ファインダーがあることだ。コストや液晶モニターの大型化の邪魔になるなどという理由で、ほとんどのコンパクトデジタルカメラには光学ファインダーが付いていないが、これがあることによる利点は多い。

まず、カメラを顔につけてしっかりと固定した状態で撮影できるので、ぶれにくく構図が決めやすい。次にほとんどの撮影でとる太陽を背にした向きで、直射光があたって液晶モニターが見にくい状態でも、光学ファインダーを使えば楽に構図が決められる。

もちろん、このカメラに付いているファインダーは、銀塩コンパクトカメラに付いていたものと較べると比較にならないほどちゃちでパララックスも大きい。また、パララックスを示すガイドマークもない。しかしこれでも有ると無いとでは使い勝手が全く違うのだ。

欲を言えば、ファインダーを覗けない位置でも(当然モニターも見にくい角度になる)見やすいようモニターを動かせると良い(一眼レフのアングルファインダーの代わりになる)。しかしこれは、軽く薄く安くを目指すコンパクトデジタルカメラには無理な注文だ。手鏡でも利用することを考えよう。

追記(2009/11/23);
おもしろ半分に携帯電話のカメラと較べてみた。当然ながら、同じ画素数で撮影したものを較べても先鋭度が全く違う。いくら携帯電話のカメラの画素数が増えたと言っても、レンズの解像度とデータ処理性能の違いはどうしようもない。これが一眼レフの高性能レンズならどうなるのか、フルサイズでお手頃価格のものが出てほしい。

追記(2009/11/30);
フイルム代が不要なのを良いことに、手当たり次第に撮してみているが意外に焦点合わせが難しい。合焦部分に枠が表示されるのだが、撮してから見ると透けて見える背景の方にピントが合っていたりする。自動焦点合わせはコントラストを利用するものが多いので、明暗差が大きい部分にピントが合いやすいからだ。一眼レフで手動焦点合わせに慣れた身には、小型カメラのAFは予想外にこつが必要なのだと思い知らされた。

画面全体中央部の拡大

画面全体

中央部の拡大

後方の小枝に合焦している

 (画像は2009/12/03追加)

追記(2010/02/16);
花の写真を試みているうちに、青紫(Violet)が青(Blue)になってしまう癖に気がついた。ホワイトバランスを変えて撮してみると、晴天下でも曇天にセットすると比較的近い色になった。

ホワイトバランス晴天ホワイトバランス曇天ホワイトバランス自動

ホワイトバランス
晴天

ホワイトバランス
曇天

ホワイトバランス
自動

紫系の色は演色性が強く、光源色によって激しく色が変わるのだが、デジタルカメラにとっては難物らしい。

追記(2010/03/16);

裏山の登山道沿いでタチツボスミレが咲き始めたので撮影してみた。ホワイトバランスを自動にして撮影したが、この場合にはほぼそれらしい色で撮影できた。

ほんの僅かの色合いや光源色の違いが原因だとは思うが、バイオレット色の再現についてはこれからもいろいろ試してみなければならないようだ。


追記(2010/04/06);
いろいろ遊んでいるうちに面白いことに気がついた。それはコンパクトデジカメでは一眼レフデジカメにできないことができると言うことだ。

コンパクトデジカメでマクロ撮影しようとする場合、ズームのワイド側(IXY DIGITAL 210 ISではワイド端)でしかできない。一般的にはこれは不利と考えられるが、短焦点で焦点深度が深いためある程度背景を取り込んだ撮影が可能だ。一眼レフのマクロレンズではこれができない。セミマクロ機能付きの広角レンズがあることはあるのだが、最短撮影距離(IXY DIGITAL 210 ISでは3cm、1cmや0cm!という物もある)の点ではコンパクトデジカメに歯が立たない。また、マクロレンズではないので、至近距離での焦点合わせも難しいだろう。

ポケット型のデジカメは絞りがついていないので、このような近接撮影で背景をコントロールするには、一回り大型になるが絞り付きの物が良さそうだ。フルサイズ一眼レフの普及品は当分出そうもないし、このタイプを買おうかと思案し始めた。散歩の友とは行かないが・・・。

現在のところ、CanonのPowerShot SX20 ISを候補に考えているが、昆虫のように動きの速い対象を狙う場合には、速写が早い(40枚/秒!)CASIOの物が向いているかもしれない。

追記(2010/05/14);
マニュアルフォーカス可能で、ポケットに入るコンパクトデジカメもあることを発見した。Canon で言えば。2010/02に発売された Powershot SX 210 IS だ。これはマニュアルフォーカスもマニュアル露光(露光時間のみだが)も可能だ。IXY 210 IS を購入した1週間ほど後に、マニュアルフォーカスもできると良いのにとメールを出したのだが・・・・。おそらく他社にもあるだろう。

訂正(2010/05/18);
取説をダウンロードして調べたところ、Powershot SX 210 IS は絞り優先モードがあり、F3.1~F8まで設定できる。レンズ内の云々との記述もあるので機械絞りを持っており、焦点深度の調整も可能なようだ。焦点深度調節目的としては、最低でF16、できればF22までは欲しいのだが、そのような商品があるかどうかまたさがしてみたい。

追記(2010/06/29);
購入して約半年で、コマ番号は5,000を超えた。やはりランニングコストが低いのは助かる。ピントが合わずに無駄にしたショットも多いが・・・。

また、このカメラに光学ファインダーあるのはやはり便利だ。周辺状況によって、モニターではフレーミングが確認しにくいことがあるが、そんなときにファインダーを使えば確認できる。もっとも、ファインダーを覗けないアングルでの撮影にはモニターが便利だ。私としては、両方あるのが理想的。

追記(2010/07/14);撮影のヒント
白い花を撮影すると露出過剰でディテールが飛んでしまうことがある。このようなときには「スポット露光」にして、+2/3を目途に露出補正を掛けるとちょうど良いようだ。「スポット露光」にするだけでは全体が暗くなりすぎる。

追記(2010/09/22);レンズの解像度
最近、ズームの望遠側での解像度が気になり始めた。望遠端では広角端に較べて明らかに画質が劣るからだ。EOS5DMkⅢが出るのを待っているのだが、それまでのつなぎにレンズ一体型一眼タイプを買おうかと思案し始めた。

このクラスはズーム倍率が高く、マニュアルで操作できる範囲も広い。ただし、イメージセンサーがポケットデジカメと同じだし、高倍ズームで無理をしていると思うので、一眼の普及機に較べれば画質は明らかに劣るだろう。

追記(2010/11/12);
今日で購入後365日目。一年間の撮影枚数は7,931枚で、24枚撮りフイルムに換算すると約330本。銀塩で同時プリントと仮定すると、フイルム代を入れて一本あたり約1,500円になるので総費用は約50万円になる。ランニングコストが安いのを良い事に、試し撮りやメモ写などフイルムカメラではしないことも多くしているので、それを勘案して約20万円の節約と言ったところだろうか。

もちろんこの間、まじめな撮影はフイルムカメラでも行っている。

このカメラでの不満は、青紫の再現性が悪いこと、背景のコントラストが強いとオートフォーカスが合いにくいこと、ワイド端が35mm相当で画角が足りないことがある等。現在もう少し短焦点まで引けて、マニュアルフォーカスも使えるカメラを物色中だ。候補は前記のPowershot SX 210 IS(ワイド端28mm)とPowershot SX 30 IS(ワイド端24mm)だ。どちらもマニュアルフォーカスは使えば使えるという程度のものだが、どうしてもオートではピントが合わない場合には重宝するだろう。

メーカーは、Canonにこだわりがあるわけではなく、同じメーカーだとパソコンへの転送が同じソフトで済むと言うだけの理由だ。

追記(2010/11/15);
一昨日に撮った紅葉の写真(記事「紅葉;神戸市立森林植物園」)を見ると、対象が近距離の場合にはあまり気にならないレンズの解像度の限界が、風景写真では感じられる。ブログに載せた写真は縮小しているので当然だが、1280×1024ピクセルのパソコンで見てもシャープさに欠ける感じがする。また、4000×3000の原寸で見ても木の葉のディテールが出ていない。センサーの解像度に較べて、レンズの解像度が負けている為と思われる。風景写真などを引き伸ばして見るには、もっと良いレンズが必要だ。

もちろん大型センサーを持つ上級カメラを使えば(レンズも良いから)良くなるのは当然だ。しかしこちらは、散歩の際に気軽に持ち歩くには重すぎるし大きすぎる。なかなか悩ましいところで、結局は両方をもって使い分けると言うことか。

追記(2010/11/22);
EOS5D MkⅢはまだしばらくは発表されそうもない。早くても発売は来春以降になりそうなので、しばらくはSX 30 ISで遊ぶことにして、上新電器のWebサイトで発注した(価格が安かった)。これを選んだのは、現用機種と違いがある方が面白そうと言う単純な理由だ。こちらのレポートは別稿で。

追記(2012/06/12);
最近、液晶モニターに発色不良の部分が増えてきた。ズボンの尻ポケットに入れたりするので、部分的圧力に弱い液晶パネルとしては致し方がない。構図やピントの確認だけならば支障はないのでまだ使い続けるつもりだ。
EOS5D MkⅢはまだ在庫が少ないようだ。当分は静観して値下がりを待つ。

« オドの魔法学校;パトリシア・A・マキリップ | Main | 基礎研究は科学技術の栄養食品 »

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference IXY DIGITAL 210 IS:

« オドの魔法学校;パトリシア・A・マキリップ | Main | 基礎研究は科学技術の栄養食品 »