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November 2009

November 30, 2009

関空の振興は貨物ハブ空港化から

橋下氏がまた馬鹿なことをいっているようだ。彼は大阪の経済的振興よりも、関空振興の方を優先しているのではないだろうか。関空の米軍との共用化などという寝言は、彼が見境をなくし始めたという事か?米軍との共用になれば、旅客便はますます減少するだろうに。

それよりも彼が目指すべきは関空の貨物ハブ空港化だ。既に貨物でも飽和状態の成田には拡張余地がなく、羽田も国際線は旅客便だけで手一杯だろう。それに対して、関空は空港自体とその周辺に十分な敷地の余裕がある。今後も国際貨物便の需要は、少しペースは落ちるにしても増え続けるだろう。それならばこれを狙わない手はない。

関空であれば24時間発着が可能である。貨物取り扱い区域を整備し、通関も24時間可能にすれば運送会社にとって大きな魅力になるだろう。さらに名神・中国自動車道路に直結する道路も整備すれば使い勝手がさらに良くなる(今の連絡道路は渋滞が多過ぎる)。

航空会社にとっても、貨物便発着が増え、その支援設備が整えば旅客便も増便しやすくなる。貨物便の発着が増えれば、旅客便の着陸料も下げられるだろう。さらに、貨物便が利用しやすくなれば大阪周辺の工業立地条件も良くなり、経済振興の助けにもなるだろう。そうなれば海外から大阪を目指す来訪者も増え、旅客需要も増える。

もたもたしていると、同じような立地条件を備えた中部空港にその役目を持って行かれるよ橋下さん。中部空港の方が関空より関東や日本海側へのアクセスが優れているから。

発想を転換するなら、旅客の足を遠ざける米軍共用ではなく、旅客から貨物へだ。

ブログ内の関連記事;
1.逆立ちの発想
2.府庁舎移転;橋下氏の本音は都庁よりも高いビル?
3.関空負担金、本末転倒な議論
4.羽田ハブ化論の原因

普天間基地移設問題;年内解決の意味するところ

普天間基地移設先についてあちこちから様々な案が出されている。しかし県外の移設先を提案する人たちは、なぜ米軍が沖縄内での移設にこだわるのかという事を考慮していないように見える。

米軍が沖縄内での移設にこだわるのは、中国本土、台湾そして朝鮮半島に近いという立地がまず第一であるが、沖縄本島や周辺の訓練施設に至近であり、基地から直接に訓練に出動できるということだ。さらに、これらの訓練施設は米軍専用であり、本土にある訓練場のように自衛隊と調整を行う必要もない。つまり、沖縄は米国本土と同じように訓練が行える日本唯一の場所なのだ。単に飛行場があればよいというものではないのだ。これを考慮せずに沖縄外の場所を提案しても米軍は耳を貸さないだろう。

つまり、普天間基地を早期に移設しようとすれば、飛行場と米軍専用の訓練場をセットで提供しなけれbならないということだ。そんなことが可能な場所は日本国内のどこにもないどこにもない。結論として、議論すべきは普天間基地の移設ではなく事実上の廃止ということになる。

しかし現実には、これは日本政府の強力な外交力無しには実現不可能で、長期にわたる外交交渉が必要になる。民主党政権にしても、自民党政権にしても、弱体化した日本政府実現できそうにもない。

結局、年内に解決するには既存プランでの受け入れを地元に受け入れさせるという以外の選択肢はない。果たして、民主党が無能でその事を認識していないのか、あるいは認識していて年内解決を目指すという欺瞞を行っているのか。いずれその真相が見えてくるだろう。

November 29, 2009

オカメヅタ(ヘデラ)の花

街中ではごく普通に見掛ける(六甲山中では野生化しているところもある)オカメヅタだが、今まで花を見たことがなかった。ところが今日(11.29)、家の近くを散歩している最中に、マンションのフェンスに絡まったオカメヅタに花が付いているのを見つけた。

元々キヅタの仲間なので、晩秋から初冬に花をつけるだろうと予想はしていたのだが、いくらさがしても見つからないのでほとんどあきらめていたのだ。

花は予想通り、同じ仲間のキヅタやヤツデに似た形で、若い枝の先に球形にかたまった緑色の花房を幾つも集まってつけていた。大部分は既に花が終わっていたが、どんな実になるのかしばらく見ていようと思う。

オカメヅタの花

キヅタの花

November 28, 2009

てんでんばらばらの民主党政権

今の民主党政権は、自民党政権に負けず劣らずてんでんばらばらだ。閣僚はそれぞれ勝手な発言を繰り返し、他の閣僚の発言に対する不快感を表明したりもする。内閣として一貫した方針が全く見られないのは、自民党政権と全く変わらない。これを指導力無しといわずしてどうするのかという状態だ。

仕分け会議とやらも各課題ごとに判断基準が異なり、内閣の方針としての一貫性がない。事前に仕分け人や委員を集めて、方針や判断基準を統一しなかったのでこんな事になる。

どうやら政権をどの党が取ろうとも、内閣として一貫した判断基準というのは過去のものになったらしい。民主党が野党であったときは盛んに閣内不一致と非難をしていたのだが・・・・・。

国民やメディアが、これを見て見ぬふりというのも情けない。

November 27, 2009

バブル崩壊第二弾

どうやらバブル崩壊の第二弾がやってきそうだ。それはドバイの不動産バブルで、その崩壊は一年前から予想されてはいたのだが、ヨーロッパ金融機関への影響が意外に大きくなる可能性が出てきたからだ。

ヨーロッパ発の第二弾が日本にどのような影響を与えるのか、ドバイの超豪華不動産開発に参加していた大手不動産や建設業者もあるので、日本金融業への影響を注意して見守る必要はありそうだ。

November 26, 2009

てんとうむし

久しぶりに裏山を散歩していると、てんとう虫が多数飛び交っているのに気がついた。よく見ると道ばたの石垣にも多数が歩き回っている。どうやら石垣の割れ目に集まって越冬を始めたものが、暖かい日差しに誘われて出てきたようだ。

どれも「ナミテントウムシ」のようだが実に色とりどりだ。地色も黒、朱色、それにオレンジなどがあり、動く宝石ともいわれるだけに斑紋の形も様々だ。しばらく眺めて楽しんでいたが、幾つかを写真に撮ったので楽しんでいただけたらと思う。

日の丸も鮮やかな個体

こちらは三日月模様

斑の数が多い

さらに斑が多い個体

斑紋が小さい個体

赤色がくすんで不明瞭

赤地で斑が多い個体

こちらは胸が白地

黒斑が少なく不明瞭

黒斑が小さく不明瞭

黒斑が全くない個体

オレンジに黒斑が小粋



黒斑が全くない個体は羽化直後のものに似ているが、11月末という時期を考えると斑紋がない個体と考える方がよさそうだ。黒地で斑紋がないものは見つからなかった。


この記事はJUSTSYSTEMの「XFY BLOG EDITOR LE」(無償版)を使用して作成しました。

November 23, 2009

オレンジ果汁が売れてます

米国ではオレンジ果汁の売り上げが急増しているそうだ。理由は風邪の予防に、オレンジ果汁中のヴィタミンCが良いからだという。

ヴィタミンCの大量摂取で風邪を引かない、全ての病気の予防になる、というのは一昔前にはやった事がある。ライナス・ポーリングがしきりにPRしていたのだが、今でもその影響が残っているらしい。

日本では血液型信仰、米国ではヴィタミンC信仰というところか。

注;ライナス・ポーリング ノーベル化学賞受賞者で、化学科の学生にはおなじみの著名な学者。

November 22, 2009

仕分けの見直しが続発

予算縮減の決め手とするとの触れ込みだった、民主党の「仕分け」の党幹部による見直しが続発している。また、担当大臣から「仕分け」の結果を無視して予算請求するとの発言も多発している。

そもそも自民党が始めた事業を「つぶす」ことを前提とした「仕分け」会議だったが、著名人が登場するととたんに腰砕けになったり、メリットを金額に換算できない、あるいは換算すべきでない事業についての経済効果を要求したり、判断基準が不明確なままに開いたために、判断する側の準備不足が暴露されてしまった。委員の側には「適当にケチをつけてつぶすことにすればよい」という安易な気持ちがあったのだろう。

今後はもっと真剣に、十分な準備をしてから行ってほしい。また、仕分け人にも予算と評価する事業分野に十分な知識と見識がある人物を当ててほしいものだ。今回のメンバーには明らかに見識不足で、見当外れの言いがかりをつけている人たちもいた。

高支持率なら違法行為も許される

民主党の幹部たち、そして地方の首長たち、選挙で高い支持率を得た人たちの違法行為や脱法行為が目立つ昨今だ。

政治資金や脱税を指摘されても素知らぬ顔を決め込む、また裁判で敗訴しても判決無視を決め込む。法規に基づいて権限を与えられた人たちが、自分に不都合な法規は無視する。有権者も高支持率だからと批判しない。このような行為がまかり通れば、国民全般の遵法意識が失われ、法治国家としての日本の根幹が崩れてしまう。

国民もメディアも、このような法規無視の行為を厳しく批判すべきだ。

November 21, 2009

景気の負のスパイラルを断ち切れ

景気における負のスパイラルがどんどん進行している。

不景気でものが売れないからと、流通大手は安価な外国製で値下げ競争を図る。消費者も安い方が良いとそれを喜んで買う。その結果コスト高の国内生産はますます縮小し、それが賃金の引き下げや雇用の減少を拡大し、さらに需要が縮小する。

こうして富裕層以外は、安価な外国製品にシフトすることでますます自分たちの首を絞めてゆく。富裕層は富裕層で著名な外国ブランド品に走る。

国産化率の高い製品に対する購入推進を図らなければ、日本経済の縮小スパイラルは止めどもなく進み、景気浮揚どころではないだろう。国産化率の高い製品に対する購入補助や何かを口実にしてのセーフガードの発動などを考えるべきだ。いつまでも輸出産業の都合だけを考えていてはいけない。

November 20, 2009

支持政党への批判をいやがる人々(国会の黒い霧)

支持政党あるいは投票した政党に対する批判をいやがる空気が漂っているようだ。疑惑や妥当でない振る舞いがあっても、自分たちが支持した政党のすることだからと批判を控え、批判するものを押さえようとする人が多いようだ。

そこにつけ込んで、国会議事堂には昔懐かしい(?)黒い霧が立ちこめ始めている。政党の顔役たちの腐敗が急速に進んでいるように見えるのだが、さて今後どうなってゆくのか。支持政党への批判をいやがる人たちは、腐敗を見て見ぬふりをするのだろう。

November 17, 2009

イラストと口語でバラエティ番組に注文

放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会がバラエティ番組に注文をつけたそうだ。内容に性的なもの、芸人の内輪話の馬鹿騒ぎ、死を笑いものにする、その他の問題が多いというのだ。

ところがこの意見書がなんとイラスト入りで口語文を多用しているのだという。要するに、そのような「分かりやすい文書」でなければ理解できないような連中が番組を作っていると判断したのだろう。放送の低俗化が言われて既に半世紀以上が経つが、そのような番組を見て育った番組制作者たちの低知能化も相当に進んでいるようだ。

これも戦後教育への反省から生まれた、分かりやすいゆとりある教育の成果なのだろう。

小沢氏の宗教論議

小沢氏が仏教徒なのはよく分かったけれど、何も他宗教の信者を刺激するような言い方はしなくてもと思うのだが。仏教徒は他宗教の教義をあげつらうことはしないものだと思っているので、今回の発言は(かなり)残念だ。

多神教である仏教(神道もだが)では様々な神々がいて、その中に「我こそ全知全能にして唯一の神なり」という毛色の変わった神がいてもかまいはしないと思うのだ。赦し(容認し)受け入れるのが、仏教の基本のあり方の一つではなかったか?

一神教では唯一の神を信仰するものだけが、死後の魂の救済と永遠の命が受けられると信じる。そのような宗教の信者にとって、仏教徒だけが成仏すると言ったところで何の意味もなく、ばかげた戯言でしかない。それは、小沢氏にとって神による救済と永遠の命が何の意味がないのと同じ事だ。

ちょっとした失言だが、意固地になってそれに固執するのは大人物のすることではない。

基礎研究は科学技術の栄養食品

民主党政権下でもまた、科学技術の基礎研究に関する予算が削られてゆく。

しかし基礎研究は、科学技術の基本体力をつけるための栄養食品のようなものだ。これ無くしては日本の科学技術の長期的進展は望めず、欧米や中国・インドから次第に取り残されてゆくことになるだろう。

天然資源が乏しい日本は、産業技術によらなくては国民の生活を支えてゆくことができない。そして産業技術で優位を維持するために、スポーツにおける基礎体力トレーニング同様、基礎研究は欠かすことができない。ただ、収益に直結しない基礎研究は、民間企業では長期に続けることが難しい。特に、短期的な収益を優先させよと迫る物言う株主たちが支配する、今の民間企業においてはなおさらだ。

だから、国による基礎研究の支援は、日本国民の将来の生活を保障するために欠かすことができない。次の選挙の当落しか考えない代議士たちには、そのような長期的展望が欠けているのだろうが、残念なことだ。

November 15, 2009

IXY DIGITAL 210 IS

やっとデジタルカメラを購入した。と言ってもコンパクトタイプで一眼レフではない。フルサイズでお手頃価格のものが出るまでは、そちらは銀塩カメラのままで行く。

今回購入したのはキャノンのIXY DIGITAL 210 IS。これを選んだ一番の理由は、薄型のコンパクトカメラであるにもかかわらず光学ファインダーがあることだ。コストや液晶モニターの大型化の邪魔になるなどという理由で、ほとんどのコンパクトデジタルカメラには光学ファインダーが付いていないが、これがあることによる利点は多い。

まず、カメラを顔につけてしっかりと固定した状態で撮影できるので、ぶれにくく構図が決めやすい。次にほとんどの撮影でとる太陽を背にした向きで、直射光があたって液晶モニターが見にくい状態でも、光学ファインダーを使えば楽に構図が決められる。

もちろん、このカメラに付いているファインダーは、銀塩コンパクトカメラに付いていたものと較べると比較にならないほどちゃちでパララックスも大きい。また、パララックスを示すガイドマークもない。しかしこれでも有ると無いとでは使い勝手が全く違うのだ。

欲を言えば、ファインダーを覗けない位置でも(当然モニターも見にくい角度になる)見やすいようモニターを動かせると良い(一眼レフのアングルファインダーの代わりになる)。しかしこれは、軽く薄く安くを目指すコンパクトデジタルカメラには無理な注文だ。手鏡でも利用することを考えよう。

追記(2009/11/23);
おもしろ半分に携帯電話のカメラと較べてみた。当然ながら、同じ画素数で撮影したものを較べても先鋭度が全く違う。いくら携帯電話のカメラの画素数が増えたと言っても、レンズの解像度とデータ処理性能の違いはどうしようもない。これが一眼レフの高性能レンズならどうなるのか、フルサイズでお手頃価格のものが出てほしい。

追記(2009/11/30);
フイルム代が不要なのを良いことに、手当たり次第に撮してみているが意外に焦点合わせが難しい。合焦部分に枠が表示されるのだが、撮してから見ると透けて見える背景の方にピントが合っていたりする。自動焦点合わせはコントラストを利用するものが多いので、明暗差が大きい部分にピントが合いやすいからだ。一眼レフで手動焦点合わせに慣れた身には、小型カメラのAFは予想外にこつが必要なのだと思い知らされた。

画面全体中央部の拡大

画面全体

中央部の拡大

後方の小枝に合焦している

 (画像は2009/12/03追加)

追記(2010/02/16);
花の写真を試みているうちに、青紫(Violet)が青(Blue)になってしまう癖に気がついた。ホワイトバランスを変えて撮してみると、晴天下でも曇天にセットすると比較的近い色になった。

ホワイトバランス晴天ホワイトバランス曇天ホワイトバランス自動

ホワイトバランス
晴天

ホワイトバランス
曇天

ホワイトバランス
自動

紫系の色は演色性が強く、光源色によって激しく色が変わるのだが、デジタルカメラにとっては難物らしい。

追記(2010/03/16);

裏山の登山道沿いでタチツボスミレが咲き始めたので撮影してみた。ホワイトバランスを自動にして撮影したが、この場合にはほぼそれらしい色で撮影できた。

ほんの僅かの色合いや光源色の違いが原因だとは思うが、バイオレット色の再現についてはこれからもいろいろ試してみなければならないようだ。


追記(2010/04/06);
いろいろ遊んでいるうちに面白いことに気がついた。それはコンパクトデジカメでは一眼レフデジカメにできないことができると言うことだ。

コンパクトデジカメでマクロ撮影しようとする場合、ズームのワイド側(IXY DIGITAL 210 ISではワイド端)でしかできない。一般的にはこれは不利と考えられるが、短焦点で焦点深度が深いためある程度背景を取り込んだ撮影が可能だ。一眼レフのマクロレンズではこれができない。セミマクロ機能付きの広角レンズがあることはあるのだが、最短撮影距離(IXY DIGITAL 210 ISでは3cm、1cmや0cm!という物もある)の点ではコンパクトデジカメに歯が立たない。また、マクロレンズではないので、至近距離での焦点合わせも難しいだろう。

ポケット型のデジカメは絞りがついていないので、このような近接撮影で背景をコントロールするには、一回り大型になるが絞り付きの物が良さそうだ。フルサイズ一眼レフの普及品は当分出そうもないし、このタイプを買おうかと思案し始めた。散歩の友とは行かないが・・・。

現在のところ、CanonのPowerShot SX20 ISを候補に考えているが、昆虫のように動きの速い対象を狙う場合には、速写が早い(40枚/秒!)CASIOの物が向いているかもしれない。

追記(2010/05/14);
マニュアルフォーカス可能で、ポケットに入るコンパクトデジカメもあることを発見した。Canon で言えば。2010/02に発売された Powershot SX 210 IS だ。これはマニュアルフォーカスもマニュアル露光(露光時間のみだが)も可能だ。IXY 210 IS を購入した1週間ほど後に、マニュアルフォーカスもできると良いのにとメールを出したのだが・・・・。おそらく他社にもあるだろう。

訂正(2010/05/18);
取説をダウンロードして調べたところ、Powershot SX 210 IS は絞り優先モードがあり、F3.1~F8まで設定できる。レンズ内の云々との記述もあるので機械絞りを持っており、焦点深度の調整も可能なようだ。焦点深度調節目的としては、最低でF16、できればF22までは欲しいのだが、そのような商品があるかどうかまたさがしてみたい。

追記(2010/06/29);
購入して約半年で、コマ番号は5,000を超えた。やはりランニングコストが低いのは助かる。ピントが合わずに無駄にしたショットも多いが・・・。

また、このカメラに光学ファインダーあるのはやはり便利だ。周辺状況によって、モニターではフレーミングが確認しにくいことがあるが、そんなときにファインダーを使えば確認できる。もっとも、ファインダーを覗けないアングルでの撮影にはモニターが便利だ。私としては、両方あるのが理想的。

追記(2010/07/14);撮影のヒント
白い花を撮影すると露出過剰でディテールが飛んでしまうことがある。このようなときには「スポット露光」にして、+2/3を目途に露出補正を掛けるとちょうど良いようだ。「スポット露光」にするだけでは全体が暗くなりすぎる。

追記(2010/09/22);レンズの解像度
最近、ズームの望遠側での解像度が気になり始めた。望遠端では広角端に較べて明らかに画質が劣るからだ。EOS5DMkⅢが出るのを待っているのだが、それまでのつなぎにレンズ一体型一眼タイプを買おうかと思案し始めた。

このクラスはズーム倍率が高く、マニュアルで操作できる範囲も広い。ただし、イメージセンサーがポケットデジカメと同じだし、高倍ズームで無理をしていると思うので、一眼の普及機に較べれば画質は明らかに劣るだろう。

追記(2010/11/12);
今日で購入後365日目。一年間の撮影枚数は7,931枚で、24枚撮りフイルムに換算すると約330本。銀塩で同時プリントと仮定すると、フイルム代を入れて一本あたり約1,500円になるので総費用は約50万円になる。ランニングコストが安いのを良い事に、試し撮りやメモ写などフイルムカメラではしないことも多くしているので、それを勘案して約20万円の節約と言ったところだろうか。

もちろんこの間、まじめな撮影はフイルムカメラでも行っている。

このカメラでの不満は、青紫の再現性が悪いこと、背景のコントラストが強いとオートフォーカスが合いにくいこと、ワイド端が35mm相当で画角が足りないことがある等。現在もう少し短焦点まで引けて、マニュアルフォーカスも使えるカメラを物色中だ。候補は前記のPowershot SX 210 IS(ワイド端28mm)とPowershot SX 30 IS(ワイド端24mm)だ。どちらもマニュアルフォーカスは使えば使えるという程度のものだが、どうしてもオートではピントが合わない場合には重宝するだろう。

メーカーは、Canonにこだわりがあるわけではなく、同じメーカーだとパソコンへの転送が同じソフトで済むと言うだけの理由だ。

追記(2010/11/15);
一昨日に撮った紅葉の写真(記事「紅葉;神戸市立森林植物園」)を見ると、対象が近距離の場合にはあまり気にならないレンズの解像度の限界が、風景写真では感じられる。ブログに載せた写真は縮小しているので当然だが、1280×1024ピクセルのパソコンで見てもシャープさに欠ける感じがする。また、4000×3000の原寸で見ても木の葉のディテールが出ていない。センサーの解像度に較べて、レンズの解像度が負けている為と思われる。風景写真などを引き伸ばして見るには、もっと良いレンズが必要だ。

もちろん大型センサーを持つ上級カメラを使えば(レンズも良いから)良くなるのは当然だ。しかしこちらは、散歩の際に気軽に持ち歩くには重すぎるし大きすぎる。なかなか悩ましいところで、結局は両方をもって使い分けると言うことか。

追記(2010/11/22);
EOS5D MkⅢはまだしばらくは発表されそうもない。早くても発売は来春以降になりそうなので、しばらくはSX 30 ISで遊ぶことにして、上新電器のWebサイトで発注した(価格が安かった)。これを選んだのは、現用機種と違いがある方が面白そうと言う単純な理由だ。こちらのレポートは別稿で。

追記(2012/06/12);
最近、液晶モニターに発色不良の部分が増えてきた。ズボンの尻ポケットに入れたりするので、部分的圧力に弱い液晶パネルとしては致し方がない。構図やピントの確認だけならば支障はないのでまだ使い続けるつもりだ。
EOS5D MkⅢはまだ在庫が少ないようだ。当分は静観して値下がりを待つ。

November 14, 2009

オドの魔法学校;パトリシア・A・マキリップ

この物語の第一印象は、孤独と安らぎに満ちた青い闇と、そこに浮かび上がる暖かな光りとめくるめく色彩だ。私はこの物語を読みながらシャガールの絵を思い浮かべていた。

物語は、異質なものに対する不安と誤解から始まり、どたばたの騒動と追跡劇、最後は思いがけない者の登場によりめでたしめでたしで終わる、コメディーの典型と言えるスタイルで進んでゆく。悪意の者は登場せず、敵役も自分のあり方と役目に忠実であろうと善意で行動し、傷つけられる者も死ぬ者もいない。いわば子供向けのおとぎ話の形をとった大人のファンタジーだ。

そして一貫するメッセージは、「周りに壁を作らず、異質なものに心を開き受け入れなさい、そうすれば人間はもっと豊かな存在になれる」、という事だろう。

現在世界で起きている紛争の多くは、自分の信仰や主義主張を振りかざし、異質なものを排除しようとする事から起きている。それに対する作家の思いがこの物語を書かせたのかもしれない。


オドの魔法学校,パトリシア・A・マキリップ著,原島文世訳/東京創元社 初版2008.2.15
    ISBN978-4-488-52007-6 C0197

November 13, 2009

犯罪は社会の鏡

嫌な事件が続いているが、最近犯罪の動機が変化しつつあるような気がする。

敗戦後しばらくは生活費を得るためと言う動機が多かったが、高度成長時代の末期からバブル期には遊ぶ金ほしさという動機が多くなった。ところが最近はまた、生活費がほしいからと言う犯罪が増えつつあるように見える。

生活費ほしさの犯罪はその社会の経済的貧しさを反映しているし、遊興費ほしさというのはその社会に安易で享楽的な生活を求める傾向がある事を反映している。つまり、犯罪の動機はその社会のあり方を反映しているのだ。その意味で犯罪は社会の鏡と言える。つまり、生活費ほしさが増えたと言うことは、日本の社会が貧しくなたことを示している。


一方、続発する若い女性に対する残虐な犯罪は、性に対する抑圧と、それを解消するためと称しながら逆に欲求を刺激する、悪質なポルノ類が野放しにされている事とも関係があるだろう。日本では売春を禁止している一方で性的な乱れに甘く、性欲を刺激するような情報が氾濫している。十代半ばの少女の性を強調した写真集などもその例だ。

そんな状況の中で、パートナーがいない若者たちには性的衝動のはけ口がない。これがポルノ産業のもうけ口になり、ポルノ業者は売り上げ増のためより刺激的で残虐なポルノを販売することにつながっている。そしてそれを見た者がさらに欲求を募らせ、残虐な性犯罪に走るのだ。これは敗戦後から昭和50年頃までは流行した上品な建前論では解決できない問題だ。

公然と議論するのがやっかいな課題ではあるが、どれを黙認しどれを厳しく取り締まるのか、それについての社会の暗黙の合意について見直しをすべきだと思う。

November 11, 2009

安全ボケの若い女性

若い女性が襲われて殺される嫌な事件が続いている。

しかし、報道される襲われたり連れ去られた状況を見ると、深夜人気のない場所を単独行動している例が多くを占める。そのような場所は襲われたり、誘拐されて強姦などの危害が加えられる危険があるので、若い女性は単独で行動しては行けない場所とされていた。

しかし、今時の若い女性はそのような場所に一人で当然のように入ってゆく。アダルト向けの陵辱ものビデオで欲情を募らせた男にとっては、人通りがない深夜の道は絶好の狩り場になり、情欲をそそる女を待ち構えている。

そんな現実に対して女性はどう対処して、身を守ればよいのか?それは昔のままの自衛方を思い出すことだ。時間が遅くなったら家族に迎えに来てもらう。近くに住む友人たちと集団で行動するなどだ。

暗い人気がない道は、変質者が潜んでいる前提で安全策を講じるべきで、それ無しで犯罪行為の犠牲になってもそれは自己の責任なので、自分でつけを払わなければならない。

街はきれいになり街灯も増えた。しかし、人気のない道に潜んで若い女性を狙う変質者はむしろふえている。女性はそのような道ではいつでも被害に遭いうる事を認識して行動するべきだ。一人では行動せず、エスコートの男性を一人か二人頼んで送ってもらうぐらいのことは必要だ。

November 10, 2009

F-1レースの転換点

大手自動車メーカーの撤退が続き、F-1レースは一つの節目を迎えているようだ。

世界的なバブルが続いたこの10年ほど、宣伝効果に目をつけた大手自動車メーカーがなだれ込み、F-1レースを支配していた。しかし大手メーカの撤退の一方で、かつてフェラーリの宿敵であったロータスの復帰や、いくつかのレーシングカー専門メーカーの参入によって、様相が変わりつつある。再び、いくつものレーシングカーメーカーが入り乱れて戦う事になるのかもしれない。

しかし今、高性能自動車はガソリンエンジンから電動へと変わらざるを得なくなっている。今後量産車の技術とレーシングカーの技術がどのような関係になってゆくのか、これが自動車レースの形態に大きな影響を与えるだろう。

第二次大戦機を使ったエアレースやパワーボートのように、過去の技術の極致を追求して量産車とは別の道を歩むのか。あるいはあくまで量産車の技術に寄り添っていくのか。レースとしての面白を追求するのか、あるいは量産車の技術開発の最先端として有り続けるのか。レースを興行としてみるのであれば前者であろうし、大手自動車メーカーの技術や資金に依存し続けるのであれば後者だろう。

今後しばらくの舵取りが難しいところだ。

November 09, 2009

2012年人類滅亡説ブーム

アメリカでは、マヤの古文書が2012年末での人類滅亡を予言しているとの説がブームらしい。これもネタにした映画もあるようだが、いつの世にも人類滅亡予言マニアは尽きないようで、ナショナルジオグラフィックの日本語サイトにどのようにして滅亡するのかの説が幾つも紹介されている。

もっとも、当のマヤの末裔によれば、2012年で人類が滅亡するのではなく、カレンダーの新しい周期に入るのだそうだ。滅亡説の根拠とされる文書にも人類滅亡と書かれているのではないらしい。

このあたりは1999年の人類滅亡ブームと似通っている。このときは「大予言者ノストラダムス」の予言書が1999年の7の月に大魔王が降臨すると書かれているとの説が根拠となった。しかし、当然のことながら何事もなかった。そもそも7月がその7の月かどうかも定かではなかった。名前に7が付くのはSeptember=9月の方だが、あの時はなぜか7月説が主流だった。もっと元を正せば、いわゆるノストラダムスの大予言と言われる書物が、予言書として書かれたものかどうかも定かではないそうだ。

ただ、人類の滅亡が予言されていると言えば滅亡説マニアは飛びつくし、メディアの話題になれば収入にもつながる。パニック映画が大好きな米国人ならなおさらだ。これからも古書を漁っては人類滅亡予言を探す者は絶えないだろう。


ナショナルジオグラフィック・ジャパンの記事へのリンク
  終末予言の歴史:古代ローマ
  終末予言の歴史:ハレー彗星
    このときの騒ぎは、コナンドイルの小説のネタにもなりました。
  終末予言の歴史:ブラックホール
    加速装置で極小のブラックホール(素粒子並の質量!)ができるとしても、
    地球が危険な状態になるには長い時間がかかりそうに思える。
    2012年中にはとても間に合いそうもない。
  2012年終末説の真実:“惑星X”
  2012年終末説の真実:銀河直列
    そういえば惑星直列で人類が滅亡すると言う説もありました。
  2012年終末説の真実:太陽フレア
  2012年終末説の真実:大陸大移動
  2012年終末説の真実:マヤの予言
  2012年終末説の真実:マヤの絵文書

野菜が健康に良いのは本当か?

最近、野菜が健康に良いというのは本当だろうかと思い始めている。

というのは、最近の野菜の多くがやたらに甘いからだ。果物並みの糖度を売り物にする野菜も多い。そのせいか野菜炒めを作っても甘ったるいしまりのない味になる。これを何とかしようとすると、どうしても香辛料や塩を多く使わざるを得ない。今時の若者がやたらに唐辛子などの香辛料を効かせたものを好むのも、このせいかと思ったりもする。

野菜が果物並みの糖分を含むとすると、それをたくさん食べればカロリーの摂取量が増える。さらに塩と香辛料を大量に使うとなると、健康によいとは思えないのだが。ましてみのもんた氏が勧めるように、カバ並みの大量に食べるとなると、メタボリックシンドロームを進めるばかりになりかねない。

November 07, 2009

共産党と民主党の類似点

昨日食べすぎたので、今日は三宮まで徒歩で出かけた。道のりは約4kmだが、ほとんどが下りなので夏以外は楽な道だ。

しばらく商店街で買い物をした後バスに乗ると、駅前で共産党が街頭演説をしていた。遠目で演者が誰かは分からなかったが、信号待ちの停車中それを眺めているうちに、かつての共産党と今の民主党が似ているような気がしてきた。

かつての共産党は書記長とその取り巻きによる独裁、今の民主党は幹事長とその取り巻きによる独裁だ。共産圏の体制崩壊の原因になった、独裁者とその取り巻きによる利権の独占、そして不当な利得まで似ることにならなければよいが。

かつての共産党は、その創始者の一人が言った有名な言葉、「諸君、体制は必ず腐敗する」が自分たちにも当てはまるとは思っていなかったようだ。しかし、この言葉はいかなる体制にも通用する。民主党の独裁者たちも、このことを忘れないようにしてもらいたい。

追記(2009/11/07);
ついでに言えば、党が政府より上位で、政府は党に従属してその指導に従うと言うのも共通の特徴だ。

November 05, 2009

大阪モーターショーは国内メーカーも不参加

今年の東京モーターショーに有名外国メーカーが幾つも参加せず、各社が参加した上海モーターショーと比較して日本の経済的地位の低下を象徴すると言われた。ところが、来年の大阪モーターショーには、国内メーカーであるマツダと三菱も参加しないという。これはまさに大阪の経済的地盤沈下を象徴していると言えないだろうか。

東京が東日本の中心で、大阪が西日本の中心であった時代には、大阪でモーターショーを開く意味があったが、大阪経済の衰退で西日本の中心とも言えなくなった現状では、大阪でも開く意味がないと言うことだ。

自動車に限らず、インテックス大阪で開かれる各種の展示会は年々さびれ、規模の縮小を余儀なくされている。東京と交互開催であったのが東京のみになった物もいくつか(も?)ある。これも大阪経済の衰退を反映している。

再々言われる関空の振興も、まずこの大阪経済の立て直しに取り組まなければいけない。大阪経済が賑わいを取り戻せば、海外出張も増え、また海外から大阪の企業を訪ねてくるビジネス客も増える。航空旅客の中核はビジネス客であり、ビジネス客が航空路線の採算を支えているのだ。大阪経済がこのままであれば、国際線・国内線とも旅客数は減少を続け、減便も続くだろう。関空の利用客増には、大阪経済の回復が先決なのだ。

大阪経済の回復には、時間はかかるが東大阪から尼崎にかけて多数ある中小製造業の支援から手をつけるべきだ。中小製造業はそれぞれ独自の技術を持っており、大企業もこれ無しでは品質の良い部品などを調達できなかった。その意味で日本の製造業の土台となっていた。

しかしいま、大手企業の買いたたきや国外への技術持ち出しなどで、経営環境が非常に悪くなっている。このため、経営難と家族の後継者がないことで廃業に追い込まれる企業も多い。また、家族以外の腕の良い技術者などに企業を譲渡しようとしても、低賃金のためそれだけの資力がない。また金融機関もそのための融資をしない。これらによって大阪周辺の中小製造業は壊滅寸前だ。大阪経済の地位回復には、まずここから手をつけるべきだ。

大手企業が先端製品を開発しようとしても、試作部品を作れる中小製造業がなければ円滑にはできない。中小製造業が充実していれば、大阪に出入りするビジネスマンや技術者が増える。そうなれば大阪で起業しようという者も増えるだろう。大手企業の本社を呼び戻そうとしても、今更ほとんど不可能だ。それよりも大阪の企業を育て、起業する者を増やす方が良い。

そのためには、大阪府が中小企業の継承や新規の起業に対する強力な支援を行うべきだ。国ににねだって大規模公共事業をなどと言う、バブル時代の発想を引きずった考えは捨てなければいけない。それは第二の関空を作るだけだ。関空も関西財界が一致して支えるからと国にねだって、やっと建設にこぎ着けたことを忘れてはいけない。そしてその財界が、関空だけではなく大阪そのものを見捨てたこともだ。

遅れが続く首相のメルマガ

今週も鳩山首相のメールマガジンが遅配になった。

遅れの理由は国会審議への対応が忙しく、首相の原稿が遅れているためだというが、こう遅れが続くと小沢氏の承認が遅れたり赤ペン記入が多くて、首相に嫌気がさしているのではと勘ぐりたくなる。

密室政治の復権

自民党の政権運営が密室政治だと声高に非難していた民主党だが、自分たちが政権を取ると早々に密室政治を大々的に復活させている。まさに密室政治の復権という趣だ。

まず第一は、何事にも小沢氏の意向が最優先で、小沢氏周辺でどのような経過で決定されたのが、国民の目から完全に隠されている。

第二には、幹部の政治資金関係の疑惑が次々に明らかにされているにもかかわらず、検察が動く気配がない。春先の小沢資金疑惑の際、民主党は政権を取ったら検察に圧力をかけて捜査を止めさせると居丈高になっていたが、まさにその通りのことが行われている様だ。国民もまた、自分たちが支持した政党だからと追求を要求しない。

このように、かつて民主党が非難した密室政治が完全に復活し、メディアも国民もそれを容認している。政党も国民もダブルスタンダードで平然としているのだ。これでは今後の日本の政治がどうなるのか、先行きが案じられる。

November 04, 2009

逆立ちの発想

逆転の発想は良いが、橋下知事の逆立ちの発想は宜しくない。

関空振興策として、伊丹を廃港にして跡地を日本の新都心にしようという。それを建設する資金をどこから調達するのか、調達できるのかは置くとしても、伊丹空港がない大阪に官財界が魅力を感じるだろうか。関西空港もバブル経済の発想で、作ってしまえば儲かるはずとバブル基準で経済性を予測して失敗した。伊丹発着の減便も大阪と地方との交通を不便にし、国内交通のハブとしての大阪の地位を失墜させた。これも大阪から大手企業本社が逃げ出した理由の一つだ。

少し頭を冷やして考えれば、伊丹のオフィスからの客が関空を選ぶか新幹線を選ぶかははっきりしている。いまですら、大阪中心部から東京中心部までの移動時間は、航空機・新幹線で大差がない。さらに移動時間が増える伊丹からでは、利用者がどちらを選ぶかはわかりきっている。関空の利用者増につながるわけがない。

そして、地方との行き来がますます不便になる大阪から逃げ出す企業が増加するだろう。大阪経済はますます地盤沈下が進むことになる。いまですら空きだらけの大阪中心部のオフィスビル、さらに寂れるだろう。

これまでにも繰り返し言ってきたことだが、関空の利用が伸びないのは大阪経済の地位低下が原因だ。大阪に大企業本社が戻らない限り、関空は観光客用の空港でしかなく、利用者数の基礎となるビジネス客は増えない。

橋下氏はいつまでもバブル時代の箱物発想にこだわっていないで、大阪を復権させる為のソフトウエアを考えてほしい。梅田北再開発ですら箱が余ることが予想されているのだから。

橋下氏の頭の中での優先度はこのように見えるのだが。
1.府庁を都庁より高いビルに入れ、都知事より高い階に知事室を作る。
2.何が何でも伊丹はつぶす。
3.その他

November 03, 2009

デジタルカメラ、携帯電話そしてパソコン

この三つに共通しているのは、通常は必要としない機能をてんこ盛りにして高く売ろうという姿勢だ。シーズ先行(あるいはプロダクトアウト型)の商品開発という点でも共通している。

数を絞って、基本となる機能の性能と信頼性を上げてくれる方が私にはうれしいのだが、デジタルカメラも携帯電話も機能が多すぎる。パソコンのOSも、もちろんだ。

デジタルカメラ、特に一眼レフでは動画機能などよりも撮像素子をフルサイズにしてほしい。フイルムカメラのレンズでの感覚をそのまま使いたいし、感度やノイズの点でも有利なはずだから。それにしても、いまのフルサイズデジタルカメラは高価すぎる。写真趣味のアマチュアが買える価格の製品は出す気がないのか?

当分は銀塩カメラを使い続けることになりそうだ。

November 02, 2009

裁判員辞退の理由になる?

何か事件があるとワイドショーが大々的に取り上げ、コメンテーターと称する人たちがあれやこれやと勝手な意見を言う。ワイドショー好きの人たちがこれに影響されないわけがない。そこで、

「私はワイドショー好きで、その影響で既に予断を持っています。これが判断に影響するので裁判員は辞退します。」

というのは、辞退の理由になるのかならないのか?

「裁判員は予断を持たずに判断すべし」と言うことになっているが、メディアは全力を挙げて予断を持たせようとする。ワイドショー好きの人に予断を持つなという方が無理な時代。「予断を持たずに」という言葉は削除すべきなのかもしれない。

ワクチン反対派

しばらく前になるが、MSNがワクチン反対活動家を専門家の反対意見としてトップで紹介していた。

その専門家は神奈川県の保健衛生部門にいたことがある人だが、ワクチンは全て人体実験だから反対との趣旨だった。新型インフルエンザワクチンも半数以上で副作用が出ているから接種に反対するのだという。この人の言う副作用には、多くのワクチンで正常な体の反応のうちとして扱われる軽度の発熱など、一般には副作用として扱われない物も含んでいるようだ。

それにしても、ワクチンの副作用で死亡するリスクと、ワクチンをせずに死亡するリスクと、どちらをとるかは本人に任せればよいと思う。子供の場合は親が自分の責任で判断すべきだ。副作用を大げさに言い立てて不安をかき立てるような発言は不適切だ。副作用は後遺症や死亡にいたる危険度で判断すべきだから。

この人は、こんな発言を信じてワクチン接種をしなかった結果、感染して死亡した子供の親に何というのだろう。「ワクチンの副作用で死んだのではなくて良かったですね」とでも?

アフガニスタン情勢の悪化

アフガニスタンでは、タリバンが勢力を盛り返す一方で政府の内紛も拡大し始めている。このままでは、かつての群雄割拠し、入れ乱れて戦う内戦が復活しかねない。

原因は米国の援助にまつわる民族・部族間の利権争い、あるいは権力争いに伴う腐敗なのだろう。しかし、米国が支援する政府が短期間に腐敗する事が多いのはなぜだろう。有力者を利権で手なずけて利用しようとするからかもしれない。

タリバンとの戦闘は外国軍に任せ、その背後で自分たちは利権争いの内戦をする、などというばかげた構図にならなければよいが。

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