子供の声が響く街
私が住むマンションの前には小さな公園がある。そこでは、放課後や休日は子供たちが賑やかに遊ぶ声が響いている。周辺から子供たちが集まっては様々な遊びをして、時々は遊び歌も聞こえいかにも楽しそうだ。
このマンションでも子供の声がうるさいという人もいるが、全体としては子供たちに好意的だ。子供たちに異常がないか、それとなく遊ぶ声に注意している人も多い。近所の親たちも上から見守られていると感じるのか、小さな子供も安心して遊ばせているようだ。
子供たちの遊ぶ声が響く街は、私には安全で住み心地が良い街だと感じる。子供たちが安心して遊べる環境があると言うことだ。それに対して、子供の声が聞こえない街は活気が無く暗い感じがする。住人同士が不信の眼を向け合って閉じこもっているような、嫌な雰囲気を感じることすらある。
住宅街の道路で子供を遊ばせるな、自動車で取り抜けるのに邪魔だ、と言う人もいるがそれは自己虫という物だ。住宅街の道路は、昔から子供たちに遊び場としての優先権がある。生活道路を通り抜けようとするときには、自動車の方が遠慮すべきだ。ましてそこが公園であれば、子供たちにはそこで賑やかに遊ぶ権利がある。
しかし昨今は、公園で遊べば近所の住人からうるさいから遊ぶなと言われ、道路でも遊ぶなと言われる。一体どこで遊べと言うのだろう。子供たちは集団で遊ぶうちに社会性を身につけるというのに。
子供たちのことを優しく見守ろうと言う人が少なくなった今、我が家の前の公園に響く子供たちの声はむしろ心地よい。
やはり、街には子供の声がする方が良い。
(とはいうものの、昔も家の前で遊ぶとうるさいと怒鳴る偏屈はいたなぁ。たいていは近所の嫌われ者だったけれど・・・。)
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