オリンピック開催地はリオ・デ・ジャネイロに
2016年の夏季五輪はリオ・デ・ジャネイロに決まったそうだ。最大の勝因は南米大陸初の開催をという、国を挙げての熱気だろう。1976年のアジア初の開催を目指した日本も同じ熱気に包まれていた。
当時の日本は日本の復興を世界に示そうとし、今回のブラジルはもはや後進国ではないことを世界に示そうとした。競合した各都市はその熱気に圧倒されたと言っても良い。
翻って今回の東京誘致はどうだっただろうか。東京以外では五輪誘致にはほとんど無関心だった。何でも東京中心に考えるメディアですら、盛り上げにはほとんど関心を示さなかった。その最大の原因は、なぜ今、東京で五輪を開催するのかという理由を、日本人に対して理解させることができなかったからだ。いやむしろ、理解させる努力をしなかったという方が良い。
東京圏の住民の多くですら、「中後進国ではあるまいし、なぜオリンピックを誘致するのか?」というような状況では、IOCの委員から盛り上がりに欠けると言われるのは当然だ。オリンピックがスポーツ貴族たちの利益追求の場となり、日本人の多くがしらけてしまっている今、日本に誘致したいのであれば、なぜ誘致するのかについて受け入れやすい説明が必要だ。それ無しでは国民的支持は得られないだろ。
それはそれとして、日本在住のブラジル国籍の方たちに、Parabens!(でよかったのかな、間違っていたらごめんなさい)
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