ここにもまた自主と言う名の強制が
大企業に蔓延している自主と言う名の強制が、政治の世界でも蔓延しているようだ。
民主党の一部議員が、秘書たちに給与の一部を「自主的」に献金させていたそうだ。立場の弱い秘書が、議員から自主的に献金をといわれれば断れるわけがない。忠誠を示そうと無理して献金するものもいただろう。これは、大企業で行われる自主という強制と全く同じものだ。
大企業でも、「給与の自主返上」や「休日や時間外の行事への自主参加」は広く行われている。だがこれは自主と言う名の強制だ。人事管理部門が参加状況を監視し、「自主的に」参加しないものは反社的人物としてマークする。その結果人事考課が悪くなり、一時金や昇進に悪い影響を与える。だから、「自主的に」といわれても、無理をしてでも参加せざるを得ない。時間外の改善活動についても同じことが行われている。
これが日本の大企業に蔓延している「自主参加」の実体だ。政治の世界でも同じことが行われているのが、今回露呈したわけだが、本来違法な強制を自主的だからと言い抜ようとするのは悪質な行為だと私は思う。
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