公約教条主義
最近世の中には教条主義が蔓延し始めているのではないだろうか。小泉政権以降、メディアでは、一度掲げた政策を金科玉条のごとく変更しないことが良い、とされるようになった。たとえ公約に問題点ががあり、現実にそぐわない部分があることが明らかになったとしてもだ。
しかし、古来「君子豹変」と言う言葉があるように、指導者たる物は施策に不適切な部分があれば体面にこだわらず、豹が体の模様を換えるように速やかに改めるべきであると言われている。他に良い方策があるにもかかわらず公約にこだわるのは、暗愚と言うべきである。率直に非を認め、理由をきちんと説明して方針転換しないのは、君主たる者のとるべき態度ではない。
にもかかわらずマスメディアは、公約を現実に対応させるための些細な変更すら公約違反として非難し、国民もそれに同調する。これは最早「公約教条主義」としか言い様がない。マスメディアも国民も、このような硬直した姿勢は改めるべきだ。
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