物価下落、これもまた負の連鎖
8月の消費者物価が2.4%(対前年比)低下したという。これは統計を取り始めて以来過去最大だという。低下の要因の一つは、昨年急上昇した原油価格が元に戻ったことだと言うが、消費不振も大きいそうだ。
消費不振の対策として、大手各社は安価な輸入品を増やし販売増を狙っている。しかしこれは、中長期的に見ればますます消費を落ち込ませることにつながり、負の連鎖を引き起こすだろう。
なぜならば、安価な輸入品は販売価格の半分以上が海外に流出し、国内の勤労者に還流しないからだ。これは国内生産者の経営を圧迫し、結局は勤労者の収入減少を引き起こす。そしてこれはまた、購入意欲の低下、消費不振へとつながる。
つまり、安易に低価格品の輸入で販売増を狙えば、それは結局さらなる販売減につながるのだ。
だから、低価格品の輸入に狂奔する販売流通業者には、国内勤労者の収入増につなげることこそが根本的な販売対策になるという事を認識してもらいたい。そして現在の販売流通業のあり方を反省してもらいたい。
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