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August 2009

August 31, 2009

何をおいても急ぐべき事

民主党に要望することは、何をおいても雇用対策を急げと言うことだ。庶民を不安にし、消費を収縮させている最大の原因は失業するのではないかという不安だ。従って景気を回復させるためにはこの不安を取り除かなければならない。

そのためには、何はともあれ予算編成を急がなければならない。偉そうにふんぞり返って、ぐだぐだと小言を言うなどして、予算編成を遅らせることがないよう望む。始めて大臣や政務官になったものが舞い上がらないよう、しっかり監視してほしいものだ。

民社党政権で変わる?

1.国会議員の役職数
脱官僚政治のため、各官庁に国会議員を配置するといっていたが、今回の選挙の論功行賞には多数のポストが必要だ。副大臣や政務官の創設で大量に増加した国会議員のポストがどこまで増えるのか。

2.日本郵政社長の首
春にもめたときに、民主党は社長の首は政権を取ればすげ替えるといっていた。これはどうなるのか?

その他の国民生活に関わることは何も期待できない。特に官僚と喧嘩をすれば、マイナスになることが多いだろう。なぜならば、民主党の議員たちに政策の細部を立案して実行する能力はないからだ。細部を詰めるには官僚の知識と能力が必要だが、今回大量当選した小沢チルドレンにそんな力があるわけもない。

民主党政権を長く続けたいのであれば、政治家としての実務能力がある議員を育成しなければならない。やりたい放題をして後は知らぬと投げ出す、小泉流をまねるならばそれでも良いのだろうが。

国会議場にチルドレンは不要

マスメディアは早速レッテル貼りを始めている。

小泉チルドレンに準じて小沢チルドレンだそうだが、国会の議場にチルドレンは不要だ。小泉チルドレンがこの4年間何をしてきたのか。結局、世話役の後ろについてうろうろしていただけではないか。小沢氏の後をいいなりについて行くチルドレンなど、政治を変えるためには何の役も果たせない。小泉-安倍政権の失敗を繰り返すだけだ。

国会の議場に必要なのは、自分で判断して行動できる大人だ。

August 30, 2009

総選挙の結果

予想通りの民主圧勝。しかし少々勝たせすぎの印象は否めない。

誰が舵を取り、ブレーキを踏むのか?船頭が多いだけに党内抗争が激しくなるだろう。その勝者が実権を握ることになるのだがはたしてどうなるのか。

小沢リモコン政権である鳩山政権が、安倍政権の轍を踏まねば良いが・・・・・。

総選挙の印象(地方切り捨ての反映か?)

まだ投票は締め切られていないが、今回の選挙には際だった印象がある。それはマスメディアが大騒ぎする一方で、現場の選挙運動(活動)には何かしらけた雰囲気が漂っていたことだ。

過去の選挙に較べ、候補者の宣伝カーが少なく私が住む住宅街は静かなものだった。投票当日の今日も、投票を呼びかける選挙管理委員会の宣伝カーが2回ほどしか回ってこなかった。

これは単に候補者たちが、宣伝活動を人が多く集まる場所だけに絞り込んだためだけかもしれない。しかしそうだとすると、地方の農山村ではどうだったのだろうか?もしかすると選挙期間中宣伝カーが一台も来なかったという地域も多いのかもしれない。

世の中は全て効率優先だ。集票効率が悪い過疎地は候補者から見捨てられ、採算性が悪いと言って企業や自治体からも切り捨てられる。そんな現実の反映でなければよいのだが。

気候変動と民族移動

最近の気候変動に伴って、世界のあちこちから乾燥化の進行が伝えられて来る。まるで世界中が乾燥化するかのようだ。しかしサハラ砂漠の南側では湿潤化が進んでいる地域もあるらしい。そこでは砂漠が草原化して新たに牧畜が可能になっているという。気候の変化の恩恵を受けている人たちもいるのだ。

このような気候変動が引き金となった民族の移動は、過去に何度も起きているようだ。国境線がなく、人々の移動を妨げる物は地理的条件しかなかった時代、住んでいた土地が生活に適さなくなると、人々は新天地を求めて移動していった。そして、新たに生活できる場所を見つけるとそこに住み着いたのだ。

しかし今、地球上の全ての土地は国境線で区切られ、国家の許可がなければそれを超えて移動することができない。もしかすると、国境線が気候変動による被害を深刻化させているのかもしれない。封建時代、領民は領主の許可がなければ他領への移動はできなかった。いま、国家が封建領主と同じことを行っている。

ゴリラにお見合い写真

CNNの日本語サイトに面白い記事が出ている。

それはロンドンの動物園の雄ゴリラが死んだので、婿入り予定の雄ゴリラの写真を見合い写真の様に雌ゴリラたちに見せたというのだ。雌ゴリラたちがまじめな表情でそれを見ている写真も掲載されている。

ゴリラは、写真が何であるかを正しく理解できるのだろう。数少ない人属の仲間として、絶滅しないことを願う。また、檻や柵の中ではなく開放的な環境で共存できることも願う。

補足;人属には、ゴリラ(ローランド、マウンテンなど)、チンパンジー、ボノボ、そしてオランウータンが含まれるという。

リンク;http://www.cnn.co.jp/science/CNN200908290018.html

August 29, 2009

社民党は消滅?

今回の総選挙の事前予想では民主党の一人勝ちになりそうだ。あおりを食らっていくつかの小政党が衆議院か消滅するかもしれない。

特に社民党が危なそうだ。社民党ばかりではないが・・・・。

IE8のバグ?

Windows Vistaの自動アップデートをオンにしていたら、いつの間にかIEが7から8にヴァージョンアップされていた。積極的に換える理由が見あたらないのでIE7のまま放置していただけなので、それはそれでかまわないのだが、IE8には変なバグがあるようだ。

というのは、IE7から表示されるようになっているウエブサイトのアイコンが、IE8では別のサイトのアイコンに換えられてしまうのだ。たとえば日本経済新聞社のアイコンがナショナルジオグラフィック社のものになったし、他にも数個が換えられている。今のところこれを元に戻す方法が見つからないのだが、ご存じの方がおられればお教え願います。

追記(2009/08/17);
お気に入りリストから項目を削除後、インターネット関係の一時ファイル全てをディスク・クリーンアップで消去し、アドレスをお気に入りに登録し直すことで正常に戻りました。

と書いた直後に、また別のサイトのアイコンが読売オンラインのアイコンになってしまった。いちいち訂正するのは面倒くさいなあ。

追記(2009/08/22);
今度はココログのアイコンがASAHIネットのアイコンに・・・・。いい加減にしてくれ!

上記を直したら、マイクロソフト関係のサイトのアイコンが全てココログのアイコンになっている(笑)。直す元気がなくなった。

注;IE8のオプションで「終了時に一時ファイルを削除」にし、アイコンが換わってしまったサイトをお気に入りから削除し、IE8を再起動してからお気に入りに登録し直すのが一番楽な修復方法のようだ。

追記(2009/08/29);
今度はさらに上記の方法でも戻せなくなった。アイコンが別のサイトの物であっても実害はないが気分が良くない。IE8であるメリットは特にないのでIE7に戻すべきか思案中。

追記(2009/09/08);
面倒くさいのでIE8のままで、入れ替わったアイコンも放置しているが、相変わらずアイコンの入れ替わりは続いている。それに加えて、入れ替わったアイコンがいつの間にか元に戻ったりもする。これは一体何なのだ?

追記(2009/09/27);
相変わらず、毎日のようにどれかが入れ替わっている。間違っていた物が正しくなったと思うと、他のどれかが間違った物になる。ばかばかしくて直す気もなくなった。一体いつになったら修正パッチが当たるのだろうか?

追記(2009/11/07);
久しぶりに全部のアイコンが正しくなっている。11/05のWindowsパッチで修正されたのかな?

追記(2009/11/17);
よくなったかと思ったが、やはりアイコンは少しずつ入れ替わり続けている。悪いのはIEなのかOSなのか?

追記(2010/04/06);
相変わらずアイコンは入れ替わり続ける。まもなくIE9がでるそうなので、このバグは改善されないままになるのだろう。あるいはIE9にも引き継がれるのか?

追記(2010/07/27);
PCの起動失敗が増えたので、HDDを交換してWin7を新規インストールしたところ、アイコンの入れ替わりが発生しなくなった。と思ったら、IE8使用中にブルースクリーンエラーが発生。その際いくつかのアイコンが入れ替わり、今も入れ替わったままだ。

どうもWin7とIE8は相性がよくないようだ。XPSP3上でIE8を使っても(MSはIE6しか推奨していないが)こんなトラブルは一度も発生していないのに。

追記(2010/10/25);
アイコンが入れ替わる状況の一つが分かった。複数のタブを開いた状態から一気にIE8を終了させるとアイコンの入れ替わりが発生する。

総選挙、盛り上がりませんねえ

終盤に来ても盛り上がりに欠ける総選挙。盛り上がりの点では過去最低かもしれない。

既に結果が見えてしまっているせいか、選挙宣伝カーの数もこれまでに比べて少ないし、連呼の声も心なしか小さく気乗りがしていない様な気がする。

(2009/08/28)


追記(2009/08/29);
選挙運動の最終日だというのに、宣伝カーがほとんど回ってこない。前回までの国会議員戦況では、時間ぎりぎりまで何台もの宣伝カーが入れ替わり立ち替わり回ってきたものだが。

August 28, 2009

撃退音が平気な若者たち

深夜に騒ぐ若者たちを追い払うため、公園に高周波音発生装置を取り付けるという記事が出たことがある。年配者には聞こえない高周波を使って不快感を与えるのだという。

それをみて、ヘッドホンを使って大音量で音楽を聴き、難聴気味になっている若者には効果がないのではと思ったが、どうやらその通りのようだ。現状は、撃退音が平気な若者が多数いて効果があまりないという。若者にもいろいろいるので、「若者」と一括りにして考えるのがそもそもの間違いだ。

もちろん、一括りにして考えると間違うと言うことは他の世代にも言える。

グッドアイディア(電気自動車用発音装置)

ハイブリッド車や電気自動車は、低速走行時に静かすぎて接近に気がつかないことが問題になっている。特に視覚障害者にとっては深刻なようだ。

これに関しては電子音発生装置など様々な提案があるが、いずれもハイテクがらみの提案のようだ。これに対してローテクで優れた解決策を提案した中学生がいるそうだ。

そのアイディアとは、平たい金属ケースの中に円盤状の金属片を入れホイールの中心に固定すると言うものだ。これだけのことで低速時にはカタカタと音が鳴り、ある程度速度が上がると遠心力のため音がしなくなると言う。ホイールのサイズや形状、ボルトの数などはいろいろあるので、取り付け方法にはまだ工夫が要るかもしれない。しかしこのアイディアの優れている点は、接近する車のおよその速度を音で知ることができるという点だ。そして、速度に応じて音を換えるための検知装置などのハイテク技術は何も要らない。

安価で確実。まさにグッドアイディアだ。

景気底打ちはまだ見えない

発表された経済統計によれば、失業率、求人倍率の悪化と消費者物価指数の低下は7月も続いているとのこと。企業業績は改善されていると言うが、これらが改善されないうちは景気回復とは言えない。単に人員整理を行った企業の採算が改善されたと言うだけのことだ。

今はまだ雇用無き景気回復。ただ見かけだけの景気回復に過ぎない。

一般国民にとっての景気底打ちはまだ遠い。

警報システムに誤報は付きもの

先日、緊急地震速報の誤報が出たことについて、あれこれ批判する人も多いようだ。しかし、警報システムには誤報がつきものと考える方が良い。

なぜならば、誤報を嫌って検知装置の感度を下げたり、警報装置を切ってしまい、その結果惨事につながった前例がいくらでもあるからだ。時折誤報が出るぐらいでなければ警報装置は役に立たない。

もちろん、誤報が出た場合には誤報の原因を確認しなければならない。そして誤報が出やすい理由、たとえば設置場所が不適切で誤報が出やすい、今回のように装置の設定にミスがあるなどがあれば手直しをするのは当然だ。しかし、いい加減な判断で検出感度を下げたり、警報システムを停止したりしてはいけない。過去の例が物語るように、惨事が待ち構えている。

August 27, 2009

責任追及

総選挙が終われば、自民党とその支持者の間で責任追及が始まるだろう。恐らく、郵政民営化選挙後の首相たちの責任にしようとするだろう。しかし、本当の責任者は小泉氏だ。

なぜならば、彼は自分の賛同者以外には一切耳を貸さず、実力者(といわれる人たち)が事前に話し合って方針をまとめるという習慣をなくした。そして反対者と直接話し合うことを避け、マスメディアを利用して反対者を攻撃した。これが党内に自分の意見(主に不満だが)をマスメディアにぶちまけるという新しい習慣になった。そして、党幹部が方針をまとめようとしても耳を貸さず協力もしないという事が党内に蔓延し、これがまともな政権運営ができない状態に党を追い込んだのだ。

このようにして小泉氏は自民党政権を崩壊に追い込んだ。自民党をぶちこわすと言ったとおりになったわけだ。小泉氏の意図とは全く異なる形なのだろうが。

今後民主党政権がどのような形で運営されるのかは分からないが、民主党も同じ問題を抱えている。恐らくなかなか党内がまとまらず、政策決定は円滑には進まないないだろう。

両党の国会議員が、それぞれの党内で議論し合い協力し合う習慣を取り戻さなければ、日本の政府の統治能力は回復しない。それは、密室政治や実力者のなれ合いとは違うのだ。事前の議論や意見調整を(いわゆる根回しだ)を全て悪いと決めつけたマスメディアや国民にも責任はあるのだが。

それが戻ってこなければ、政治同様国民生活の安定もない。

レッテル貼り

マスメディアは何にでもレッテルを貼り付けないと気が済まない(「落ち着けない」かもしれないが)らしい。

先週、ある大手ウエブサイトに今度の総選挙にもレッテルを張らなければいけないという記事があった。記述者はいくつかの案をあげていたがどれも気の利かないものだった。あげくの果てには「ばか太郎選挙」と。

それを言うなら「あほう太郎選挙」か「あ太郎選挙」でしょう。せめて語呂合わせぐらいはしてほしい。

August 26, 2009

できるとは思えない新型インフルエンザワクチンの輸入

桝添氏を始め、政府関係者は量産化が進まない新型インフルエンザワクチンについて、不足分は輸入すると繰り返し述べている。しかしこれは実現可能なのだろうか。

国内手続きの省略は他国で承認された物を輸入するのだから良いだろう。当然安全性も他国で確認済みであれば大きな問題ではない。従来から、国内臨床試験は外国医薬品メーカーが日本国内での販売を遅らせる口実として利用されてきたのだから。

そんなことよりも問題は、実際に数量を確保できるのか、日本が輸入するための割り当てを相手国から取り付けることができるのかと言うことだ。ワクチンの生産が可能な医薬品メーカーがある国ですら、優先接種対象者を絞り込もうとしているのに、自国である程度の製造が可能な日本に対する輸出を認めるだろうか。それよりも自国で製造できない国への輸出を優先するのではないか。

輸入を実現するには外交力が必要だが、外務省が厚労省の依頼を受けて動いている様子も見えない。ワクチンの輸入は厚労省が言っているだけで、実現は不可能に思える。この状況は政権が交代しても変わりようがない。厚労省は、優先接種対象者をもっと絞り込むべきだ。五千万人への接種は夢物語だ。

August 25, 2009

小沢氏がまた要らぬ発言を・・・・

小沢氏が「農協は相手にする必要がない、無視せよ」という趣旨の発言をしたそうだが、彼の傲慢な体質は少しも変わっていない。かつて、余計かつ傲慢な発言で自社連立政権成立の立役者となったことからも何も学習していないようだ。

選挙が終わるまで、小沢氏は口を閉ざしている方が良い。これ以上傲慢な発言が続くと、選挙の大勢にまで影響しかねないから。

August 24, 2009

リーダーズ・ダイジェスト

日経オンラインを見ていて「リーダーズ・ダイジェスト」というなつかしい名前が目に付いた。経営不振で会社更正法を申請したという事だが、更正申請よりもまだこの会社があったのかという驚きだった。

「リーダーズ・ダイジェスト」というのは月刊か月2回であったかは忘れたが雑誌で、子供のころ(昭和30年代)に父親が日本語版を定期購読していたのでよく読んでいた。こぼれ話的なニュースがいくつか記憶に残っているが、その中にはアメリカのポップス曲「Yellow Ribons」(たしか邦題は「幸せの黄色いリボン」)や邦画の「幸せの黄色いハンカチ」(だったと思う)のもとになった話もあった。

当時は雑誌の他にも多種の刊行物を出版していたが、昭和50年頃からはさっぱり社名を見かけなくなっていたのでどこかと合併したのかと思っていた。再建が成功して、また楽しい読み物を出版してほしいものだ。

ポルコ・ロッソが食べられる

ポルコ・ロッソといえばアニメ「紅の豚」の主人公だが、「紅豚」という豚のブランドが沖縄にあるそうだ。

宮崎駿さんご存じでしたか?

注;ポルコ;porco=豚,ロッソ;rosso=赤い

asahi.comの記事;http://doraku.asahi.com/lifestyle/otoriyose/index.html?ref=comtop

夏の終わり(2009/08/24)

あれほどやかましかったクマゼミも、この一週間で急に数を減らした。代わりにツクツクボウシが賑やかだ。

乾いた北風も吹き始めて、今年はそろそろ夏の終わり。赤とんぼの群れが、六甲山上から市街地に下りてくるのももうすぐだろう。六甲山の北側の住宅地では、ちらほら飛び始めていた。

追記(2009/08/24 14:00);
午後になって赤とんぼが目につき始めた。涼しい北風に乗って山から下りてきたのだろう。

August 23, 2009

近頃世の中に多すぎるもの

1.国会議員の役職。大臣、副大臣、政務官に各種特別委員会。民主党はもっと増やすそうな。

2.ポイント制会員カード。ポイントやマイルで、後で値引きと称して代金を先払いさせる。

若者の役目、年寄りの役目

子供や若者は、新しいことを覚えるのが役目。年寄りは、古いことを忘れずにいることが役目(年寄りは物を忘れるのではない。覚えられないのだ)。人類はこうして過去の遺産を伝えてきた。だから知識ある年寄りは大切にされた。

しかし識字率が高くなると、記憶によって過去の遺産を保存する必要性がなくなり、年寄りの知識は軽んじられるようになった。だが、実際に体験した者が言葉で語る過去と、文字で読む過去では中身の密度が全く異なる。体験者の語りは保存されなければならない。

August 22, 2009

危険な流行

2009/08/22付けのasahi.comの記事によると、「美少女図鑑」なる無料誌が流行しているそうだ。モデルは普通の少女で、地域活性化や美容業者の宣伝が目的だとのこと。しかしながらこれは危険な要素を含んでいる。

というのは、このような出版物は小児性愛者を刺激して、少女たちに危険を及ぼす可能性があるからだ。登場する少女たちは喜んでいるようだが、恐らく欧米では児童ポルノにつながる物として非難されるだろう。asahi.comは好意的に紹介しているが、私は好ましからざる流行だと思う。

どんな美人?

JR西日本の運転士が、乗務中後ろを向いて携帯電話のカメラで女性客を撮影したとして処分された。

現場である湖西線のその区間は、全線高架でかつほぼ直線なので、レバーを中立にして惰走でいる限り、長い時間でなければ脇見運転も危険はないが、プロ意識に欠ける行為であることは間違いない。

その女性客の容姿に惹かれてついとのことだが、一体どんな美人だったのかその写真を見たいものだ。

芸能記者(評論家)の非常識

村上某という芸能記者(あるいは評論家か)がMSN上で酒井夫妻の逮捕のみで芸能界が悪いというのはおかしいと主張しているようだ。内容を見ようと思ったが6分以上のビデオなのでうんざりして見るのをやめた。従って詳細を知らないので間違っているのかもしれないが、「酒井夫妻の逮捕のみで」というのは非常識だろう。この1年だけでも、一体何人の「芸能人」が違法薬物がらみで検挙されただろう。

芸能界全般の問題とされたのは、違法薬物とは無縁と思われていた「酒井典子まで」が逮捕されたからだ。村上某氏もまた芸能界関係者であるため、世間一般と感覚kが違うのだろう。プロスポーツ関係にも同じことが言えるが、芸能界とその関係者の甘え体質は大いに問題がある。

それにしても、文字で読めば1分もかからない内容を、何分もかけてビデオで見せられるのは苦痛だ。

民主党をどの程度に勝たせればよいのか?(有権者の判断力が試される選挙)

メディアの予想では民主党が300議席以上になる可能性があるという。しかし前回の郵政選挙の結果を見ると、あまりに勝たせすぎるのも問題だ。

この数年の政治状況を見ると、郵政選挙の大勝が自民党を慢心させ、たるみきった政党と政権の運営をもたらしたことは間違いない。それは小泉氏と竹中氏その他の政権幹部についても言えることだが。

その反省に立つと、民主党を勝たせるべきだが勝たせすぎるのも良くない。両党の政治家たちが慢心せず、真剣に政治に取り組むようにする程度に勝たせるにはどう投票すればよいのか?これが有権者にとって最大の問題だ。

メディアの報道に注目し、しかも過剰反応を避ける。有権者のそんな判断力が試される選挙でもある。

努力しても報われない

ある調査によれば、大学生の半数以上が今の社会では努力しても報われないと考えているそうだ。

確かに、「努力しても報われるとは限らない」というのはいつの世でも真実だ。しかしまた、「努力しなければ報われることもない」と言うことも真実だ。

報われることを望むならば努力しなければならない。努力にほんの少しの幸運が加わればあなたは報われる。そしてその幸運をもたらすのは、多くの場合あなたの人格と良い友人だ。

社会に不満を言うばかりで行動しなければ何も変わらない。それは努力しないための言い訳にしかならない。

August 21, 2009

トンデモ科学者の疑問(宇宙編6)-宇宙は流体だ

宇宙の構造や歴史についてはいろいろな説があるようだ。一般には大爆発(ビッグバン)で宇宙が始まったとされているが、それ以外の説が最近でも提案されているらしい。

宇宙を構成する材料にしても暗黒物質や暗黒エネルギーなど、定義がよく分からないものもある様だ。暗黒物資については見えない物質だと言うが、見えない理由が単に光を出していないからなのか、それとも光りと相互作用しない通常物質とは性質が違う物なのかが今ひとつ分からない。まして暗黒エネルギーとなるとさっぱり定義が分からない。宇宙には従来の考え方では説明が付かない現象がまだまだたくさんあると言うことなのだろう。

それはそれとして、宇宙の大構造(壁構造や泡構造)の説明図を見ているうちに、宇宙は流体なのではないかと思えてきた。暗黒物質や暗黒エネルギーの存在の根拠と言われる現象が、流体の渦や波とよく似ているからだ。

流体は分子などの小粒子からできているが、銀河を流体の構成粒子と見立てると構造や振る舞いがよく似ているように見えるのだ。気体で言えば、その分子が野球のボールほどになるように全体を拡大すると、分子のランダムな運動の結果、分子が密集している部分もあれば、全く存在しない場所も見えるはずだ。

つまり、銀河団の分布が銀河のランダムな運動の結果とすれば、全体としてフラクタルな構造になるのではないかと思う。従って、同じようにランダムに粒子が運動する気体と宇宙全体フラクタル的に同じ構造になるだろう。

結論;宇宙は流体と見なすことができる!

August 19, 2009

冷夏と振動現象としての気候変動

今年は久しぶりに冷夏になっているようだ。稲の作柄も全国的に見ると良くないらしい。冬の長期予報では暑い夏になるとのことだったと思うが、全く外れてしまった。原因はエル・ニーニョだという人もいるが、エル・ニーニョとラ・ニーニャはカオス的な振動現象だから、原因でもあり結果でもある。

振動現象であるからには、いくつかの過程をへてフィードバックがかかっているはずだが、私にはそれに関する知識がない。ただ言えることは、エル・ニーニョが発生しているときには、貿易風が弱まり赤道海流の流量も減り、ラ・ニーニャの時には逆の現象が飽きているだろう。そして貿易風は太平洋だけではないので、インド洋や大西洋でも関連した現象が起きているだろう。陸の分布を考えるとむしろ大西洋上の気流がエル・ニーニョの発生に大きく影響しているかもしれない。

赤道付近の気流や海流の変化は、当然中緯度の偏西風や海流に影響するだろうし、さらに両極周辺の気流にも影響するはずだ。たとえば、太平洋の赤道海流の流量が増えれば、その下流にある黒潮の流量も増え、それはさらにその蛇行にも影響するだろう。蛇行すれば、右カーブでは下降流が生じ温水塊になるだろうし、左カーブでは上昇流を生じ冷水塊になるだろう。さらに下流のカリフォルニアでも寒流の流量が増えるだろう。そして海面上の大気では、黒潮の流量が増えれば太平洋高気圧が強まり(右回りの気流が強まるから)暑い夏になるだろう。従って、エル・ニーニョで冷夏になりやすいのは当然といえるだろう。これはまたインド洋や大西洋でも同じだろう。

このような大気循環や海水循環の流量の変化は、恐らく地球の自転にも影響するだろう。これはまたコリオリの力に影響し、これがまた大気と海水の循環流に影響する。自転の変化はごく僅かなものだろうが、カオス的な振動ではごく僅かな差が結果に大きく影響することがあり得るのは、バタフライ効果(北京で蝶が何回羽ばたくかで翌週のニューヨークの天候が変わるという一種のジョークで、天候の長期予測が困難なことのたとえ)でよく知られている。だから、これがまた大気や海流の状況に大きく影響するかもしれない。

そして、こうした振動は深層流を含めた水域全体の循環にも影響し、地球全体の熱バランスを変え、数十年単位で見た気候の変動に大きな影響を与えるだろう。これに温暖化ガスの影響が加わると、この先地球全体が温暖化するのか、寒冷化するのか、あるいはまたたいした変化がないのか、予想はほとんど不可能に近いだろう。

ただひとつ言えるのは、急激な変化を避けるためには、人為的な影響は極力避ける方が良いのではないかという事だ。

トヨタ、レクサスの路線を変更?

トヨタが、レクサスブランドからまた300万円台のHV車を発表した。今度は300万円台の下の方になるとのこと。

元々、レクサスは価格が高いことに意味を求める人たちを対象とするブランドだが、ここに来て低価格路線に軌道を変更したようにも見える。先に出した400万円を切った新型車の予約が好調なため、さらに低価格の車種で販売増を狙ったと見えなくもない。ただ、低価格を前面に出すとトヨタブランドとの食い合いになる可能性もあり、さじ加減が難しいだろう。

それにしても、レクサス車はなぜかヨーロッパ製高級車をまねた韓国車のように見え、トヨタらしい格調がない気がする。ロゴマークがちゃちなせいだろうか。

August 18, 2009

新型インフルエンザのワクチンを急げ(人工透析施設での集団感染防止を)

既に新型インフルエンザの大流行の兆しがあるそうだ。学校の夏期休暇が終われば大流行になりかねないと心配する専門家も多いという。しかし、新型インフルエンザのワクチンはまだ量産化できていない。これは大問題だ。

特に昨日今日と二日続けて死者が報告されているが、いずれも人工透析を必要とする腎不全患者だ。腎不全患者は少々熱があっても人工透析を休むわけにはいかないだろう。もしそれが新型インフルエンザであったら、人工透析施設で集団感染することになりかねない。そうなれば多数の重症患者が出て、死者も出ることになるだろう。だから、人工透析が必要な人たちには、一日でも早くワクチンの接種が必要だろう。

国内でワクチンの量産ができないならば、輸入してでも接種すべきだ。腎不全患者は免疫力も低下しているとのことだから、医師の観察下で行わなければならないかもしれないが。

August 17, 2009

障害者の能力活用法

少し前の話になるが、ドイツで目の不自由な女性を乳がん検診の検査技師に活用しているというニュースがあった。目の不自由な人は、目明きに較べて触覚が鋭敏なためより小さな異常を発見でき、検査成績がよいとのことだ。これで異常が発見された人について、超音波検査やマンモグラフィー検査を行うとのことで、その結果検査の効率化と経費節減もできるとのこと。検査対象が乳房だけに女性限定とのことだが、男性が従事できる仕事も他にありそうだ。

目の不自由は人は触覚の他、聴覚も目明きより優れているだろう。同じく少し前の記事(確かナショナルジオグラフィック)にあった情報だが、エコーロケーション(コウモリやイルカが超音波で周囲の状況を把握する方法)で、杖無しで屋外も自由に歩き回れる全盲者がいるそうだ。研究者が訓練をしたところ、目の見える学生でもある程度できるようになるとのことだ。

工業製品の検査にこのように優れた聴覚を生かさない手はない。たとえば、鉄道車両の検査で打診は当たり前に行われている。目の不自由な人は目明きよりずっと高感度な検査ができるはずだ。組み立て済みの製品の検査で、取り付け不完全や部品の欠落などを音だけで発見できる可能性がある。そうすれば、高価で時間のかかる検査装置を使わなくて済む場合がありそうだ。

視力障害者の触覚と聴覚を例にあげたが、嗅覚を生かせる場合もあるだろう。また、聴力障害の場合にも活用できる分野があるはずだ。

August 16, 2009

21世紀版マーフィーの法則への追加(3)

評論編;

職業評論家は情報を早くもらうため迎合的に評価する。
素人評論家は知識をひけらかすため否定的に評価する。
足して2で割るとちょうど良い。

自民党と民主党は名前を交換する方が・・・

田中夫妻が民主党入りして、自民党の中核であった旧田中派の血筋と番頭が民主党に揃った。これに伴って金脈も移動するだろうから、自民党と民主党は名前を交換する方が良いかもしれない。

もっとも保守本流を自認する安倍氏や麻生氏は反対するだろうが・・・・・。

August 15, 2009

国立メディアセンター(権力に迎合するコミックス)

国立マンガ喫茶と揶揄された国立メディアセンターだが、次の選挙後の政権交代でお流れになることは確実だ。

それにしても、私が若かったころの成人向け漫画(コミックスではない)は権力に対する批判を濃厚に含んでいた。さらにさかのぼってみても、明治のポンチ画の時代から、漫画は社会状況や権力に対する批判の象徴的存在でもあった。それを権力者が好み、国立のセンターを作ろうというのは、漫画がコミックスになる過程で権力に対する毒を失ったという事だろう。そして、関係者が国立のセンターを歓迎するというのは、コミックスが権力や大衆に迎合するただの商品でしかなくなったことの反映だろう。

かつての漫画の反骨や批判の精神は、どこで失われてしまったのか?

ヒグラシ(2009/08/15)

昨日からヒグラシが鳴き始めた。

この声を聞くと夏の終わりが近づいたことを感じる。小学生のころは、この声を聞くと宿題をしなければと気が焦り始めたものだが、今の子供たちはどうだろうか。

今年はアブラゼミも多いようだ。日中、気温が上がってクマゼミが泣き止むとアブラゼミも声が目立つ。

ヒグラシやツクツクボウシの声が聞こえ始めると、クマゼミの声で朝寝ができないのもあと少しだ。

一人ではできない大人たち

今年も「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」が、打ち揃って靖国詣でをしたそうだ。

ここにもまた、一人ではできない大人たちがいる。よくまあこの名前が恥ずかしくないものだ。幼稚園ではあるまいに。

誰かに決めてもらわなければ判断できない、誰かに指示してもらわなければ行動できない、そんな大人が多すぎる。

August 14, 2009

命さえあれば




コネタマ参加中: 大地震が来たとき、1つだけ持って逃げるなら?

もちろんかみさん。子供は独立して家を出ているしね。

阪神大震災の時は、かみさんを引きずってタンスの近くから逃げた。揺れている間は、それいがなにもできなかったよ。

命さえあれば後は何とでもなる。

それが問題だ

次の総選挙で民主党をどの程度勝たせればよいのか、それが問題だ。

勝たせすぎれば、小沢氏などの民主党幹部の性格からして、郵政民営化選挙後の自民党同様に慢心した無責任な政治を行うだろう。それを避けるためにはどの程度に勝たせればよいのか、そのさじ加減が難しい。マスコミの予想に振り回されないよう、各人が熟慮して投票しなければならない。

一票を分割して投票できればよいのだが・・・・。

反自民連合は反小泉改革を指向

反自民連合が、反構造改革路線で固まりつつあるようだ。多くの国民が熱狂的に支持した小泉改革を巻き戻そうとする勢力が、次の選挙での勝利が確実とされているのは一体どういうことなのか?国民は反小泉改革に変わったのだろうか?

一貫性がなく始終方向がぶれるのは、政党だけでなくどうやら日本人全体の特性のようだ。自分で判断せず、マスコミのキャンペーンに盲目的に乗ってしまう、それを熟知した小泉氏に乗せられたという事だろう。もっとも、小泉氏は先のことは何も考えず目先の利益だけを追うタイプなので、郵政民営化選挙が今日の事態(保守政治の崩壊と改革の逆流)を招いたことについては知ったことではないだろう。彼は変えさえすれば満足で、その結果が国民の利益になろうと損害になろうとどうでも良かったのだから。

いずれにしても、五年後の参議院選挙までは国会のアンバランスが続く。

August 13, 2009

民主党のロゴマーク(ぶれの象徴か?)

民主党のロゴマークを見る度にぶれた日章旗を連想するので、政策に一貫性がなくぶれてばかりいる日本をイメージしているのかと思っていたが、さて自民党はと思うと、これが全く記憶になかった。その他の政党については言うまでもない。もう少しロゴマークぐらいは印象に残るような活動してもらいたいものだ。

次の選挙、悪役は誰?

最近の選挙ではマスコミ誰かに悪役として非難キャンペーンをかけ、選挙の結果がそれに大きく影響されてきた。マスコミは、それによって売り上げと視聴率が稼げるとの計算で動いただけなのだが、有権者はまともにそれに乗って踊ってしまった。

さて次の選挙でマスコミは誰を悪役に仕立てようとしているのか?

今のところ麻生氏も鳩山氏も道化師といったところだが・・・・・。悪役無しでマスコミは選挙ができるのだろうか?

August 12, 2009

BSデジタルに意味があるのか?

しばらく前から新聞の番組欄にBSデジタルのプログラムも掲載されるようになっている。しかしそれを見ると、TVショッピングばかりで、その間に古いミステリドラマの再放送が挟まり、BSデジタル独自と言えそうな番組はほとんどない。実際に放送を見ても、見るに値すると感じる番組はほとんどない。

これは獲得したチャンネルの権利を維持するため、ほとんどコストがかからない番組で時間を埋めているとしか思えない状態だ。こんなBSデジタル放送に意味があるのだろうか?

中身がない公約論戦

各党の政権公約だが出したと思うとすぐに訂正。一貫性がなく、メディアの論調を見ながらご有権者のご機嫌取りに汲々としているようにしかみえない。

その一方では他党の公約に対する論評は、ただの悪口の言い合いになっている。子供の口げんかとほとんど変わらない。日本の政権政党の知的水準がこの程度かと思うと情けない限りだ。

やはり次の総選挙では、党ではなく人で投票しようと思う。

August 11, 2009

ミスユニバースコンテスト

先日からの騒ぎを見ていると、主催団体から派遣されたスタッフが、生身の着せ替え人形遊びをしているように見える。

衣装のデザインも、化粧も、立ち居振る舞いの主催団体(民間企業らしい)から割り当てられたスタッフのいうがままのようだ。煎じ詰めれば主催団体が割り当てるチーム間の腕比べといえばいいのだろう。出場者は主催社が遊ぶための人形というわけだ。

もちろん出場者にとっては、玉の輿に乗るための箔付けになることは間違いないし、そうした形で金持ちの妻になることを狙う伝統が欧米にはある。フランスあたりでは高級娼婦の番付のような物があり、人気を集めた者が貴族の妻になった例も多い。ネルソンの愛人のハミルトン卿夫人もたしか娼婦上がりだったはずだ。ミスコンテストはその流れに連なるものだと思えばよい。

追記(2009/08/24);
今年はベネズエラ代表が優勝したそうだ。昨今のアメリカ人が好む西欧系ブルネットのようだ。ハリウッドの人気女優も最近はブルネットが多い。 

August 10, 2009

薬物汚染

芸能界の薬物汚染は蔓延状態のようだ。ここまで来ると、各プロダクションに所属タレントの抜き打ち薬物検査と薬物使用者の公表を義務づけ、隠蔽したプロダクションは営業を停止または廃業させるなどが必要だ。

芸能界一致しての追放活動がなければ状況改善は不可能だろう。

August 08, 2009

みんなの新党

小学校の生徒会じゃあるまいし。よくまあこんな幼稚な名前を恥ずかしげもなくつけるもんだ・・・・。

こちらが恥ずかしくなる。

August 05, 2009

かわいそう

「可哀想たあ惚れたってことよ」とは夏目漱石の作中人物が、「Pity is a kin oflove」の訳語として言った言葉だが、近頃は「かわいそう」が氾濫して子供たちに有害になっている気がする。

小学校では、負ける子供が可哀想だから運動会で勝敗が付く種目はしない。あるいは、進度の遅い子供が可哀想だから書き取り競争や計算ドリルをしない。あるいは小中一貫教育の根拠として、進学して環境が変わるのが可哀想だからという。子供たちはこんな調子で「かわいそうだから」と言われ続けて、すっかり被害者意識を植え付けられているのではないだろうか。

中学進学で環境が変わるのは「かわいそう」ではない。むしろ子供のうちから環境変化になれさせるという点でむしろ好ましい。中学に入って他の小学校からの進学者と一緒になると、男の子たちはクラスの中での自分の順位を探るのが最初の仕事だし、女の子たちは自分がどのグループに入るのがいいかを探り始める。こうして、新しいクラスでの自分の位置を確認してから同級生のつきあいが始まる。時には喧嘩をしなければ順位が決まらないこともあるが、大して深刻なものではなかった。なぜかと言えば、小学校の時からクラス替えの度に繰り返してきたことだからだ。

私にとってはそんなことよりも、短いスカートで跳ね回っていた女の子のスカートが長くなり、急に裾を気にし始めたのが新鮮で胸がどきどきした。男の子同士の力量比べよりもそちらの方が気になっていた。小中一貫教育ではそんな経験もできなくなるのだろう。そちらの方が「かわいそう」だ。

受験にしても、大学全入が可能なこの時代でも勉強が大変で可哀想だという。

大学受験が大変だったのは我々団塊の世代でも同じことだった。当時の大学進学率は今と比較にならないほど低く、中卒で就職するのすらごく普通のことだった。当時でも「受験戦争」だの「狭き門」あるいは「灰色の受験時代」などとマスコミははやし立てていたが、我々にとっては大学を受験する以上勉強は当たり前のことで、特に自分たちが可哀想だと思ってはいなかった。むしろ、中卒や高卒で就職する仲間たちに較べて恵まれているので文句を言うのは情けないと思っていた。

しかし当時は受験者に較べて入学定員が少なく、合格倍率は今より遙かに高かった。2倍以上は当たり前で、国大の医学部などでは5~10倍もまれではなかったのだ。そこで我々は懸命に勉強せざるを得なかった。

といっても、私大医学部などでは「裏口入学」はごく当たり前に行われていたし、「あの大学には非公開の関係者推薦枠がある」というのも半ば公然とささやかれていた。それでも受験生の多くは、志望の大学に自力で合格することを目指してがんばっていたのだ。

とは言っても、我々は当時マスコミが言っていたほどは深刻ではなかった。深夜まで勉強するときは深夜ラジオで気を紛らわしていた。番組も「オールナイトニッポン」などいろいろあり、塚田茂、前田武彦、青島幸夫などの各氏のユーモアにあふれたお喋りや、モンティ本田氏などのDJを聞き流しながら勉強していた。そういえば森山良子氏も兄たちの番組に出て「この広い世界一杯」を一生懸命作っていたこともあった。そして極めつけは高石友也氏の「受験生ブルース」だ。疲れたときにこれを聴くと、これぐらいしゃれのめして明るく行こうぜという気になったものだ。

所詮競争は人生の一部で、勝つ者も負ける者もいる。結果は努力と時の運で仕方がない、それを避けていれば始めから負けているというのが我々の感覚だった。

でも、今は「かわいそう」が優先で競争をさせようとしない。また、変化のないぬるま湯の中に子供たちを留めておこうとする。結果として、それが子供たちを競争に耐えられないひ弱な人間にして不幸にしている。

子供のうちの失敗や敗北は後でいくらでも取り返せる。負けたからと言って、親が深刻に騒ぎ立てるべきではない。子供たちを幼いうちから変化や競争での敗北に馴らしておく方が、大人になってから競争に耐えることができるのだ。大人が勝手に「かわいそう」と決めつけて、再挑戦の機会がいくらでもあるうちに競争や環境の変化を経験させないのは、子供たちの将来にとってむしろ有害だ。

August 03, 2009

星電社とヤマダ電器(店の品格)

神戸の老舗の電器店の星電社がヤマダ電器に買収されてかなりになるが、だんだん星電社のロゴが看板で小さくなり、ヤマダ電器のロゴが目立つようになってきた。店内にもヤマダ電器のテーマソングが流され、かつての落ち着いて買い物ができた雰囲気は全くなくなった。親の代から星電社とつきあってきた神戸人には寂しい限りだろう。

三宮には上新電器もあるが、神戸人にとっては星電社なら多少高くても長いつきあいなので買うが、大阪が本拠の上新電器では大幅に安くなければ買わないというところがあった。これがヤマダ電器ならなおさらだ。

とは言っても、ヤマダ電器から派遣されている経営陣には、この感覚は理解できないだろう。

黒服がずらりと

梅雨が明けたから気分転換というわけではないが、久しぶりに三宮に出かけた。折しも鳩山党首が遊説に来るというので、そごう前では民主党の宣伝カー2台が準備の真っ最中だった。私にとっては街頭演説は所詮絵空事なので通り過ぎて本を探しに書店に向かった。

それはいいのだが気になった事がひとつ。後で通りかかると、もう遊説が終わったようで後片付けをしていた。その中で、黒い背広姿の男たちが大勢たむろしていたのだ。どう見てもSPという体格ではないし、警備の機動隊も引き上げていった後だ。恐らく民主党の県本部の関係者なのだろう。

しかし、私の感覚では黒服はヤクザ屋さんの看板なのでどうにも違和感があった。最近はサラリーマンも黒服が多いようだが、ヤクザの集会ではあるまいし、異様でいかにも暑苦しい。もう少し涼しげな色合いの背広は持っていないのだろうか。

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