無知は無恥につながる
引きこもりの社会復帰を支援するNGOがポルノ制作会社を訴えたという。NGOの名前と同じ語句を含むタイトルをつけたポルノDVDを販売しているのがけしからんということだ。
そのNGOの名は「レンタルお姉さん」だそうだ。しかし、失礼ながらこの名を聞いた人の大半(少なくとも男性はほとんど)が、性産業の新手の派遣サービスだと思うだろう。女性にありがちな思い込みが、この名前が女性を売り物にする性産業を連想させるという事に思い至らせなかったのだろうか。それとも、品行方正な(いわゆる育ちの良い)女性にありがちなこの分野に対する無知が原因なのか。
品行方正を自認する女性には、性産業に関する情報には耳を閉ざし、目を背けている人が多い。しかし、深窓のご令嬢ならともかく、社会的な活動をしようとする女性はこの分野にも全く無知であってはいけない。少なくとも、女性をレンタルすると言う事が、普通の男に何を連想させるのかぐらいは知っておくべきだ。そして、裁判の結果がどうなろうとも、この名前が世の男たちの失笑を誘う事に変わりはない。
無知は無恥につながる事を知っておくべきだ。
補足;NGOが名前を商標登録する以前からこのDVDはその名前で売られているらしい。となると先使用権があるのかどうかという問題になる。事業分野が異なるので商標登録取り消しで逆提訴される事はないだろうが、販売差し止めは難しいかもしれない。
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