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July 10, 2009

クマゼミの初鳴き(2009/07/10)

今日、今年初めてクマゼミの声を聞いた。妻は二日ほど前から時折聞こえるといっている。まだ梅雨が明けていないので、空が明るくなって気温が上がったときだけ泣いているのだろう。梅雨が明ければ、地下鉄並みの騒音で朝寝ができなくなる。

それはそれとして、私が住む神戸の山麓では市街地と山林でくっきりとした蝉の棲み分けが見られる。市街地や住宅地ではクマゼミが他の蝉を圧倒しているが、住宅地から一歩山林に入るととたんにミンミンゼミの天下になる。そして、その境界の幅は数十mもない。というより、両方が入り交じって鳴いている場所がほとんどないのだ。双方の勢力圏の高度差は数m程度で気温の差はないも同然だ。

従って棲み分けは気温差が原因ではなく、好む樹種の違いが大きいのではないだろうか。もちろん幼虫については地面の状況が大きく影響するだろうが、成虫の棲み分けについては樹種が大きいと思う。

もちろん、ミンミンゼミが都会地の環境を嫌うとは言えない。なぜならば、現状は知らないが私が東京に住んでいた40年前は、都心でも多数のミンミンゼミがいたからだ。むしろ郊外の住宅地よりも多かった。たとえば、私の家があった杉並区ではミンミンゼミはほとんど見られず、アブラゼミとニイニイゼミばかりだった。これは恐らく、スギやサワラなどの針葉樹が多く、所々に雑木林があるという樹木環境が影響していたのだろう。

他の蝉にもそれぞれ好みの樹木があり、たとえばハルゼミ類の声は松林以外ではほとんど聞く事ができない。好みの木以外には止まらないわけではないだろうが、雌を呼ぶ都合上、産卵に適した樹種でしか鳴かないのかもしれない。

それにしても地面の状況はどうやって知るのだろう?抜け殻に集合フェロモンがあり、産卵に適した場所を知らせるのだろうか?

追記(2009/08/02);
今年は去年よりクマゼミの数が多い。去年はあまり見なかった止まる場所の奪い合いが起きている。この為何匹ものクマゼミが止まる場所を求めて飛び回っている。鳴き声もすさまじく、ベランダでは話ができない。

そういえば昨日の午後、ツクツクボウシの声を聞いた。例年より1週間ほど早いかもしれない。

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