迷信;小沢神話
小沢神話なるものがあるようだ。小沢氏が選挙の指揮を執れば、その力量で必ず勝てるのだそうだ。
しかし、これが言われ始めた時期を思い出してみると、それは前回の参議院選挙の後だったような気がする。国民生活上の問題を顧みずに、ひたすら軍国主義と戦前の統治体制の復活を目指した安倍氏の失政で、自民党への非難が集中した選挙だ。しかしその選挙後、民主党もマスコミも小沢氏の力量で勝ったように彼への賞賛キャンペーンを行った。これは安倍氏への面当てという側面もあったのだが、その結果民主党もマスコミもそれを信じ、国民もそれを信じるようになってしまった。
マスコミも国民も、そして民主党自身も、あの選挙の勝利は小沢氏の力量ではなく、単に安倍氏の失策、言ってみればオウンゴールによるものだったと言うことを冷静に見つめるべきだ。そして小沢氏の党内への影響力は、彼がかき集めてくる灰色の政治資金がなければ活動ができない、民主党の資金力のなさによるものだ。
清廉な党として国民の信を得るには、まず灰色の小沢資金からの脱却が不可欠だ。法律上は問題がないからと言って、道義的に問題がある金に依存していてはいけない。
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