GMが倒産に直面
ゼネラルモータース(GM)が倒産の危機に直面しているという。来年上半期中に資金繰りがつかなくなって、倒産する可能性があるというのだ。
よく知られているように自動車産業は自動車産業は裾野が広く、GMに依存している下請け企業は無数にあり、関連産業に従事している労働者の数は米国外も含めて膨大なものだろう。それらが連鎖倒産すれば米国経済は壊滅的な打撃を被ることになるだろう。これこそまさに大きすぎて潰せないということだ。
裾野が狭いIT産業ではこのようなことは考えられない。IT分野の大企業、たとえばマイクロソフトやインテルが倒産しても、その影響はGMの十分の一にもならないだろう。それは、頂点につながる関連企業に従事する労働者の数が桁違いだからだ。
それは日本にとって対岸の火事だとは言えない。ここ数年、大型化と高級化を推し進めてきた日本の自動車メイカーにとっても、大金をかけて開発した車種が売れなければやはり経営危機に直面することになるからだ。トヨタは、あるいは日産は本当に大丈夫なのか?
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