死断層はない
四川大地震の原因となった断層は、数万年間も動いた形跡がないという。死火山と考えられていた火山が突然噴火することがあるように、死んだと考えられている断層が動くこともあると認識する必要がありそうだ。いわゆる活断層でなくとも、断層が近くにある場合は直下型地震があり得ると想定して耐震性を確保するべきなのだろう。
そういった観点から発電所や送電施設のような生活必須のインフラや、原子炉や石油関連施設のような漏洩が起きると大きな影響がある施設、緊急時に避難所や救援施設として使う予定がある施設などは、十分以上の耐震性が必要だ。また地震以外にも、洪水・高潮や土砂崩れなどの被害を受けないことも重要だ。
また付け加えて言えば、どの断層も始めからあったわけではない。今まで無かった場所に突然断層ができることもあり得ないとは言えない。強いひずみがかかっている地域では、それも念頭に置いておくべきだろう。
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