石油ストーブの新安全装置は方向性が誤っている
給油中の火災を防ぐため、カセットタンク式石油ストーブに新しい安全装置を義務づけるそうだ。
それは、火を消さずにタンクを取り出すと10秒ほどで自動的に消火するというものだ。しかしこれは、安全装置としての方向性が間違っていると思う。
この安全装置が付いた石油ストーブの利用者の中には、どうせ火が消えるのだからと無精をして、火を消さずにタンクを取り出すものが大勢出てくるだろう。そして、安全装置が故障して消火していないのに気づかずに給油をして、火災になるケースが必ず出てくる。だから、火がついたままの石油ストーブに給油中、こぼれた石油に着火して起きる火災を防止したいのならば安全装置としての考え方が間違っている。
火がついたままの石油ストーブに給油できない様にする安全装置としては、火を消さない限りタンクを取り出せない仕組みの方が好ましい。火を消してからタンクを取り出すという習慣を付けさせるためにも、この方が有効だ。点火スイッチとタンク固定機構を、機械式にインターロックするのは難しくなかろう。
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