ドル経済は負のループに入りつつある
債券安、株安、ドル安、そして原油高。ドル経済は負のループに入りつつあるようだ。
1.債券市場の不安が原油高をもたらした。
2.原油高はアメリカ経済の先行き不安をもたらし、これが株安を引き起こした。
3.債権安と株安は、米国から他の通貨圏への資金移動を引き起こした。
4.そしてドル安は債権や株の価値をさらに低下させる。
5.それを嫌った投機資金がさらに原油投機に走り、原油価格を引き上げる。
債権や株式の市場の安定化をねらった資金供給はこのループを加速するものでしかなく、市場安定化にはつながらないだろう。現在の状況は無定見な市場原理主義がもたらしたもので、対策は投機ファンドの規制しかない。
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