利益を得るものを疑え(2)
パキスタンの総選挙は延期と決まったようだ。
選挙の延期で最も利益を得るのはムシャラフ大統領なので、やはり黒幕ではとの疑いは消えない。さらに言えば、ブット氏の暗殺がイスラム原理主義者によるものと決めつけて、ブット氏支持者の反感をそちらに向けることができれば、米国にとっても利益になる。
つまり、暗殺の黒幕はムシャラフ氏で、その背後には米国のブッシュ氏がいると見方も十分にできるのだ。逆にその線がある限り、アルカイダもタリバンも自分たちの犯行であっても声明を出さない可能性がある。これは、やってもいないことに犯行声明を出すことがある彼らにしては異例のことだが、ムシャラフ氏に疑惑を向けることができれば大きな成果といえるからだ。
というわけで、疑惑の押し付け合いが続くことになるだろう。
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