パソコンの寿命
数年前の新聞記事で、パソコンの寿命は12時間/日の使用で約5年と商品設計されているということを読んだことがある。今でもこれは変わっていないのだろうか。
確かに、10年ほど以前はパソコンの技術的進歩が激しかったので、5年もたてば構成するパーツもOSも全く変わってしまい、それ以上使い続ける意味があまりなかった。しかしここ5年ほど前からは、ハードウエアもOSも日常的な使用には十分以上の性能と機能を持ち、新製品に買い換えるメリットがほとんどなくなってきている。その例外はゲームとビデオの編集ぐらいだろう。
しかしゲームにおいては、PCは所詮ゲーム専用機に性能的にもコストパーフォマンス的にも太刀打ちできない。また、ビデオ編集でもハードディスクやメモリーの容量さえ増やせば、最新のハードウエアやOSでなければならないという必然性は全くない。その他の各種のソフトウエアについても、バージョンアップと称して以前の製品を陳腐化しようと努力しているが、実際問題としてバージョンアップのメリットが感じられない例がほとんどだ。
となれば、現在持っているパソコンをできるだけ長く使いたいというのは当然の要望だ。私自身6年前と4年前のパソコンも使っているが、日常的な用途では全く不足がない。だからどちらもまだ数年は使うだろう(BIOS設定バックアップ用の電池は交換した)。多くの人にとってもそれは同じだろう。
そこで、パソコンメーカーには製品の寿命を一般家電製品並みの9~10年として商品を設計してもらいたい。それはソフトウエアの寿命についてもいえる。5年で使えなくなるようなものはまともな商品とはいえない。バージョンアップやアップデートなどの必要がなく、買ったままの状態で10年使えるようになってこそ、立派な一般消費者向けの商品といえるのだから。
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