自民、民主党首会談(2)
2回目の党首会談で「大連立」が提案された件について、様々な憶測が飛び交っている。
私は、福田氏が合意に至る可能性がないことを承知の上で提案したのではないかと思う。それは双方の党内に大連立を模索する動きがあるからだ。そこで福田氏は「提案したが断られた」、小沢氏は「党内の意思を確認した上で断った」という大義名分で、「大連立」を指向する勢力を封じ込めようとしたと言うわけだ。
そう考える理由は、
1.新テロ特措法を衆院での再可決で成立させるためには、民主党の硬直した姿勢がそれを必要としたという大義名分が必要である。
2.次の衆院選で有利に戦うためには、民主党は「大連立」を受けるわけにはいかない。
の2点だ。
つまり、福田氏は拒否してもらうために提案し、小沢氏は党全体の合意で断ったことにするために持ち帰った上で断った、というわけだ。
今後は、衆院での再可決やむなしと言う世論を醸成する方向で、両党の大義名分が立つための駆け引きが続くことになるだろう。
« 鳩山法相がアルカイダと友達だと発言(2) | Main | 自民、民主党首会談(3)連立提案の真意 »
Comments