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August 24, 2007

ブッシュ氏の歴史認識

ブッシュ氏が太平洋戦争後の日本占領とイラクへの米軍駐留を同列に論じて、イラク駐留を正当化しようとしているらしい。

米軍の占領によって日本が民主化されたから、イラクも米軍の駐留によって民主化できるとの主張のようだ。しかし、それは現在のイラクと当時の日本の根本的な違いを無視している。

現在のイラクは、内部に民族的、文化的な対立を抱えているのに対し、当時の日本にはそのような内部対立はなかった。また、当時の日本には宗教的反感もなかった。それこそが日本で内戦が起きず、イラクが内戦状態になっている原因だ。

そこに目を向けずに、ただ米軍の駐留こそが民主化(キリスト教的民主化という方がよいが)できるというのは間違いだ。キリスト教的民主主義を、そのままイスラム教社会に押しつけてもうまく行くはずがない。まず、各宗派が受け入れることが可能な、イスラム教的民主主義を定義するところから始める必要がある。さもなければ、イラクの混乱を沈めることはできず、イスラム教とキリスト教の文化的対立は深まるばかりだろう。

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