歴史教育
高校の世界史を必修から外そうという動きがあるようだ。しかしこれには賛成しかねる。歴史に関する知識は、人間として必須の素養の一部だと思うからだ。
必修の是非よりもむしろ、世界史と日本史を分けて教えることの是非を問うべきだ。私も別々に教えられたので、日本の出来事と外国の出来事との前後関係を確認するには、いちいち年表を調べなければならない。そのため、歴史上の事件の関連や背景がつかみにくく不便で仕方がない。
一国の歴史が、他国の出来事から全く独立して進むことはあり得ない。古代と現代で違うのは影響が伝播する速度だけだ。だから、歴史教科は一本化して教えるべきだと思う。一年では無理というならば、分割して2年がかりで教えればよい。
あくまで別個にと言うのは、私には歴史家のわがままとしか思えないのだ。
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