朝青龍帰国
朝青龍がようやく帰国療養できるようになった。何か行っておこなくては体面に関わるという、狭い了見の人もいるようだが、精神的に疲れ果てた人には、つべこべ制約を付けずに療養させてあげるべきだ。
相撲協会は長い間、一人横綱の朝青龍に負ぶさってきたことは否定できない。だからこそ、これまでは朝青龍が慣例とは異なることをしても知らぬ顔をして何も言わずにきた。それが白鵬が横綱に昇進したとたん、あれこれと文句を付け始めたわけだ。
朝青龍は去年の秋場所頃から、相撲ぶりにどこか集中力と切れを欠く様子を見せ始めていた。今から考えれば、疲れを感じ始めていたのだろう。日本生まれではない朝青龍にとって、一人横綱として相撲を支え続けることがいかに大変なことであったか、それは日本人にとっては恐らく想像を絶するものだったろう。だからこそ、短期間の帰国などでのリフレッシュが必要だったのだ。
そうして精神的な疲労と戦っていた朝青龍にとっては、相撲協会の関係者やスポーツジャーナリストからの、思いやりのない言葉がだめ押しになったことは想像に難くない。
今は何も言うべきではない。何も制約を付けずに、そっと見守るべき時だ。
朝青龍に対する心ない言葉は、白鵬にとっても重圧となるはずだから。
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