非常時の携帯電話
今日(7/16)の地震の被災地で、3社の携帯電話が通じなくなったそうだ。原因は中継局のケーブル切断または故障という事だが、その地域では広範囲の停電も起きているようなので、電力途絶による可能性もある。
NTTの固定電話は災害時に着発信が制限されるが、緑電話は制限対象外なので利用できる。停電に対しては、恐らく電話局に非常用発電機を備えているだろう。私の経験でも、阪神大震災では停電中も緑電話は利用できた。
電話局は数が少ないし人が常駐しているので、停電しても直ちに非常用発電機に切り替える事が可能だ。しかし、携帯電話は中継局の数が多く殆どが無人なので、非常用発電機を備えておく事は難しいだろう。
今後、携帯電話は災害時に中継局の機能を維持する事が課題になるだろう。
追加(7/20);
ドコモは中継局に発電車を送って停電に対処したそうだ。やはり停電時には中継局は機能しなくなるようだ。従って、広範囲の停電時には携帯電話は使えないと考えておく方が良さそうだ。このことは、緊急時の連絡に携帯電話を利用する事を想定している自治体が考慮しておくべき問題だろう。
それはさておき、各家庭で使用している多機能電話も停電時には使えなくなる。電話回線が生きていても、電話機自体がAC100Vの電力を必要とする為だ。ただし通話しかできない古い電話機は、電話線で供給されている電力だけで機能するので停電時でも使用できる。
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