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June 03, 2007

気になる報復主義のひろがり

犯罪被害者の裁判参加が勧められようとしている。それはそれで必ずしも悪いことではないが、素直に賛同しにくい側面がある。

というのは、加害者に対して報復としての厳罰を望む被害者の声が大きく報じられることが多いからだ。被害者の裁判参加においても、有罪無罪が確定する前に被疑者に対して厳罰を要求する意見を述べるようなことは賛成しがたい。それは有罪が確定するまでは無罪であるとして扱う、「推定無罪の原則」を否定することになるからだ。そして、これは憲法の「基本的人権を保証する」と言う考え方の否定にも繋がる。特に裁判員制度が実施されるようになれば、被害者の感情的な発言は判決を左右しかねない。そのような効果を、検察が有罪を勝ち取る為に悪用すれば、新たなる多くの冤罪を生むだろう。この点を吟味せずに、被害者の意見陳述を許すのは反対だ。被害者の意見陳述は有罪決定後にすべきだ。

また、報道される被害者の声の多くに、事件の責任の一部たりとも自分にないことを確認したいという、被害者としては当然の願望が透けて見えている。私も子供を病気で失っているが、今でも自分の対処の仕方で救えたのではないかという思いにいたたまれなくなることがある。しかし、だからといって自分以外の誰かに全ての責任を負わせたい、というのは間違っている。

被害者の心のケアの為に、証拠が不十分な被疑者を有罪にするようなことがあってはならない。

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