国内向けと国外向け
従来、政治家達、そして官僚達の多くが国内向けの発言と国外向けの発言を使い分けてきた。
国内外の双方に少し内容を変えた発言を行う事によって、両方に受けがよいようにしてきたわけだ。しかし今やその手法が通用しなくなっている。
国内の保守的な集団に向けた発言が直ちに世界中に報道されて手厳しい批判を受けたり、外国首脳へのリップサービスが国内で大きく報道されて反発を買ったりする例が非常に多くなってきた。経済同様に政治の分野でも国際化が進み、国の内外を仕切る壁が無くなってしまったのだ。
もはや国内政治と、国際政治の区別はない。このことを肝に銘じて、国内外の双方に気配りをした慎重な発言をしなければならない。
政治家にも国際標準の品質が要求される時代だ。
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