日本食認証制度?
農水省が海外における正しい日本食の普及を目指して、日本食認証制度の導入を目指しているそうだが、ばかばかしいことだ。
日本におけるフランス料理その他の海外から導入された料理の現状を見れば、それが本国における物とは大きく異なっていることがすぐ分かるはずだ。どれも日本人の味覚に合うよう大きくアレンジされている。味覚はそれを食べる土地の気候や風土、そして文化的背景と強く結びついている。だから、その土地でおいしく食べられるようアレンジされるのは当然で、そうされるべきだ。
そもそも、その土地で最もおいしく食べられるよう、地元の人たちの味覚や美意識を考慮し、その土地の食材を活用してアレンジするのが料理人の腕の見せ所というものだ。
国がそんなことに乗り出すよりも、ミシュランに倣ってブリジストンあたりに日本食レストランの格付けガイドブックを出してもらう方が気が利いている。日本人向けの純正日本食の部と、その土地の人たちのためのアレンジ日本食の部でも作ればよい。と思うのだが・・・・。
それにしても、日本国内で西洋料理を始め各地の民族料理を取り入れて、創作日本料理に取り組んでいる料理人たちの立場はどうなるのか。不純日本料理とでも呼ぶのだろうか?
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