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January 17, 2007

電灯線LAN(2)

以前書いたことがある「電灯線LAN」がやっと実用へ動き始めたようで、店頭でアダプターを見かけるようになった。

まだアダプターの価格が高いような気がするが、無線LANが使いにくいマンションでは重宝しそうだ。セキュリティ面から見ると、信号が外部へ流出しないよう積算電力計の内側にローパスフィルターを入れる方が良いと思う。外部ネットワークとの接続は専用ルーターを使えばよい。

いずれにしろ、家庭内で利用するLANの選択肢が増えることは歓迎だ。


追加;詳しく知りたい人は下記のキーワードでの検索をお奨めします。

    電灯線LAN
    電力線通信
    PLC (これを使うとリレー類も多数出てくるので上の二つがお奨め)

追加2;アマチュア無線愛好家は相変わらず反対を続けているが、最近の住宅建設ではコンセントでアースがとれるよう配線にシールド配管を使うケースが多いので、影響はさほど大きくないのではと思われる。

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Comments

FUJITAさん;昨日はAcroreaderがすねていたようです。バージョンアップしていないせいかな?

京大の先生の報文はざっと目を通してみましたが、実験として設定された条件の範囲内では評価方法は妥当だろうと思います。ただ、なぜシールド管(シース管が正しいのかな)の効果の評価をしていないのかなとは思いました。屋内配線に使われるこの管は軟鋼製で、コンセントでアースがとれるよう接地されていますので電磁遮蔽効果が有ります。これを用いた状態でどうなるのかが知りたいと思います。

PLCが重宝されると思われるマンション、特に中規模以上のマンションでは、中圧送電線から受電室に引き込んで降圧して各家庭に配電されますが、配電室以降はほぼ全面的に配管を利用していますので、その場合にどうなるのかに興味があります。

阪大の先生の方は、レジュメだけで実験の詳細がどこにあるのかがまだ分からないので、それを見つけてからコメントしたいと思います。

FUJITAさん情報をありがとうございます。

ただ、頂いたアドレスまではいけるのですがなぜか報告書が開けません。5回トライしましたがどの文書も空白ページになってしまいます。

仕方がないので明日またやってみます。

興味のあるページを紹介しておきます。
http://www.qc.ee.es.osaka-u.ac.jp/~kitagawa/plc/index-j.html

マグさん;家庭内分電盤にはもともとフィルター機能はありませんから、導線経由で漏出するキャリアはとまりませんね。ただ、導線経由で漏出するキャリヤと、電磁波として放射される信号のアマチュア無線への影響は別途の議論すべき物と考えています。
フィルターの名称については、単に送電周波数は通過させ、通信周波数帯域を必要なだけ減衰させる物の意味で使っているので、パッシブ、アクティブを含めて限定はしていません。電磁放射の件は、降圧トランスでの転送効率やアンテナ効率を含めた議論が必要でしょう。

これさん;それは被害妄想のように見えますね。その議論だけでは、海外で混乱もなく使用されている地域が幾つもあるという現実を説明できないと思いますよ。セキュリティだけに関して言えば、代替手段が幾つもあります。無線LANなどはそもそも漏れ放題であるのに使われています。
また、アマチュア無線に関して言えば、アンテナの工事ミスなどによるFM放送への混信、違法改造による妨害などもあり加害者側になっている場合もあります。私も、FM放送にハムの交信が割り込むようになり、コールサインが聞き取れたので対策を取ってもらったことがあります。発信元は近所の愛好家で、詳しい内容は聞きませんでしたが、大型アンテナを設置した時の工事に問題があったとのことでした。ご近所でもあり、気持ちよく対策を取ってもらえたのでそれ以上は尋ねませんでしたが。
あと、違法CB無線がラジオやテレビに割り込むことはよくありました。改造無線機を使うトラック運転手の方達をアマチュア無線愛好家と言って良いのかどうか知りませんが。

>従って、現在許可されている屋内使用の範囲内ではアマチュア無線通信への影響はあまりないと思います。
現在はそうですが、その保障が全く無いのが今回のPLCの解禁なのです。9MHz帯を中心に「凄まじい・聞くに堪えないノイズ」の報告が複数例報告されており、SOFTBANKをはじめとするARIBの意向無視(既に例があり、非常に警戒しております)の企業は速度を稼ぐためにアマチュア無線に意図的にノイズをばら撒くモデムを何十万台一気に売りさばく事も予想しております。

>また、批判されているアマチュア無線愛好家の方のレポートも、影響が出やすい条件を選んでいるように思います。
それは偏見であり、分電盤の問題は総務省が意図的に隠しているという分析が出てきています。多くの分電盤で外部に漏れるのではという指摘がなされており、総務省のデータこそ疑問点が向けられています。

この問題だけでPLCが一般小売から姿を消す可能性が高いのです。PLCに関する一部の方々の思惑で何も知らない消費者は「踊らされているだけですので」その点ご注意ください。PLCは夢の通信形態ではなく取り扱いが非常に難しいものなのです。


分電盤を超えて漏洩はかなりあるようです。
実際集合住宅ではとなりの部屋と通信できたりしているようです。
分電盤で十分衰弱するとしていたメーカーの話しは嘘だったのでしょうか?
ローパスフィルターではなくて「ブロッキングフィルタ」を配電盤に取り付けないと、結局は屋外の架線に乗ってしまいます。
しかしブロッキングフィルタの設置は有資格者しかできませんし、部品代と取り付け工事代でかなりの費用がかかりそうです。となると「普及」へは足かせとなるでしょう。その辺の話しも検索するとヒットします。

電波天文台の構内では携帯電話も使用禁止だと思っていましたが違うのでしょうか?雑音電波を出しやすいモーター類や屋外の電力配線も、厳重にシールドして使っている物だと信じ込んでいました。そうでないとすると私の常識が間違っていたことになります。

ところで、電灯線LANが重宝されるのはマンションなど無線LANが使いにくい鉄筋コンクリート建造物の屋内だと思います。しかしこの様な建物の屋内は鉄筋コンクリートに加え、電力配線はシールド管(鉄製のパイプ、接地されているので電波は通さない)を用いて行うのが普通なので、屋内からの電波の直接漏出はほとんどないと思います。それよりも屋外配線からの電波漏出が問題になりますが、これは積算電力計の屋内側にローパスフィルターを入れることでほとんど止めることが出来るでしょう。

昭和40年頃までに建てられた古い木造家屋では、電力配線にシールド管が使われていない物も多くあります。しかしこの様な建物では無線LANが有効に使えますし、その方が便利だと思います。また最近は木造建物でも、漏電事故防止などのためシールド配管が使われているはずです。

従って、現在許可されている屋内使用の範囲内ではアマチュア無線通信への影響はあまりないと思います。また、批判されているアマチュア無線愛好家の方のレポートも、影響が出やすい条件を選んでいるように思います。

電波天文とかは構内使用禁止令を出したそうですよ。
やはり漏洩はあるのでは。

以下のページを読むと色々考えてしまいます。
ご使用上の注意  http://panasonic.co.jp/pcc/products/plc/index.html#Caution
ご購入の前に  PLC通信の特性    http://panasonic.co.jp/pcc/products/plc/kounyu.html

野々村の色々  ここは必読です。
http://nonomura.iza.ne.jp/blog/

あとご批判されている無線家が実際に使用したレポート集
http://jh3ykv.rgr.jp/mt/archives/2007/01/plc_16.html#more

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