折り紙衛星が飛んだ
と言っても折り紙で作った人工衛星ではない。昨日打ち上げられた技術試験衛星「きく8号」のことだ。
この衛星には、折り紙の考え方でたたみ込まれた巨大な通信用アンテナが搭載されている。そしてこのアンテナは、一ヶ所を引いたり押したりすることで簡単に拡げたりたたんだりできるそうだ。将来さらに大きな物を扱えるようにすれば、光帆走用の帆(光子帆)にもなりうるとのこと。
A.C.クラークに光帆船レースを取り扱ったSF「太陽風」があるが、彼も再折りたたみが可能な光子帆までは想像していない。日本製の光帆船が巨大な帆を広げて外惑星探査に向かうなどは想像してみるだけで楽しくなる。
なお、大きな構造物を小さく折りたたんでしかも簡単に拡げられる様にするのは、伝統的な折り紙遊びや儀礼用の紙折り飾りから日本で開発された技術だそうだ。これも楽しい。立体構造物に応用すれば、軌道上でステーションを建設する際の大きな助けにもなりそうだ。
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