コンピューター予測は鵜呑みにしてはいけない
地球温暖化などいろいろなことについて、コンピューターを使った予測が出されている。ニュースの解説などでは、いかにも予測が真実であるような解説がされている。
しかしその予測を鵜呑みにしてはいけない。予測に使ったシミュレーションの中身を調べ、どのような手法で、どのようなパラメーターを使ったかを吟味しなければならない。多くの場合、発表者の期待する結果が出るようにパラメーターが調整されているからだ。
複雑な現象の場合、それが複雑であればあるほど、パラメーターの小さな違いで全く異なった結果になることが多い。数値を1%変えると全く逆の結果が出ると言うことも稀ではない。また、シミュレーションにどのような因子を織り込んでいるかによっても、結果が大きく異なるのが普通である。
従って、期待と異なった結果が出た場合は期待通りの結果が出るように、パラメーターを操作している事が多いのだ。だから、中身を理解できない場合はその予測を鵜呑みにしてはいけない。
温暖化についても、地球全体の平均気温が上がるという予想があると思えば、一時的に気温が上がったあと逆に地球全体が凍り付くと言う予測すらある。こうなると、シミュレーションの中身を詳しく理解できない者にとっては、どれが正しいかなど考えようもない。専門家にとってすら、何か変化があるだろうという以外には確実なことが言えない状態なのだから。
ただ、これだけは言える。確実な予測ができないのだから、温暖化をなめてかかるのは危険だ。
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