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December 2006

December 31, 2006

Windowsは欠陥商品

Windowsの使用許諾契約書に目を通したことはおありだろうか?

その中には「製品の欠陥によって生じた、ユーザーのいかなる損害の補償にもMicrosoftは応じない」ことに同意する条項がある。

これは独占的な立場を利用した不正な契約で、裁判で争った場合どうなるかは分からない。しかし、この様な条項が存在することは、Windowsはこの様な防衛戦を強いておかなければ会社が破綻しかねない危険な欠陥商品であると、Microsoft自身が認識していることを意味している。

他の工業製品であれば、顧客に危険を及ぼす可能性がある欠陥があることを知りながら販売する事などは許されない。もし他に選択肢があれば、Microsoft自身が欠陥商品と認識している製品を、あなたは使い続けますか?また、そのような欠陥が隠れていることがほぼ確実であることを知りながら、その製品を売り出すMicrosftをどう思いますか?

フセイン氏は死んで・・・

虎は死んで皮を残し、人は死んで名を残す。

フセイン氏は死んで、凄惨な宗派間の殺し合いを残す。

彼が死んで残ったのは、アラビア半島の政情不安。
サウジアラビアやヨルダン、シリアなどが、国内の不満のはけ口をイスラエルに求めることはないとは思うが・・・。

何が起きても、もはやアメリカにそれを押さえる力はない。アメリカが世界最大のトラブルメーカーに成り下がった今、パクスアメリカーナはもはや過ぎ去った夢でしかない。

学校のPCがLinuxに

MicrosoftがWin98やWinMeのサポートをやめた為、これらのOSで動いていた全国の小中学校のPCのOSがLinuxになるそうだ。今後、高校以下の学校にある全てのPCがLinuxで動くことになる可能性もある。

その数は約40万台とのこと。日本全国にあるPCの総数から見れば多いとは言えない数だが、将来を考えると影響が大きそうだ。

話題にはなるが一般人には敷居が高いLinuxに小中学校からなじんだ子供達は、大人になってからも自分のPCをLinuxで動かす事への抵抗感がないだろう。今後、毎年百万単位のLinux使いが世の中に送り出されてくることを考えると、ソフトウエア市場に与える影響は極めて大きい。

将来、Microsoftが、学校にある旧OSのPCの全数を無償で最新OSの機種と交換しておくべきだった、と悔やむ時が来るかもしれない。今日の400億円の節約が、将来毎年の数千億円の売り上げの逸失につながる可能性があるのだから。

注)400億円の節約: Microsoft自身が40万台をまとめて発注し、OSと学習に必要なアプリケーションをのせ、ディスプレイとセットにして各校に配送しても、所用経費はたかだかこんなものだろう。Microsoftにしてみれば知れた額だ。ゲイツ氏の収入はもう一桁多いだろうから、彼のポケットマネーでもまかなえる。

December 30, 2006

軍歌「戦友」

かつて、森重久弥氏が歌うこの歌に衝撃を受け、歌詞をじっくりと読み返してみたことがある。それ以来、私にはこの歌が戦場で死ぬことを定められた兵士達が戦争を厭い、嘆く歌に聞こえるようになった。

この歌は戦争の悲惨さを歌った、超一級の反戦歌だ。


同様に「同期の桜」もまた、死ぬことを定められた若者達の、こうでも思わなければやっていられないという捨てばちのカラ元気に聞こえる。


統治者みずからが戦場に立つことがなくなった今、戦争は統治者にとって最も卑怯で恥ずべき選択だ。

進路の定まらぬ安倍氏

アルコール検査をする方が良さそうだ。酒気帯び運転で事故を起こされてはたまったものではない。

米国から見た日本

遥か沖合にある好都合の防波堤

補足;
旧ソ連にとっての東独のようなものだ。自領から遠く離れたところで戦争をしている限りは、自国に被害が及ぶことはない。さらに、そこが都合良く荒廃してくれれば、自国業者にとって良い稼ぎ場になる。

フセイン元大統領処刑?

イラクにある米国の宣伝放送局が、現地時間朝6時にフセイン元大統領の処刑を伝えたそうだ。

事実だとすれば、執行は現地の夜中から早朝にかけてということになる。死刑執行には奇妙な時間を選んだものだ。シーア派主体の暫定政府の怯えを反映したものか?

いずれにしても、スンニ派武闘組織の報復でシーア派の一般市民が大勢死ぬことになるのだろう。また、スンニ派とシーア派の対立が深まれば、スンニ派が多いサウジアラビアなどの政情不安につながりかねない。

一方、クルド自治州は高見の見物を決め込めるので、政治力と経済力を伸ばすことになり、トルコとイランが怯えることになるだろう。両国が自国内の独立派の活動を抑える目的で、イラクのクルド自治州に侵攻することにつながらなければよいのだが。口実は、クルド自治州内にある独立派のテロリスト拠点をつぶす為とでも何とでも言える。米国がその前例を作ってしまっているのだから、米国にはそれを止める手だてはない。また、軍事的な余力もないだろう。

ユーロの時代

全世界でのユーロの流通量がドルを上回ったそうだ。この面からもアメリカの時代は終わりつつある。

クーデンホーフ伯爵家が夢見てきた大ヨーロッパが実現しつつある。政治経済の両面におけるEUの勢力拡大とともに、ユーロが世界の基準通貨となる時代が来るのだろう。

ブッシュJr.はアメリカの時代に幕を引く大統領になるようだ。

アメリカの時代が終われば、「日米同盟」にすがりつくしか能がなく、諸外国からアメリカの尻尾でしかないと見られている日本は何の価値もない国になる。

そのまんま東氏の発言は、必ずしも間違ってはいない

談合を容認したとしてそのまんま東氏が非難された。しかし、私は彼の発言は真実を言い当てていると考える。

元来、自治体が業者指定で発注していた時代には、担当者がその業者の処理能力も勘案して地元企業に仕事が平均的に行き渡るように発注先を決めていた。この頃には地元の産業を振興し、地元民の仕事と収入の確保と増加が至上命令だったからだ。

しかし、この頃は自治体上層部は全体の政策立案に忙しく、発注には関与せず担当者に任せきりにしていた。しかし担当者の収賄事件が多発したため、次第に指名入札制度がとられるようになった。ただ、この段階でも発注先のほとんどが地元企業であり、企業の利益を確保するために受注額が高くなっても、最終的には地方税として水増し分の大部分が回収できた。

この状況が変わったのは、大規模な国家プロジェクトが減少し仕事の機会が減った全国企業が、小規模な地方自治体の事業にも参入を狙うようになってからだ。こうなると支払われる代金は自治体の外に流出して、地方税として自治体に戻らなくなる。また、地元住民の仕事も収入も減少してしまう。

自治体はこの対策として、力に物を言わせて地元企業から仕事を奪おうとする全国企業に対抗するため、実際の仕事は地元企業を下請けやJVで参加させることを条件として参入を認めるようになった。放置すれば、全国企業は自分の子飼いの下請け企業を引き連れて参入し、地元企業の仕事が完全に奪われてしまい、代金の全てが自治体外に流出し、地元の産業が衰退してしまうからだ。

これが官製談合の背景であり、官の意を受けて大企業が談合を仕切るようになった背景でもある。

知事などの自治体首長の不祥事はこれとは背景が異なり、選挙対策に巨額の資金を必要し、また自分が首長にふさわしいと考える派手な生活のための資金なども必要とする自治体首長と、地元外に進出しようとする企業の利害が一致した結果である。地元企業の仕事を守りたい担当部門と地元企業、割り込みたい外部企業、これらの対立が自治体首長に対する贈賄の主な動機になっている。

December 29, 2006

ひき逃げ容疑者の主張は、NHKの歪曲報道の疑いがある

少女をひき逃げして死亡させた、日系ブラジル人ひき逃げ容疑者の主張が報道されていた。本人は既にブラジルに帰国してブラジル警察の事情聴取を受けており、今後ブラジル国内法に基づく裁判を受けることになるようだ。

NHKのインタビューに対する彼の主張がニュースで流されていたが、「あれはただの事故であり殺人ではない。私は無実だ。」と主張しているとのこと。これに対して遺族が怒っていると報道されていたが、私はこの報道にはNHKによる歪曲があり、ことさらに扇情的に加工されていると感じた。

改めて彼の主張を見ると、彼の実際の主張は「あれは事故であり、故意の殺人ではない。従って殺人容疑に関しては無罪である。」というものではなかったと推定する。同じ報道によれば、本人は事故を起こしたことを認めているとの解説であるから、ひき逃げに対して無実を主張しているというのでは文章の内容が矛盾する。故にNHKはこれを上記のように歪曲し、ひき逃げについて無実を主張しているように遺族に誤解させ、怒りのコメントを引き出そうとした可能性がある。

以上より、私はこれはNHKによる歪曲報道であると考える。もしそうでないならば、NHKは本人のコメントの全文(恐らくポルトガル語であろう)を公開し、歪曲報道ではないかとの疑惑を晴らすべきである。

December 28, 2006

子供達は死なずにすんだはず

今年福岡市で起きた飲酒運転追突事故であるが、どう考えても子供達は死ななくてすんだはずだと思えてならない。といっても飲酒運転を擁護する気は毛頭ないし、大切な子供達を救出できなかった両親を責める意味でもない。死なずにすんだはずだと思う理由は道路の構造にある。

事故現場の橋の映像を見ると、車道の外側に歩道がありその外側には当然手すりがある。追突された車は、この手すりを半ば突き破る形で乗り越えて転落したという。車高と重心が高い、四駆車やワゴン車ではあり得ることである。

しかし、この橋には車の落下を防ぐ上で構造的な重大な欠陥がある。それは車道と歩道の間にガードレールがないことである。あの事故でも、十分な高さと強度を備えたガードレールが設置されていれば、車の落下は食い止められたはずである。現状では、重心が高い四駆車は、スリップしただけでも橋から落下する危険性がある。また、車道と歩道との間の段差で車は跳ね上がるだろうから、さらに手すりを乗り越えやすくなる。

また落下まで行かなくても、コントロールを失った車が歩道に乗り上げて歩行者をはねる可能性がある。歩行者の保護の面からも、ガードレールが設置されていて然るべきであると思う。ただでさえ、高い橋の上は強風や凍結によって蛇行やスリップがおきやすいのだから。ガードレールは、突風を受けた歩行者や自転車が車道によろめき出て、車にはねられる事故も防ぐ役にも立つ。

この観点から言えば、ガードレールを設置していなかった道路管理者の責任が問われて良いと思う。

この橋の設計者に初歩的な危険予知教育が行われていれば、子供達の死は防ぐことができたろう。そして、その危険を見過ごした道路管理者と警察も危険予知能力が不足していたのだ。

集団登校の列に車が突っ込む事故も、ガードレールのない道路を集団登校させる、学校と警察の危険予知能力の不足が背景にある。学校が通学路に指定した道路は、歩行者の安全が確保されているかどうかを、直ちに道路管理者と警察及び学校が共同で点検し、不足の部分があれば十分な保護設備を設置すべきである。

やはりやり得時代

本間氏といい、佐田氏といい、またそれを取り巻く人々の発言といい、やはりやり得時代だと感じた。

どの人の発言も、「マスコミに報道されてしまったのが不運だ、悪いことをしたわけではない」といわんばかり。露見さえしなければ、何をしようとした者勝ち。不法行為でも自分の得になることならば、それをしないのは馬鹿な負け犬だけだと言いたいらしい。

かつて敗戦直後の食糧難時代に、「食管法は悪報だが、法は法であり従わなくてはならない」といって、闇市を利用せずに衰弱死した裁判官がいた。これは私が見ても度が過ぎる様には思うが、その矜持と品格には敬意を払う。

今の政治家、高官達には、この様な命をかけてもという矜持はその片鱗すら無い。もちろん、品格など望むべくもないようだ。

立法に携わる者自身が法を守らなくて、国民に規範が示せるわけがない。

December 27, 2006

佐田氏の辞任会見でのコメント

テレビのニュースで佐田氏の記者会見を見た。

本人のコメントは、要約すれば「報道されてしまったので仕方がない。首相に迷惑をかけるので辞任する。」と言うこと。「違法行為を行って申し訳のない」と言う、国民に対する謝罪は一言もなかった。どうやら犯罪を行ったと言う認識は全くないようだ。安倍首相や党幹部にもそれを咎める様子は全くない。

国会議員は超法規的存在であるとでも思っているのだろうか?さすがに腹が立ってきた。

こういう時期だから厳しい

佐田行革担当相が不適切な会計処理を認めて大臣辞任を表明したとのこと。人を見る目がない安倍氏がまたやってしまった・・・・。

これに対する所属派閥の幹部のコメントが、「こういう時期だから厳しい」とのこと。不正に対して毅然とした態度がとれない安倍氏が総裁である、「こういう時期」でなければ議員を辞職させるべき問題だと思うのだが。

公設秘書給与流用と同じく、違法性を認識しつつ継続していたという点で、佐田氏が議員の地位にとどまることを擁護する理由は何もない。

法を定め、国民に法を遵守することを求める立場に在る国会議員は、一般国民よりさらに厳格に法を遵守しなければならない。それが立法者としての矜持である。そしてまた、法を遵守しない国会議員を擁護する者には、一国の指導者たる資格はない。

かくも大いなる不在

この言葉は、国際社会における日本の現状を言い表すのに最適だ。

これは書物の表題か哲学者の言葉のどちらかだったと思うのだが思い出せない。
ご存じの方はお教え下さい。

アフリカの角で再び火の手が

ソマリアとエチオピアの小競り合いが、本格的な戦争に拡大し始めたという。

この辺りは人種、民族、宗教が複雑に入り組んでいて昔から紛争が絶えないところだ。アメリカがこの地域の紛争の幾つかに権益獲得を目指して介入したものの、大損害を出して逃げ帰ったことがある。アフリカ東海岸の紛争は、アメリカにとっては鬼門なのだ。今回はイラク、アフガニスタンの問題を抱えていることもあり、アメリカには手を出す余裕は全くないだろう。

この様にアメリカが手を出せない時に、日本が平和回復にに貢献することができれば日本の威信と国際的な信用度が高まるのだが、日本政府の実力では無理だろう。さらに外務省はアフリカに関心がないことでもあるし、何もせずにヨーロッパ諸国や中国任せにするのだろう。

アフリカでの権益拡大を目的として、存在感を高めようと努力している中国が調停に乗り出す可能性は大いにある。こうして国際社会での日本の存在感がますます薄れていく。

安全保障理事会の常任理事国入りを目指すならば、アフリカ諸国の支持が不可欠であるにもかかわらず、アフリカにおける日本の存在感のなさは致命的だといえる。外務省はかくも国際感覚がないところなのだ。

省庁統合で大臣の数は増えていた

行政改革の一環として省庁が統合された。

それに伴って大臣の数も減ったような気がしていたが、よく考えてみると逆に増えている。

1.各省庁に従来の政務次官の他に複数の副大臣や政務官が新設された。
2.省庁を持たない、特命事項を担当する大臣が大幅に増えた。

結果として首相が配分できるポストの数が増えている。つまり省庁統合や行政改革は、首相が配分できるポストを増やすことが真の目的だったのかも知れない。

ため息・・・・

災害救援キット

と言っても各家庭で災害に備えるような物ではない。大規模災害の救援に派遣する援助部隊の装備のことである。

1.大型コンテナーを利用した緊急手術が可能な医療室
2.上記用ユティリティ供給システム
3.医療資材や食料を収めた貯蔵用コンテナー
4.上記を現地に輸送するための大型ヘリコプター
5.1~4をまとめて積載し運搬できる大型輸送機
6.小型建機のセットを収めたヘリ輸送用コンテナー

輸送機としては、状態が良くない滑走路でも離着陸可能な旧ソ連の超大型軍用輸送機が最適だ。日本の救難飛行艇の航続距離を伸ばして、離島救援用輸送機にするのも良いだろう。また、災害地では小回りがきく小型建機が重宝されるに違いない。

フセイン元大統領、近く処刑?

それこそ収拾がつかない内戦状態になりそうな・・・・。

私なら、暴君の末路の標本として生かしておくのだが。

トラックバックに大笑い

昨日の記事「株主重視と成果主義は最悪のコンビ」に近視治療業者からのトラックバックが付いた(削除済み)。

近視眼的経営者や政治家も治療してくれるつもりかと大笑いした。本当に治療してくれると良いのだが、この種の近視の困ったところは自覚症状がないこと。治療が必要な人が自分から治療を受けに行くことはなさそうだ。


トラックバックの大部分は、この様なトンチンカンな物とエロサイトへ誘導しようとするもの。禁止指定しても次々と新顔が登場するので禁止の意味がない。気がつき次第削除しているが、天然記念物級のボケトラックバックは笑いのネタに残しておいても良いかも知れない(独断と偏見に基づいた採点付きで)。

折り紙衛星アンテナ展開に成功

折り紙の技術で折りたたんだ通信用アンテナを搭載した、技術試験衛星「きく8号」アンテナ展開が成功したという。まずは嬉しいニュースだ。

展開したアンテナは、ほぼテニスコートの広さに匹敵する物が2面。有人宇宙ステーションに次ぐ大きさかも知れない。

今回は地上との通信実験用だが、このクラスのアンテナを積んだ衛星を幾つか上げて、天体からの電波観測に使用すればきっと大きな成果が得られるに違いない。また、外惑星探査機に利用すれば小電力で地球との通信ができるだろう。軌道修正時にはたたみ込んでしまえば、姿勢制御が楽にできる。

また、立体構造物も折りたたんだ状態で接合して、それを一気に展開できれば、無重量の軌道でかさばる物を取り扱わなくて済むので建造が楽になるはずである。

日本発の新技術の成功にまずはお祝いを言いたい。

December 26, 2006

携帯電話販売の欺瞞

現在使用中の携帯電話は4年以上前の物でかさばって重い。もっと薄くて軽い物はないかと販売店を覗いてみて首をかしげてしまった。

店頭に並んでいる商品には、どれにも大きな「0円」の文字が踊っている。しかしよく見ると、小さな字で目立たぬように「頭金」と書いてある。つまり分割払いの頭金が不要というわけだ。

実際の支払額はと見ると、さらに小さく薄い色の文字で「総額**,***円、~割引と相殺して月々***円」などと書いてあり、実際の総支払額は相当なものになる。また分割払いの期間も長いし、月々の割引が相殺される分通話料などが高くなる。さらに、途中で機種変更やキャリヤ変更などを行おうとすると、その時点で残金の一括払いを求められるのだろう。

あまり高いので一括払いでいくらになるかを尋ねると、使用年数や持っているポイントで差があるが、分割払いの場合の1/5から1/2になるようだ。また、一括払いの場合は月々の割引は当然そのまま行われるので、分割払いとの支払総額の差はさらに大きなものになる。どう考えても一括払いの方が有利である。ただし、一括払いの価格を店頭に表示していない店が多い。

キャリヤとしては分割払いの方が総収入が多いので、一括払い価格を隠して頭金「0円」で分割払いに誘導しようとしているのだろうが、これはほとんど欺瞞行為と言っても良いだろう。

ちなみにこの例はソフトバンクであるが、各社を扱っている販売店で見る限りでは他社も似たり寄ったりである。

蛇足であるが、我が家の周辺では政令指定都市の市街地であるにもかかわらず、DoCoMoの接続が非常に悪い。近隣には、わざわざ屋外のつながりやすい場所に出て通話している人がいる程である。この状況は一向に改善される気配がない。

株主重視と成果主義は最悪のコンビ

現在もてはやされている「株主重視経営」と「成果主義」は最悪の組み合わせだと思う。

なぜならば株主、特に機関投資家は短期の配当収益を求め、その企業の10年20年先を見ての経営など眼中にない。そして、賃金を削ってでも配当に回し、派手な企業情報をばらまく事で株価を押し上げるよう要求する。

その結果、企業幹部の経営能力は株価で評価され、長期的展望に立って長い将来安定した収益を上げられるような経営をしているかどうかは軽視される。だから、経営者達も長期的安定よりも目先の利益を追いかけざるを得なくなっている。

このため、経営者にとって優秀な従業員とは目先の利益を上げられる者と言うことになり、長期的な課題に取り組む者への評価は低くなる。つまり、利益が上げられるようになるまで長期間かかる技術開発や、利益に直結しない基礎研究を担当する研究者や技術者などは評価が上がらず、収入も地位も上がらない事になる。その結果、収益に直結しない課題を与えられた者は、収益に直結しやすい仕事を求めて他社に移っていくことになるだろう。

また、短期的収益に貢献したかどうかでしか評価しない行き過ぎた「成果主義」は、勤務する企業に対する信頼感と忠誠心を減退させ、全体としてのモラルを低下させるだろう。

このままでは、将来必要になる技術の基礎的な研究に取り組む者はほとんどいなくなり、長い間日本経済を支えてきた技術的優位性は失われる。

近視眼的な「株主重視」と「成果主義」は日本経済を衰退させるだろう。

「日米同盟」は日本の威信を高めるか?

小泉政権以後、政府や自民党関係者の「日米同盟」発言が目立つ。「日米同盟」を強調し、アメリカの方針に追従することが、日本の威信を高めたり国威を発揚することに役立つと思っているのだろうか。現実には他国から「アメリカの飼い犬」、あるいは「アメリカの尻尾」と見られ、軽蔑されるだけだと思うのだが。

世界のどの国も「もう一つのアメリカ」など必要としていない。このままでは国連安全保障理事会の常任理事国入りなど遠のくばかりだと思うのだが。それとも、アメリカの支持さえあれば威信が高まり、常任理事国入りできると信じているのだろうか。

むしろ、アジア・アフリカ・中南米諸国の立場と視点を踏まえ、これらの国々にアメリカとはひと味違う、独自の高い見識をもった国であることを示すことが、常任理事国入りには必要だと思う。アメリカへのお追従外交は逆効果だ。

デジタルカメラの手ブレ対策と成果主義

手ブレ防止機構付きのデジタルカメラが増えてきている。それはそれで良いことかも知れないが、手振れの原因を解消する努力はされていないように見える。

デジタルカメラが手振れしやすい主な原因はその人間工学的に欠陥がある構造にある。

銀塩カメラでは光学ファインダーを使うため、カメラを顔面に密着させ、両肘を体につけて構えることによってカメラのブレが防止できる。これはどんなカメラの手引き書にも書いてあった事だ。

これに対して、デジタルカメラでは小型液晶をファインダーの代わりに使うので、両手を伸ばして構える事になる。これでは手振れして当然である。さらにデジタルカメラは軽量でシャッターボタンが小型で押しにくい物が多いのでますますブレ易くなる。つまりデジタルカメラがブレ易いのは、設計上の欠陥が原因である。

これを解決するには、光学ファインダーを付け、しっかり構えられるようにすれば良いのだが、開発陣は複雑化してコストを上げることの方に熱心なようだ。技術者にとっては、新しい機構を開発する方が、従来からある技術を上手に活用するよりも成果として認められやすく、成果主義のもとでは点数を稼ぎやすいのは確かだが。

日本の製造会社では技術のことが分からない、労務・財務系出身者が上層部を独占する傾向が強いので、成果主義はともすれば、無駄だが見た目は派手で素人受けしやすい技術開発を高く評価する傾向がある。このため、最近の技術者は見た目が派手で、技術面に暗い社内上層部にアピールしやすい方向に走る傾向が強いように思う。これも、言ってみれば成果主義の弊害だ。

自動ブレ補正機構は、振動が問題になる移動体からの撮影には威力を発揮するだろう。そしてそのような用途向けには高く評価されるべきだろうが、手持ち撮影用のデジタルカメラにはそんな物はなくても済む。本質的な解決策として、従来からある光学ファインダーを付ける発想は全く評価されない。商品設計者としては後者の方が本質的解決を図ろうとしたという点で、有能であるにもかかわらずである。それが現在の日本の成果主義である。

この様に、最近の日本の技術開発は本質的な解決を図ろうとせず、制御機構などを付け加える事で問題を回避しようとする傾向が強い。回転ドアに挟まれて子供が死亡した事故にもそれは言える。新技術の開発はそれはそれで良いことではあるが、どうも無駄な使い方をしているように思う。成果主義が強化されるにつれて、この傾向はさらに強まっていくだろう。

December 25, 2006

CD「Celtic Woman」

ケルト音楽とも言われるヨーロッパの伝統音楽系の音楽が好きなので良く聴いている。このCDは好きな歌手の一人、メイヴが参加しているので、買って聴いてみたが外れだった。コーラスを主体とした音楽を期待したが、5人のミュージシャンがそれぞれに歌ったり演奏したりしているものがほとんどで、バラバラの寄せ集めと言った感じがした。これならそれぞれのソロCDを買う方がよい。

アイルランドの女性歌手を集めたアルバムなら、「The Best Of Celtic Female Vocals(日本版 FRCP-1043 FOA Records)」の方がお奨め。(裏面はなぜか「Famale」と綴っているのがご愛敬)

「Celtic Woman」 日本版 TOCP-67890 東芝EMI

映画「我が道を往く」

表題のDVDを見かけたので、なつかしくなって買ってしまった。一金500円也。安い!DVDは高くてあまり買う気がしないのだが、名画座の入場料1回分程度となると買っても良いかなと思う。

表題の映画は、昔はTVのクリスマス映画の定番の一つだったが最近は見なくなった。最近の映画と較べると画像が悪いが、モノクロの渋い画面がかえってしみじみとした物語の印象を強めている。デジタル処理でもっとくっきりとした画面にできるのだろうが、この物語にはこの方がよい。

この映画が作られたのはまだ戦争中の1944年。戦争をしながらこんな映画を作る余裕がある国には、挑んでみたところで勝てるはずもなかった。

ところで、もう1枚手に入れたい映画がある。同じく昔はTVのクリスマス映画の定番だった「五つの銅貨」だ。しかしWebで検索した限りでは、日本では出版されていない様子。誰か廉価版で出してくれませんか?

隣人愛と家族愛をテーマにした二つの映画。人間関係が問題になっている今だからこそ、もっと見られても良いと思う。特に学校での鑑賞をお奨めしたい。

「我が道を往く」(Going My Way 1944) DYK-032,Office YK Pictures 字幕付き

December 24, 2006

安倍政権の余命

与党幹部や閣僚にもすっかりなめられている安倍政権。皆が勝手な発言をしても、それを押さえることができない。はたしていつまで持つのだろうか。

誰も受け皿になりたがらない現状、誰かのように投げ出したりしなければよいのだが・・・・。小泉氏も、実態は行き詰まりを感じて投げ出したわけではあるが。

December 23, 2006

北朝鮮の強腰は時間稼ぎか?

毎日新聞の社説では、北朝鮮の強腰を時間稼ぎと見ているようだ。しかし私はそうは考えない。

今回の6カ国協議の不調は、北朝鮮と米国双方の読み違いによって起きたと考える。北朝鮮はブッシュ政権が中間選挙で大敗したため、何か外交的成果を必要としているので譲歩するだろうと読み、米国は北朝鮮が協議に応じるからには何か譲歩するだろうと読んだ。

双方が相手の譲歩を期待して強気で臨んだため、協議は不調に終わった。これが真相だろうと思う。現実は、北朝鮮も米国も譲歩すればともに国内の反発により政権が危機に陥る。双方とも、もはや体面を保ったまま譲歩する余裕がないのだ。

タリア

最近よく聴いている演奏家の一人がタリア。メキシコ生まれの女性歌手でなかなかの美人。メキシカンらしい陽気で元気の良い歌声が魅力だ。何となく元気が出ない時にも、彼女の歌を聴いていると気分が上向いてくる。

初めて買うとすれば、「Thalia greatest hits」がお奨め。国内版はCCCD(コピーコントロールCD)で、古いプレーヤーでは再生できない恐れがあるから輸入盤の方がよい。

何せ、我が家では20年近く前のCDプレーヤーが現役で動いている。CCCDはこれで再生できない恐れがあるので買ったことがない。(「プレーヤーによっては再生できないことがありますが、再生できなくても返品は受け付けません」などというのは、販売者として無責任の極みだ。)

「Thalia greatest hits」輸入盤(USA) H2 7243 5 93043 2 8 EMI
「Thalia el sext sentido」輸入盤(USA) H2 7243 8 75589 22 EMI
    これもお奨め 公式サイト「www.thalia.com」で試聴可能

6カ国協議中断

6カ国協議が中断されたと言う。米朝双方の希望的観測から再開されただけに、双方の立場に変化がないことが確認されれば、中断されるのはやむを得ないことだろう。

北朝鮮は、中間選挙で大敗し、何か外交的成果を上げなければならないブッシュ政権が譲歩するのではないかと期待し、米国は北朝鮮が協議に応じるからには何か譲歩するだろうと期待した。しかし会談の結果、双方とも譲歩する意志がないことがはっきりした、と言うわけだ。

それにしても、6カ国協議は実質的には5.1カ国協議だ。北朝鮮から見れば、アメリカのしっぽでしかない日本を相手にするのは、全く持って時間の無駄だろう。アメリカが同意すれば日本も同意することが分かり切っているのだから。日米同盟を強調することで、日本は独立国家としての威信をすっかり失ってしまった。

拉致問題にしても各国は取り上げる意志がなく、米国の支持も国内向けにそれが必要な日本政府に対する、単なるリップサービスと見る方がよい。

December 22, 2006

最近学んだこと

1.有識者必ずしも見識者ならず

2.有識者は誰にでも見いだせるが、見識者のみが見識者を見いだせる

3.他人の品格の程は、品格のある者にしか分からない

喧嘩のやり方を知らない子供達

また、集団で暴行して人を殺してしまった若者達がいる。

今の子供達は喧嘩のやり方を知らないようだ。私が子供の頃は、幼稚園や小学校では取っ組み合いや殴り合いの喧嘩は日常茶飯事だった。一対一の「決闘」もあれば、グループ間の集団乱闘もあった。そしてその中で喧嘩の作法やルール、自分より弱いと分かっている相手(例えば、年下の子、障害がある子、女の子など)を攻撃してはいけないこと、けがをさせないためにはどのように力を加減すればよいかなどを学んだ。もっとも擦り傷やあざ、こぶなどは怪我のうちには入らなかったが。

当時の大人は、子供達が喧嘩をしていてもすぐには止めず、頃合いを見計らって止めさせていた。時には、卑怯な振る舞いがないよう、大人の監視下で気の済むまで喧嘩をさせたりもした。しかし今はすぐ止めさせてしまうようなので、子供達は喧嘩のやり方を学ぶことができないのだろう。自分が殴られた痛みや怪我をした経験がなければ、どこで止めるべきかの判断基準がないから相手を死なせてしまうような事故が起きる。

もっとも加減を知らないという点については、若者達が読む劇画にも責任があるとは思う。劇画では、確実に死ぬはずの暴力行為を受けても誰も死なず、平然と立ち上がってくる。だから、そんなことをすれば相手が死ぬかも知れない、などとは想像できないのだろう。

子供の喧嘩は、社会生活のルールを学ぶうえで良い学習になる。だから、むやみに止めさせたり禁止したりするべきではない。

原子力との平和共存を

以前にも書いたが、現在の生活水準を維持したまま炭酸ガスの放出量を減らす為には、原子力発電を避けて通ることができない。どの代替エネルギーも、必要量を生産するには広大な設置面積を必要とし、生態系の大規模な破壊が起きるからだ。離島や僻地で電力消費量が少ない場所を除けば、核融合が実用化されるまでの間、原子力以外に頼ることができるものはない。

まして、石油の価格は今後も上がりこそすれ、長期的には下がることはないだろう。さらに、石油は生活必需物資の製造に不可欠な原料であり、燃やしてしまうのはもったいない。

従って、今後は原子量との平和共存を進めるべきである。そのためには、原子炉が絶対に安全であるなどと強弁するのを止め、絶えず安全性評価を繰り返すことにより、潜在的リスクを低下させなければならない。また、放射性廃棄物の処理についても、その総量を減らし、最終処理の負担を軽くする努力を怠ってはならない。

もちろん、原子炉で発生するプルトニウムについても、再び原子炉で使用することで貯蔵せずに済むようにすべきである。これはまた、資源として決して多くはないウラニウムの消費量を減らし、核融合が実用化されるまでの間を食いつなぐ為にも必要である。

嫌いな言葉、「粛々と」

政治家先生方の間では「粛々と」という言葉が流行している。しかし私はこの言葉が嫌いだ。

理由は、葬列や刑場に向かう罪人の列を連想してしまうからだ。無言かつ従順に整然と歩む、生気のない人の列。考えるだけで薄気味が悪い。

December 21, 2006

本間政府税調会長の更迭

本間政府税務調査会長が更迭された。形式的には辞職であるが、事実上は更迭である。

賛成答申をしてくれれば後はどうでも良いとばかりに、この様な品性の劣る人物を重用するとは安倍首相も情けない。一国を指導しようとする人物に人を見る目がないとどんなことが起こりうるかは、滅んだ幾つもの王家やナチスドイツの前例を見れば明らかだ。

シラク大統領は愛人の存在を報道されて、「それがどうした?」言ったという。愛人に公費を使うわけでもないし、愛人がいようと施政には何の曇りもない。従ってやましいところなどどこにもないと言うわけだ。また、教義により離婚ができなかったカトリック圏では、別居した夫婦がそれぞれ愛人と暮らすのは特に珍しいことではない。その点は日本とは全く異なる。

それと比較して、公費で愛人を囲うとは全くもって品性が卑しいと言わざるを得ない。そして、それを見抜けずに重用した者も、人を見る目のなさを非難されても仕方がない。一国の指導者ともなれば、本人の品格だけでなく人を見る資質も問われるのだから。

コンピューター予測は鵜呑みにしてはいけない

地球温暖化などいろいろなことについて、コンピューターを使った予測が出されている。ニュースの解説などでは、いかにも予測が真実であるような解説がされている。

しかしその予測を鵜呑みにしてはいけない。予測に使ったシミュレーションの中身を調べ、どのような手法で、どのようなパラメーターを使ったかを吟味しなければならない。多くの場合、発表者の期待する結果が出るようにパラメーターが調整されているからだ。

複雑な現象の場合、それが複雑であればあるほど、パラメーターの小さな違いで全く異なった結果になることが多い。数値を1%変えると全く逆の結果が出ると言うことも稀ではない。また、シミュレーションにどのような因子を織り込んでいるかによっても、結果が大きく異なるのが普通である。

従って、期待と異なった結果が出た場合は期待通りの結果が出るように、パラメーターを操作している事が多いのだ。だから、中身を理解できない場合はその予測を鵜呑みにしてはいけない。

温暖化についても、地球全体の平均気温が上がるという予想があると思えば、一時的に気温が上がったあと逆に地球全体が凍り付くと言う予測すらある。こうなると、シミュレーションの中身を詳しく理解できない者にとっては、どれが正しいかなど考えようもない。専門家にとってすら、何か変化があるだろうという以外には確実なことが言えない状態なのだから。

ただ、これだけは言える。確実な予測ができないのだから、温暖化をなめてかかるのは危険だ。

December 20, 2006

NHKの受信料

単身赴任時代、赴任先にNHKの集金人が受信料の支払いを求めて来たことがある。集金人は法律に定められていることなので良識をもって払うべきだと主張したが、私は本宅で払っているからそれ以上は払うつもりはない。同一家計から何重にも取り立てようとする方が、良識に反するとして支払を断った。

私は今でも、同一家計から何重にも受信料を取り立てようとする法律の方を改めるべきであると考えている。

December 19, 2006

民営化で何が変わったか?

民営化でもっとも変わったのは、汚職や談合で摘発できなくなったこと。

民営化された組織の幹部にとっては好都合だ。自社に損害を与えて背任にならないよう注意すれば、賄賂は取り放題だから。さらに、退職後に子会社や取引先に移って影響力を行使しても天下りと言われることもない。

こんなおいしい話はないだろう。

安倍内閣も底が割れた様な

有識者と称する非常識な方に格安で妾宅を提供して、個人増税の答申をもらう・・・。安倍内閣も底が割れたようだ。自身が廃止せよと主張する官舎に、妾と同居する有識者の厚顔無恥ぶりにもあきれるが。

愛人がいると報道されて、「それがどうした?」と胸を張って答えたさる大統領と較べると品格も何もない。ただけちくさく小ずるいばかりだ。

税金で妾を囲うことを擁護する、安倍氏の無定見ぶりにもため息が出るばかり。仕事をやり散らかしたままの小泉政権の尻ぬぐいなど、誰もやりたがらないから首がつながってはいるが・・・・・・。

折り紙衛星が飛んだ

と言っても折り紙で作った人工衛星ではない。昨日打ち上げられた技術試験衛星「きく8号」のことだ。

この衛星には、折り紙の考え方でたたみ込まれた巨大な通信用アンテナが搭載されている。そしてこのアンテナは、一ヶ所を引いたり押したりすることで簡単に拡げたりたたんだりできるそうだ。将来さらに大きな物を扱えるようにすれば、光帆走用の帆(光子帆)にもなりうるとのこと。

A.C.クラークに光帆船レースを取り扱ったSF「太陽風」があるが、彼も再折りたたみが可能な光子帆までは想像していない。日本製の光帆船が巨大な帆を広げて外惑星探査に向かうなどは想像してみるだけで楽しくなる。

なお、大きな構造物を小さく折りたたんでしかも簡単に拡げられる様にするのは、伝統的な折り紙遊びや儀礼用の紙折り飾りから日本で開発された技術だそうだ。これも楽しい。立体構造物に応用すれば、軌道上でステーションを建設する際の大きな助けにもなりそうだ。

December 18, 2006

数学が嫌いな方へ

私は数学が苦手だが嫌いではない。朝日新聞の夕刊に、数学に関する面白い連載があるので興味深く読んでいる。数の世界にある整然とした秩序には、一種の美があり独特の魅力があるから。

一時、職場で社内の資格試験を受ける後輩に高校程度の数学を教えた事があるが、それは私にとっても良い勉強になった。

というのは、人に教えるからには自分が理解していなければならないので復習してみると、高校時代に訳も分からず丸暗記していた公式や定理の意味が、思いの外よく理解できたからだ。数学の使い道も分からずに、ただ受験に必要だからと学んでいた時と異なり、大学や会社で数学の実際的な使い方を学んだ後では、なぜそうなのかと言うことがよく見えたからだ。

と言うわけで数学が嫌いな大学生特に技術系のかたに、家庭教師で数学を教えることをお奨めしたい。良い復習になるし、高校の数学への理解が深まることは、大学の数学を学ぶ上で助けになるはずだから。高校生が中学生を教えるのも良いだろう。

また、中学や高校で数学を教える先生方には、数学の実際的な利用例を教えることをお勧めしたい。特に高校では、数学が自然科学や社会科学でどのように利用されるのかを教えることが、数学に対する関心を高める助けになると思う。私自身の経験を言えば、物理学で運動方程式を習ってからやっと、微積分学への興味が湧いたものだ。

自民党への債権放棄

銀行からの自民党の貸し付けが特定の一つの銀行に集中されつつあるそうだ。どうやら借金で首が回らない自民党の救済と、貸付金の不良債権化防止が目的のようだ。

報道によると、その一方で大銀行から自民党への政治献金の再開の準備が進められているという。一行に集中させた借金を、他銀行からの政治献金で返済してもらう、つまり実質的な債権放棄というわけだ。債権放棄を公然と行うと、銀行の海外株主や格付け組織などの批判が避けられず、自民党の威信低下も避けられない。そこでこの様な形での隠れ債権放棄を行うことにした物と見える。

大銀行や大政党にしてはあまりにも姑息なやり方に、情けなくなってため息が出る。

December 17, 2006

いじめる側にも心のケアを

いじめる子をどう罰するべきかについての議論がされている。

他人に被害を与えれば罰せられる、ということを教えるのは当然なのでそれはそれでよい。しかし、いじめはいじめる側の心の問題でもある、という観点が欠落してはいないだろうか?

以前、いじめる子供達も心に闇を抱えていると書いたことがある。それは彼らが周囲から受けるストレスから来るものだろう。そしてその多くは、親が抱えるストレスに原因があると思われる。親が積極的に子供に圧力をかけていなくても、家族が無意識に発散する不安や不満が子供にストレスを与えている可能性がある。

従っていじめを減らすためには、いじめる側に対しても家族を含めた心のケアが必要だと考える。

景気変動に関する考察

景気についてこんなことを考えた。

全ての財は最終的に個人によって消費される。

従って、景気動向を最終的に決定するのは総個人消費であり、総生産の変動はその結果に過ぎない。

個人増税論議がされているが、消費税を上げるのを一年待てずに景気回復に水を差した、橋本内閣の二の舞にならなければよいのだが。

愛国心についての考察

坂道を下りながらこう考えた。

愛国心は郷土に対する愛着の延長上にあり、自身の帰属意識の上に築かれる。

生まれ育った場所としての国に対する愛着は自然に形成されるだろうが、組織としての国を愛する心を涵養するには愛される国を作る為政者の努力が不可欠だ。熱烈な愛国者であっても、組織としての国あるいは国家体制を常に愛するとは限らない。革命の中には熱烈な愛国者達によってなされたものもある。

場所としての国と組織としての国を、決して混同してはならない。双方に対する愛(着)は全く別の物なのだから。

December 16, 2006

トンデモ科学者の疑問(宇宙編)

久々にトンデモ科学者の登場です。

この宇宙はビッグバンで始まったと言われる。それは観測的にも裏付けられているが、ビッグバン以前あるいはこの宇宙の外はどうなっているのだろうか?現在の物理学は何も語ってくれない。

物理学で状態の記述に利用できるのは、長さ、時間そしてエネルギーである。しかし、これらはいずれもこの宇宙の属性であり、宇宙以前、あるいは宇宙の外の状態の記述には利用できない。そして、人類の物理学は宇宙の外を記述できるパラメーターをまだ知らない。それを知らない限り、人類はこの宇宙(時空)の外を知ることはできず、その束縛から逃れることもできない。

果たして人類がそんなパラメーターを知る日は来るのだろうか?

携帯プレーヤーとクラシック音楽

メモリー式の携帯プレーヤーを愛用しているが、クラシック音楽、特にオーケストラ音楽とは相性が良くないと思う様になった。

ポップス系音楽は良いのだが、クラシックのオーケストラ音楽はダイナミックレンジ(音量の最大と最小の幅)が広いので、始終音量を調整しなければならない。街中ではピアニッシモが聞こえないためボリュームを上げると、次のフォルテッシモで鼓膜が吹き飛びそうになる。

ダイナミックレンジを調節する、良いソフトウエアをご存じの方がいらっしゃればご教示をお願いします。

注;ファイルでのダイナミックレンジの変更は、出版物における表現の無断変更とみなされて、著作権侵害にあたる可能性もありますが・・・・。携帯プレーヤーに自動調節機構があれば良いのかも知れません。

トラックバック(2)

タイトルから察するにエロサイトと思われるアドレスを、トラックバックに付けてくる者がいる。

ワンクリック詐欺だろうか?引っかかる人がいなければよいが。

最近の携帯電話

多機能だが、かさばって重く高価格。少機能で薄く、軽くて低価格の物が欲しい。

それにしても、店頭の表示は「持ち帰り0円」といかにも安そうに見えるが、虫眼鏡がいるような小さな文字(それも薄い色で)で実際の支払金額(4~8万円!)が書いてある。これは不当表示ではないのかと思ってしまった。公取さんはどう見ているのだろうか?

1984年が忍び寄る

多くの家電がインターネットに接続され、OSに知らないうちに監視機能が組み込まれ、携帯電話の機能が向上して位置情報の精度が上がれば、今誰がどこで何をしているかを簡単に知ることができるようになる。

権力者がその技術を利用すれば、それは1984年の世界だ。自由民主党にファシズムが浸透し始めているように見える今、将来が心配だ。

私はウインストン・スミスにはなりたくない。チクタクマンに監視されるのもごめんだ。


*「1984年」 ジョージ・オーウェル
*「悔い改めよハーレクイン!とチクタクマンは言った」 ハーラン・エリスン

戦後は終わった

教育基本法改定、防衛省昇格

  もはや戦後ではない、いまや戦前だ

December 15, 2006

北朝鮮の今後(2)

周辺国が恐れているのは北朝鮮の核兵器ではなく、実は北朝鮮の国家崩壊であると以前書いたことがある。

それに関連した記事が12/14付け朝日新聞朝刊に出ていた。その記事では、北朝鮮が崩壊した場合に、経済を立て直し韓国に併合するのにどれぐらいの費用がかかるかの試算を紹介している。

それによると、軍事境界線が消失した場合には11年間で5,614億ドル、軍事境界線を維持しながら緩やかに統一を進めれば732億ドルの費用がかかるとの見方もあるとのこと。しかし現実問題として東欧の例に見るように、北朝鮮が崩壊すれば大量の難民が流出するのを食い止めることはできないだろう。今日明日の生存を求めて、素手で殺到してくる群衆を銃や戦車でせき止めるのは不可能だから。

いずれにしても、この費用を韓国一国で負担するのは不可能であり、その費用拠出は周辺国の経済に深刻な影響を与えるだろう。

北朝鮮の現体制はあと5年は持つかも知れない。しかし10年持つかと問われれば、その可能性は低いと答えざるを得ない。現体制の崩壊が秒読み段階に入った今、どう軟着陸させるか、あるいは軟着陸が可能であるのかが最大の問題になりつつある。

December 13, 2006

ウイニー開発者に有罪判決

ウイニーの開発者に有罪の判決が下りた。反発する人が多いようだが、元技術者の一人としては当然の判決だと思う。

昔とは違い、新しい技術を開発する者はそれが悪意ある者の手に渡った場合や、不注意な使われ方をした場合の結果を予見する義務がある。新しい技術が社会や自然に与える影響が大きくなった今、可能だからあるいは便利だからと言って何でも公開して良いものではないのだから。

その意味で、技術者に反省を求める良い判決だと思う。

現在、インターネットで何でもできるとしてインターネット家電が喧伝されているが、悪意ある第三者に侵入されたらどのようなことが起きうるかをよく考えるべきだ。やろうと思えば火災を起こしたり、エアコンを操作して人を殺すこともできる。

そして、インターネットではその性質上、外部からの侵入を完全に防ぐことは不可能である。利便性と危険性がうらはらの関係にあり、どちらを取るかは熟慮しなければならない。

過去の歴史を振り返り、野放図な技術の公開が数多くの悲惨な結果をもたらした事実を、もう一度かみしめてみるべきだ。大衆や政治家が判断すべきことなどと言うのは技術者として無責任だと思う。

December 12, 2006

風力発電と渡り鳥

朝日新聞によれば、風力発電の風車に衝突して鳥が死ぬ事故が多発しているという。

この問題については以前にもどこかに書いたことがあるが、風車の構造と立地の二つの側面から取り組まなければならない。

まず立地についてであるが、海岸の砂丘や山の尾根など風力発電に適した場所は風の通り道であり、そこはまた多くの場合渡り鳥の通り道でもある。従って建設前に十分な調査を行い、その地域でも特に鳥が多く通る場所は避けて建設しなければならない。砂丘や尾根でも鳥が好んで通る場所は、常に海からの風が吹き上がる場所などある程度絞り込むことができるはずだから。

また風車の構造についても、夜間飛行をする鳥にとっては視認しにくく線速度も速いプロペラ型を避けて、他の形式のものを選ぶなどすれば鳥への加害を減らすことができるだろう。

もちろん、渡り鳥の通り道には風力発電所を建設しないことが一番であることは言うまでもないが。

また、山の尾根に建設された風力発電所を見たことがあるが、森林を切り開いて建設用の道路を造り、基礎工事で地面を掘り下げるなど、植生などの被害は予想よりはるかに大きかった。建設面積当たりの発電量は決して大きなものではないので、大電力をまかなおうとすれば環境破壊も大きなものになることは覚えておくべきだろう。

内閣支持率の低下続く

安倍内閣の支持率が低下し続けていると言う。損な役回りを押しつけられているとはいえ気の毒なことだ。もっとも分かっていて首相になったはずなので、自業自得と言えばそれまでではあるが。

もともと小泉前首相が自分の施政の歪みが限界に達したため、自身の人気が低下せずに院政を敷くことを目論んで、不評を引き受ける身代わりとして立てた首相なので、支持率が低下するのは当然だ。いずれ収拾がつかなくなることに気付いた福田氏はさっさと身を引いてしまい、小泉氏に従順な安倍氏に白羽の矢が立ったわけだ。

今行われていることは、小泉氏が自分の人気低下を嫌って棚上げにしてきたことばかりなので、それを忠実に実行している安倍氏の人気が低下するのは当然の結果だ。

果たして、安倍氏が小泉氏に反旗を翻して自分の人気を回復しようとするのか、このままじり貧をたどるのか。いずれにしても長続きしそうには見えない。

December 10, 2006

ゆとり教育でゆとりが持てた人は?

一番余裕が持てたのは多分学習塾の経営者。

廉価版クラシックCD

買い物に出たついでにCDショップを覗いていたら、フルトヴェングラーの第九が目にとまり、思わず買い込んでしまった。

最近、もう手に入らないSP・LP時代の名盤が廉価版CDとして販売されるようになっているのは、私としてはありがたい。子供の頃、鉄針の摩耗を気にしながら次々と盤を変えて、スクラッチノイズの後から聞こえてくる音楽に耳を傾けたなつかしいSP時代の音楽や、傷つけないように細心の注意を払いながら聞いたLP時代の音楽を、安く手に入れて気軽に聴くことができる。

ショッピングサイトのユーザーレビューでは音質が悪いなどと見当はずれの批評を見たりもするが、恐らくSPやLP初期のモノラル録音は、現代のデジタル録音のきらびやかな音に慣れた耳にはくすんだ音に聞こえるのだろう。

それはともかく、CDの74分の容量を決める基となったとも言われるフルベンの第九を、もう一度ゆっくり聞いてみようと思う。悲惨な時代が過ぎ、希望の光を見ていたあの時代の何かを、また見つけることができるかも知れない。

December 09, 2006

六カ国協議 追い込まれたの誰か?

六カ国協議が再開される見込みがついたと報道されている。

NHKニュースでは北朝鮮が追い込まれたとの見方を示していたが、追い込まれたのは米国ではないかとの見方も成立する。ブッシュJr.はイラクでの不手際からきた支持率低下を挽回する必要に迫られている。そこで北朝鮮に対して、米国が譲歩する可能性をちらつかせて誘った可能性も捨てきれない。

北朝鮮が自壊の瀬戸際にいるのは間違いのないところだが、彼らは譲歩するよりは破れかぶれの行動に出る可能性が高いと私は思う。その時、矛先が向けられるのは恐らく日本だろう。理由は日本に対してであれば、彼らは何の呵責も感じずに攻撃できるからだ。

万が一核攻撃が行われるとすれば、それは日本に対してだろう。東京に対する核攻撃であれば、ミサイルの着弾精度が低くても問題がない。また実際問題として、ミサイルすら必要がない。

最近のひどい言葉

最近気がついたひどい言葉

「敬愛なるベートーベン」

なぜひどいかは言うまでもないだろう。


追加;NHKのニュースから

六カ国協議が再開する

最近はNHKも助詞のおかしな使い方を平気でする様になっている。言葉おじさんにちゃんと指導してもらいたい。

December 07, 2006

再び、いじめられているあなたへ

もしもこの記事を見ているあなたがいじめられているのなら、いじめられているあなたへ。

もしいじめられているなら、動けなくなる前に誰かに話そう。両親や学校の先生が当てにならないのなら、近所のじっちゃまやばあさまでもいい。長生きした人はいろいろなことを経験して、それを乗り越えてきている。そして、あなたの話を聞いて助言してくれるだろう。それが年の功というものだ。

それもいなければ電話相談がある。電話相談も気が重いなら、坊さんや教会の神父・牧師さんたちが良いアドバイスをくれるだろう。この人達は、人の悩みを聞いて助言することの専門家だから。自分から話しかけることができなくても、祭壇の前で観音像やマリア像を見ていれば心が安まるものだし、そうするうちに声をかけてもらえるかも知れない。そうしたら、心の中にたまっているものを全部はき出して聞いてもらおう。

ただし、カルトはだめだよ。食い物にされるだけだ。

一人ぼっちでいると、いくら努力しても人生の98%はうまく行かないものだ。でも力を貸し合えば、その困難の多くが乗り越えられるし夢も実現できる。だから相談できる人、自分の弱さを見せられる人を見つけよう。そして将来は人生の伴侶、つまりお互いに支え合っていける人を見つけよう。

あなたをいじめる憎たらしいあいつ達も、心に闇を抱えて何かから逃げている。そして、誰かをいじめることで力を感じて、自分の弱さから目をそらそうとしている。でもそんなごまかしは、次第に彼らの心を深く傷つけて行くだろう。彼らもまたかわいそうな人たちなのだ。

人生経験の豊かな人たちはあなたに、そんな彼らとどう向き合えばよいのかを助言してくれるはずだ。そしてそれは、いじめられるあなたといじめる彼らの両方を救ってくれるだろう。

集団通学路の見直しを

また、集団登校の列に車が突っ込んでしまった。こう同じ類型の事故が続くと、集団通学のやり方を見直す必要があると思う。

事故は、ほとんどが歩行者を守るガードレールのない道路で起きている。従って交通量の多寡に関わらず、ガードレールがない道路は通学路として使用してはならないと見るべきだ。ガードレールがない場所には至急にガードレールを設置するか、ガードレールを設置できないのならばルートを変更する、あるいはグリーンゾーンにして自動車の通行を遮断すべきだろう。

日本の威信

アメリカの時代に変化の兆しが出てき始めたように思う。

フセイン政権を倒し、アメリカ合衆国に栄光をもたらそうとしたブッシュ政権は、皮肉にもアメリカの威信を低下させ、その将来に影をもたらした。また、何もかも自分流を押しつけるアメリカに反発を示す国も少しずつ増えている。

さて日本はどうかと見れば、日本はアメリカのしっぽと見なされており、アメリカに忠実に追随することにより国際的な評価は低下してきている。アメリカ以外にもう一つのアメリカを望む国などないにもかかわらず、小泉/安倍政権はアメリカから忠義を尽くす国と見られることだけを目指して、日本の威信を低下させている。アメリカから見ても、日本はしっぽを振ってすり寄ってくる飼い犬であり、尊敬に値する国とは見られていない。

このままでは、安全保障委員会常任理事国入りなど夢のまた夢だろう。核武装論議、先制攻撃論議などは、安全保障理事会入りに不可欠な日本に対する信頼感を低下させるだけだ。

December 05, 2006

近未来通信

インターネットプロバイダでも回線業者でもない者になぜ、まして電話専用だという中継装置が必要なのかと首をかしげていたが、詐欺に必要だったと分かれば納得できる。

刺客(小泉チルドレン)は用済み

古来、刺客は使い捨てと決まっているものだ。

自分たちが刺客と呼ばれた時に、用が済めば捨てられると覚悟しておくべきだった。まして、小泉氏もチルドレン達が使い捨ての存在であると明言したのだから。

December 04, 2006

ヴラボー屋(私が演奏会に行かない理由)

TVドラマ「のだめカンタービレ」を聞いていて、ヴラボー屋のことを思い出した。(注;聞いていたというのは、パソコンで作業をしていたのでTVの画面は見ていなかったため)

私はハードロックを除く(年寄りの耳には負荷が大きすぎるため)ほとんどの音楽が好きだが、クラシックの演奏会にはめったに行かない。その最大の理由(と言っても事実上唯一の理由だが)が、このヴラボー屋と言う人種の存在だ。

この人達は他人より先に「ヴラボー!」と叫び拍手をするのが生き甲斐のようで、時には最後の音が終わらないうちに大声を出す。私は最後の音がゆっくりと消えて行くのを楽しみたいたちなのだが、この人たちのおかげでそれがかなった試しがない。TVのクラシック番組でもヴラボー屋さんは大活躍しており、時には最後の響きを台無しにされた指揮者が顔をしかめるのがはっきりと見て取れることもある。

歌舞伎の大向こうからのかけ声ではあるまいし、何でそんなに慌ててと思うのだが・・・・。

この人たちは拍手も人より早くと思うようで、「魔弾の射手序曲」で終幕のテーマの前にある休止で手を叩いてしまったりすることがあるのはご愛敬なのだろうか?私はいつも、ヴラボー屋さん達は音楽を楽しみに行くのか、人より早く拍手をし、ヴラボーと叫ぶのを楽しみに行くのかと首をかしげている。

裁判官自殺?

住基ネットは違憲との判決直後の死。警察は自殺の見方と言うが、タイミングが良すぎて暗殺(テロ)ではないかと勘ぐりたくなる。

真実は知るよしもないが、いずれにしろ政府を敗訴とする判決をためらう裁判官が増えるだろう。

December 01, 2006

税制変更

政府は税制の変更を検討しているが、その概要が見えてきた。

要は企業減税・個人増税なのだが、政府は企業減税で企業が増収になる分、給与が増えて個人増税を補うと説明している。しかし、今の企業は株主の意向を優先して、給与を上げずに配当を上げるだろう。結局資産家や投資機関が潤い、庶民は何の恩恵も受けないことになる可能性が高い。

結局のところ、これは個人消費の意欲を失わせ、景気を減退させるのではないだろうか。景気立直りの兆しが見え始めた矢先に、消費税を5%に上げて景気を失速させた経験から、財務省は何も学んでいないように見える。個人所得の上昇基調が定着するまで待つべきだ。

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