遺伝子は設計図ではないかも知れない
遺伝子は生物の設計図だと言われている。しかし、最近私はむしろ製造手順書ではないかと思うようになってきた。理由は、複雑な生物体の設計図としては情報が少なすぎるような気がするからだ。
生物体にはフラクタルな構造が至るところでみられる。と言うことは、それを作るためにもフラクタルな方法が使われていると考えられる。フラクタルの特徴は複雑な構造をを簡単な式で表現できることにあり、その構造の具体化は式を細部に向かって繰り返し適用することで実現できる。つまり、式は設計図よりもむしろ手順書の役割を果たしている。
生物体組織の分化と形成には、同じ遺伝子が異なる場所でも使われるという報告もある。これも遺伝子が製造手順書であり、同じ構造を組み立てるのに異なる場所で利用されると考えると納得しやすい。
« 小泉チルドレン | Main | 臓器移植について »
« 小泉チルドレン | Main | 臓器移植について »
Comments