このごろ思うこと
「強くなければ生きて行けない、優しくなければ生きて行く資格がない」とはレイモンド・チャンドラーが作品中(確か「プレイバック」)でフィリップ・マーロウに語らせている言葉です。
しかし、昨今の世相を見ているともう1行「夢がなければ強くなれない」と付け加えたいような気がします。 しきりに発生するやりきれない犯罪の多くは、加害者が自分の将来に夢を持てないが故の弱さに起因しているような気がするからです。 金を持ち社会的に力を持つものだけが「勝ち組」としてもてはやされ、金持ちではないが社会の一隅で地味な仕事を果たして社会を支えている人たちが、「負け組」として馬鹿にされる現在の世相が若者たちの夢を奪い、無惨な事件の背景となっているような気がします。
若者たちが夢を持てるようにするためにはどうすればよいかを考える事が多いこの頃です。
2004/08/18 馬納戸昇(UMANANDO NOBORU)
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