プロ野球再編(3)、ホームタウン制の導入を
プロ野球の現状を見ると、二軍のあり方に改革の余地があると思います。 現在の二軍は高校や大学の二軍と同じで、陰の存在でしかありません。 一応リーグ戦はありますが、通と称する暇な人が見に行くだけの試合です。 これは残念なことです。
これに対し、アメリカでは二軍はありません。 皆さんもご存じの通り、3A以下のマイナーリーグはメジャーリーグの二軍ではなく独立した経営組織を持つ独立した球団です。 メジャーリーグのチームとの間で、メジャーリーグのチームが獲得した選手を預かって養成したり、メジャーリーグのチームが希望する選手を供給したりする契約を結んでいますが、日本的な意味での二軍ではなく、独自のフランチャイズ球場も持っています。 フランチャイズと言っても、どちらかと言えばJリーグのホームタウンに近い感覚で、「おらが町さのチーム」を町を挙げて応援すると言った雰囲気です。 休日のホームゲームとなれば、ピクニック感覚で球場に集まり、球場の周りでバーベキューパーティをしてからゲームも楽しむと言ったマイナーリーグの楽しげな様子がTVで紹介されていたことがあります。
そんな盛り上がりぶりとJリーグのホームタウンの盛り上がりとを見ると、日本のプロ野球の二軍も一軍から独立させ、3Aのように独自のフランチャイズ(ホームタウン)を持つと二軍戦ももっと盛り上がり、若い選手たちにとっても張り合いがあるものになると思います。 そして、二軍でも出番が無い選手もいるようなので2A、1Aリーグも作り、各都道府県に少なくとも1つのプロ球団があるようにすれば、プロ野球全体としてもっと盛り上がるでしょう。
一軍の観客が減ることを心配する人もいると思いますが、日本全体で一日にプロ野球の試合が行われるのはたったの6都市(しかも首都圏に4試合が重なることもあり得る)しかないのです。 フランチャイズをうまく配置すれば、一軍戦の観客動員に影響を与えずにマイナーリーグの観客動員も確保できると思います。
パイが小さくなったから口減らしをしても、プロ野球の現状ではさらにパイが小さくなるだけでしょう。 メジャー傘下(3A)入りを目指して、韓国や台湾と一緒に極東リーグを作ろうというのなら球団減らしも良いかもしれませんが。
かつて大赤字の球団を保有することは、親会社の経営体力を示すと言うことで親会社のオーナーの自慢でした。 赤字が自慢の時代の運営組織をそのままにして赤字を減らそうとしても無理な話でしょう。 プロ野球機構の運営方法そのものに手をつけるべきだと思います。
2004/07/19 馬納戸昇(UMANANDO NOBORU)
« プロ野球再編(2)、巨人軍「くずかご」説 | Main | プロ野球再編(4)またまた問題発言 »
MAC#10様
コメントありがとうございます。
熱烈なロッテファンでいらっしゃるようですね。 私もバレンタイン監督が好きな一人です。 我がブルーウエーブ共々成績が芳しくないのが残念です。
ところでオリックスも二軍にサーパス神戸と命名していますが、その戦績や活動状況が報道されたことがほとんどありません。 神戸のローカル放送としては「サンテレビ」があるのですが、こちらは阪神一辺倒で全国中継の前後をリレー中継でカバーしているぐらいなのですが、ブルーウエーブやサーパスとなると見向きもしてくれません。 阪神タイガースも同じ兵庫県の西宮市に本拠地を置いているので仕方がないと言えばそうなのですが・・・。 やはり一軍のフランチャイズが無い都市に本拠を構える方がローカルTVやケーブルTVで放送してもらえるチャンスが多いと思います。
かつてはイースタンリーグ、ウエスタンリーグの結果として二軍の試合結果が放送されていた時期もありましたが、いつの間にか無くなってしまいました。 残念です。
2004/07/20 馬納戸昇(UMANANDO NOBORU)
Posted by: 馬納戸昇 | July 20, 2004 08:10 PM
始めまして。地元密着という理念はやはり必要でしょう。
今シーズンより北海道に移ったファイターズさんは、千葉にファイターズタウンを作り地元密着の2軍を持っています。我がロッテにおいても浦和、横浜のシーレックス。後の球団に関しては、イマイチ感心が無いようで残念です。やはり、球団がもっと努力を行わなくては球界再編はできないでしょう・・・。
Posted by: MAC#10 | July 19, 2004 03:15 PM